ゴスペルハウスコミュの「律法の全体」

ゴスペルハウスメッセージ 2010.07.10
『律法の全体』 ガラテヤ 5:13-16

13 兄弟たち。あなたがたは、自由を与えられるために召されたのです。ただ、その自由を肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい。　　　
14 律法の全体は、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」という一語をもって全うされるのです。
15 もし互いにかみ合ったり、食い合ったりしているなら、お互いの間で滅ぼされてしまいます。気をつけなさい。
16 私は言います。御霊によって歩みなさい。そうすれば、決して肉の欲望を満足させるようなことはありません。

私たちは、自由を与えられるために召されました。
しかも、中途半端な自由ではなく、真の自由です。
真の自由とは、14節にあるように「あなたの隣人をあなた自身のように愛する。」という自由です。
アダムとエバが罪を犯してしまう前まで持っていた自由、おそれのない完全な愛です。

アダムとエバは、神様に対しても、また、お互いに対しても、全くおそれを持っていませんでした。
神様を真っ正面に見据え、お互いを真っ正面に見据え、愛と自由にあふれていました。
アダムはエバを、エバはアダムを、自分自身のように愛していたのです。
しかし、罪の結果、その関係は崩れました。
律法の全体は、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」という一語をもって全うされるのです。(14節)という言葉は、この崩れた関係を修復することが律法の全体であると言い換えることもできるのです。

では、どうしたら回復できるのでしょうか。
どこに解決策があるのでしょうか。
答えは簡単です。
「御霊によって歩みなさい。」(16節)が、すべての解決です。
ところで、御霊によって歩むとは、どういうことなのでしょうか。

女子プロゴルファーの宮里藍選手は、アメリカツアーに参戦した当初、極度のスランプに落ち込みました。
それは、外国人選手のドライバーの飛距離が、自分よりも何十ヤードも長いことが発端でした。
宮里選手は、自分も飛距離を伸ばそうと、トレーニングしました。
ところが、それが原因で、ショットの正確性を失ってしまったのです。
何年も勝てないときが続きました。

そこで、メンタルトレーニングを取り入れ、自分を受け入れることをしました。
自分には飛距離はない、でも、第二打は誰よりもピンに寄せる正確性がある。
自分の武器、自分の良さ、自分らしさを受け入れたのです。
そして今年は、開幕２連勝、絶好調です。
苦しみの中で自分を受け入れ、解放され力を発揮したのです。

彼女は言います。
「外国人選手のドライバーの飛距離を見たら、今だって不公平だなと思います。
ただ、私には私の武器があるから、もう、ぶれません。」

御霊によって歩むならば、自分と他人とを比べて、落ち込んだり、えらぶったりすることはありません。
その秘訣は、神様の瞳を通して、自分を見ることです。
そして、神様の瞳を通して、他の人を見ることです。

神様は私たち一人ひとりを、それぞれ特別な存在として造られました。
そして、イエスさまを十字架で殺してしまうほどに、あなたを愛しています。
神様の瞳に映るあなたは、１００％愛されている存在です。
神様の瞳に同じく映るあなたの隣人もまた、１００％愛されている存在なのです。
神様の瞳を通して見ることで、律法の全体は成就するのです。

人の目を通して見たら、こうはいきません。
そこには、「敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分裂、分派、ねたみ」(20-21節)が生じてくるのです。

神様の瞳を通して見るための秘訣があります。
それは、神様とあなたとの間に、何も誰も入れないことです。
「○○先生(牧師)がこう言ったから」とか「私たちの教団は・・・」とか「△△先生の本には・・・」とか一切必要ありません。
そんなものを間に入れたら、神様の瞳がはっきりと見えません。
神様の澄んだ瞳に映るあなたを、はっきりと見ましょう。
何の影響も受ける必要はないのです。
神様はあなたの真っ正面を期待しているのです。

さあ、あなたの目の前に、真っ正面に、神様を認めましょう。
アダムとエバが失なってしまった愛の関係を取り戻すのです。
その瞳の中で、あなたは愛され、愛すことができるのです。