in the land of womenコミュのITOLWのキャストVol.4

最近かなりの勢いでサボってましたが、再開します。
今週のスターは100本近くの作品で圧倒的な存在感を誇る名女優（脇役専門）のオリンピア・デュカキス。
本作では何故か老けメイクで少々ぼけの入ったおばあちゃんをさらっと演じています。

1931年マサチューセッツ生まれ。実は年相応の役でしたが、おばあちゃん!何であんたそんなに若いの!?
ギリシャ移民の娘として生まれた彼女は幼い頃から演技に明け暮れ（こんな話は聞き飽きた）、アマチュア劇団にて才能を開花させます。ボストン大学を卒業した後、女30、ブロードウェイに立ちます。数本の舞台に出演し、着々と知名度を上げていったオリンピアは1962年、ユーゴスラビア系俳優ルイス・ゾリックと結婚、1973年には共同でニュージャージーを拠点とした劇団を築きます。その演技力は高く評価され、オビー賞をいくつも獲得しています。

映画デビューはウォーレン･ビーティ、ジーン・セバーグ、ピーター・フォンダ共演の「リリス」での端役。69年の「ジョンとメアリー」で強い印象を残したのが、巨匠ノーマン･ジュイソンの目に留まり、シェール主演の「月の輝く夜に」に出演、見事アカデミー賞助演女優賞を受賞します。

そのほか「ベイビー･トーク」シリーズ、「ワーキング･ガール」、「晩秋」、「マグノリアの花たち」、「誘惑のアフロディーテ」、「陽の当たる教室」、「ピクチャー･パーフェクト/彼女が彼に決めた理由」、ジェイ・モア、ロイド･ブリッジス、クリスティナ･アップルゲイト主演の"Jane Austin's Mafia"、リーリー・ソビエスキー、ニール･パトリック･ハリス主演の"Joan of Arc"（ジャンヌ･ダルク）、ピーター･フォーク主演の"The Things About My Folks"、ストッカード・チャニング、ルーシー・リュー、クロエ・ゼヴィニー、サンドラ・オーらと共演した"3Needles"などで強烈な印象を残しています。

2004年には自身の主演するTVシリーズ"Center of the Universe"が放送されました。共演はジョン･グッドマン、ジーン･スマートなど。
昨年にはインディペンデント映画"The Event"で娘役だったカナダが誇る若手性格俳優サラ･ポーリーの監督デビュー作"Away From Her"にジュリー･クリスティ、ゴードン･ピンセントと共に主演。この作品は俳優が監督した作品としては屈指の出来と評価され、カナダでスマッシュ･ヒットを記録、今月から全米での封切られます。

あの容姿で70過ぎというのは驚異的ですが（ジュリー･クリスティやラクウェル・ウェルチはもっとすごい･･･）、演技力もちっとも衰えません。この人も「永久に美しく･･･」のアレをやってるんでしょうか･･･