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青木淳コミュの青森県立美術館

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はじめまして。

先週末青森県立美術館に行ってきました。その時の感想です。

正直言って雑誌にこの美術館が発表になった時、透明感のあるヴィトンシリーズの印象が強かった青木さんがやったにしては、極端に閉鎖的な建築で、あまり見に行きたいとは思っていなかった。ある方のこの作品に関する感想を見て、是非自分も見てみようと思い、行ってきた。実物を見て驚いた。というよりは衝撃を受けた。写真や文章だけを見て建築を評価するのは間違いであることを改めて痛感した。

そこにはかつてどこにもなかった空間が存在していた。これは何にも似ていない。自分が知る限り世界で初めての建築コンセプトである。見終えた印象をあえて例えるなら、大谷石の石切り場跡の大地下空間やズントーのバルス・スパのような洞窟的空間、あるいは鍾乳洞をめぐっていくような迷宮的神秘性を持つ場所とでも言おうか。言葉では到底言い表せない摩訶不思議な建築である。

一見するとあまりにそっけない不格好な外観をじっと眺めていると、又、迷路のようなわかりにくい展示室をゆっくり歩き進んで行くと、何か得体の知れないすさまじい大きな力を感じる。そこには美しさとかかっこよさとかプロポーションの良さとかを求めて出来上がった普通の建築をはるかに超越している何かとてつもなく重いものがある。

青木氏いわく
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隣の「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得て、発掘現場のトレンチ(壕)のように、地面が幾何学的に切り込まれています。その上から白く塗装された煉瓦の量塊が覆いかぶさっています。上の量塊の下の面も、凹凸を見せています。土の上向きの凹凸と量塊の下向きの凹凸が、まるで並びの悪い歯列かのように、気ままに、隙間を持ちながら噛み合わされています。
それは、量塊のなかに設けられた真っ白な「ホワイトキューブ」の展示室隙間と土の床や壁が露出する隙間の「土」の展示室が、対立しながらも共存する強度の高い空間です。
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是非とも実物を肉眼で見ていただきたい建築である。現代建築が忘れかけている何かがそこにある。それが何かはもう少し勉強しないとわからないのかもしれない。

※内部は撮影禁止だったので、3枚目の写真は新建築から拝借しました。

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