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集え!ガチな映画感想家達よ!コミュの地獄のバスターズ  (1976)

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地獄のバスターズ (1976)

英題; THE INGLORIOUS BASTARDS

原題; QUEL MALEDETTO TRENO BLINDATO

100分
製作国 イタリア

監督: エンツォ・G・カステラッリ

出演: ボー・スヴェンソン
ピーター・フートン
フレッド・ウィリアムソン
マイケル・ペルゴラーニ
ジャッキー・ベースハート
ミシェル・コンスタンタン
デブラ・バーガー
ライムンド・ハームストロフ
イアン・バネン

1944年フランス。護送中にドイツ機の爆撃を受け脱出した連合軍囚人たちはスイスへの逃亡を図るが、レジスタンスに特殊部隊と間違われたまま、V2ロケットのジャイロ・コンパス奪取作戦に加わる。かなり脳天気な主人公たちのキャラクターが終盤にかけて次第に悲壮感を帯びてくるなど、戦争映画の定石とはいえキャラクターがきちんと描けているのは好ましく、ロケット輸送列車の襲撃を描いた後半も含め派手なアクション・シーンも快調、マカロニ戦争アクションとしては上々の部類に入る。B級アクション監督E・G・カステラッリ、面目躍如の佳作。一部資料でも間違えているが“バスターズ”は「ゴーストバスターズ」の“Busters”ではなく“Bastard”の複数形である。

以上が映画データーベースの記述である。 本作を観終わってこれと同名の映画が2009年の段階で話題になっていなければ本来は鼻もひっかけられず二度と日の目に出ないような永久お蔵入りB,C級映画だと確認した。 タランティーノはもともと「くず文化」を寄せ集め、編集再生して別映画として自分のものとすることに秀でていて、たとえばそれを文字通り前面にだした「パルプフィクション」というような映画を成功させている通り才能のある映画作家なのだがブラッド・ピットを主演にした未見の同名最新作は前評判からすれば明らかに本作の「駄作性」からは遥かに距離を保っているに違いないようだ。

本作を観る機会となったのはオランダの民放テレビ局でタランティーノ新作のキャンペーンの材料なのかやっと封切りになるかならないかという映画と同名の本作をテレビガイドに載せその効果を高めるためだからにちがいなく、それにつられてチャンネルを回したからで、ただ、、テレビ欄の題名はQUEL MALEDETTO TRENO BLINDATO/THE INGLORIOUS BASTARDSとなっておりざっと目を通しただけのものには、何だイタリア映画か、と思わせ、76年製作ならマカロニウエスタンに違いないと思う人間もいても不思議ではない。 実際本作もマカロニウエスタンも弾が飛び交い人が大量に死ぬ、という点では変わりがないし後から同じく英語の台詞を吹き込んだと思われるマカロニウエスタンお馴染みの音響の不自然さも共通している。

この手のアクション映画とかテレビのシリーズで思い出したのは80年代だったのか「Aチーム」というのがあった。 舞台は80年代のアメリカなのだが性格の違う何人かの男たちが大型バンに乗り「悪」を破天荒な暴力でやっつけるという誠に単純な能天気シリーズだが当時テレビで暴力排除キャンペーンが喧伝されていたからなのかその売りはいくらマシンガンやダイナマイトが炸裂しても死体も血もみせない、というところで子供たちにいたく人気があり今でもそれがときどきコメディーのパロディーとして「あったあった」ものの材料としてでるしテレビコマーシャルでもしばしばその黒人キャラクター、ミスターTがその怪人ぶりを登場させて商品のパワフルさを言い募っていることもある。

さすがアクション戦争映画だから死体は登場するが話の脈絡からすればいくら大砲の弾が炸裂してドイツ兵が3人一緒にこちらのほうへ吹っ飛んできても(そういうことがしばしばあるのだが)それはトランポリンで跳ねているとしか見えず、サーカスで観客が放つ、オレー、という喝采が口からでかかるような景気のよさでもあり、その喝采がでかかるというのもあながち爆破されたドイツ兵が吹っ飛ばされるその景気よさからだけでもなく、戦闘シーンが社員旅行で行った温泉ショーで浴衣の着流しのままチャンバラをみている少々アルコールの入った観客に生起する高揚感がおしだす「いいぞ、そこだ、オレー」に共通するようでもある。 B級、C級なのだ。 

温泉ショーで「いいぞ」を口走るおじさんの脳裏には、そういえばこういうのは昔、リー・マービンがリーダーになってドイツ軍をかき回す話があったなあ、ロバート・アルドリッチ作、1967年、特攻大作戦(THE DIRTY DOZEN)でここでは60年代に育ったものには忘れられない男優たちが勢ぞろいしていたし、イーストウッドとリチャード・バートンが競演した、ドイツ軍要塞を爆破しに行く話、1968年の、荒鷲の要塞(WHERE EAGLES DARE)もあった。 アメリカテレビ映画シリーズ「コンバンット」や「ローハイド」、「ララミー牧場」、「拳銃無宿」、「ライフルマン」などで育った年代には「史上最大の作戦」は当時、アメリカ戦争映画の集大成だったし、近年ではその流れはスピルバーグの98年作、プライベート・ライアン(SAVING PRIVATE RYAN)と同時期にテレビシリーズとして製作された、バンド・オブ・ブラザース(BAND OF BROTHERS)にもつながっていることを思い出すのだった。

本作の救いは黒人アクションスター、フレッド・ウイリアムソンが見られたことだ。探偵シャフトを演じたと勘違いしていたのだけれどそれは20年ほど前に黒人刑事シリーズの「ブラック・コブラ」と混同していたからで、本作中、彼の登場で場が一時締まるのは、マシンガンのへの愛着を示すしぐさと同様それらの印象があとまでちょっと残るものだ。

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