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集え!ガチな映画感想家達よ!コミュのワイルド・レンジ 最後の銃撃

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ワイルド・レンジ 最後の銃撃
 (2003)
OPEN RANGE
140分


監督: ケヴィン・コスナー
製作: ケヴィン・コスナー
ジェイク・エバーツ
デヴィッド・ヴァルデス
製作総指揮: アーミアン・バーンスタイン
クレイグ・ストーパー
原作: ローラン・ペイン
脚本: クレイグ・ストーパー
撮影: ジェームズ・ミューロー
音楽: マイケル・ケイメン

出演: ロバート・デュヴァル ボス・スピアマン
ケヴィン・コスナー チャーリー・ウェイト
アネット・ベニング スー・バーロー
マイケル・ガンボン デントン・バクスター
マイケル・ジェッター パーシー
ディエゴ・ルナ バトン
ジェームズ・ルッソ プール保安官
エイブラハム・ベンルービ モーズ
ディーン・マクダーモット ドクター・バーロー
キム・コーツ バトラー
ピーター・マクニール マック
ハーブ・コーラー カフェの男

【解説】
 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のケヴィン・コスナーが再び監督・主演で撮り上げた本格西部劇。共演は名優ロバート・デュヴァルと「アメリカン・ビューティー」のアネット・ベニング。開拓時代が終りを迎えようとしていた西部の地で遊牧生活を送るカウボーイたちの正義と名誉を懸けた闘いを、雄大な自然を背景に奥行きある人間ドラマと迫力のガン・アクションで描く。
 1882年のアメリカ西部。大平原の中を馬に乗った4人の男たちが進んでいく。彼らは定まった牧場を持たず、各地の草原を移動しながら牛を育てる“フリー・グレイザー”という牧畜で生活していた。ある時、彼らの一人モーズが買い物に行ったまま帰ってこないので、心配したリーダーの“ボス”と相棒のチャーリーが町まで迎えに行く。するとモーズは殴られ留置場に入れられていた。牧場を営む町の顔役バクスターは、ボスたちに“フリー・グレイザーの時代は終わった”と言い放ち、いますぐ町を出ていくよう命じるのだったが…。

という風に映画データーベースに出ていたのだが、ここでの興味はロバート・デュヴァルとマイケル・ガンボンに向かう。 特にもう20年ほど前にテレビで放映されたDennis Potter's The Singing Detective (1986)  デニス・ホッパーの歌う探偵、でのガンボンを観て以来 「コックと泥棒、その妻と愛人」でヘレン・ミレンと共にすばらしい演技をみせたこととあわせてそれはまだ脳裏に焼きついている。

当映画をヨーロッパのテレビ局に最近売り込んだのかこのあいだはオランダの民放テレビ局、イギリスの国営BBCなどで放映されている。 私は2週間ほど前オランダの民放で見たのだがそれは最後の40分ほどだけだったから、それで今日ジョギングから戻ってシャワーを浴びた後冷えたビールを片手にBBCにチャンネルを合わせたらこれをやっていたので観始めたというわけだ。 けれど最初から観ていないので結果がもうすでに分かっているもののなにやら初めを逃した消化不良の気がする。 なにやら見逃した30分ほどの中でのガンボンの悪さの演技を逃したようだ。 かれの最後の決闘の台詞や仕草では彼の恐ろしさ、いやらしさが充分引き出せていないような気がする。

ドンパチの場面がどうもいただけない。 これでは荒木又衛門の36人斬り、ではないか。 説得力がない。 べらんめいの講談だというなら仕方がないが、ガンボンのあれだけの悪で腕を窓から出しただけで10mほど離れたコスナーやデュヴァルの隠れている馬の水のみ水槽を彼らの頭10cmのところを射抜けるものがデュヴァルと2mの距離を隔てて対面して何発も打ち合うのになぜデュヴァルを射抜けないのかそれがそのご都合主義に鼻白むところだ。 

カメラがいい。 勿論ロケーションもいいのだがあの景色では誰もがそこに居を置いて落ち着きたくなるのを納得させる。 ダンス・ウィズ・ウルブズでは広大な草原が魅力だったがここでは遠景に雪を戴くロッキーかの山脈がいい。 それに西部劇の常道、小さな町の只一つだけのメインストリートの泥んこのようすがいい。 「シェ−ン」での泥んこ道、それにダスティン・ホフマンの「Little Big Man、
小さな巨人」(1970)でのホフマンが転げまわるぬかるみなどが思い起こされる。 ただ、当映画では通りの端に50cmほど掘られた溝が走るのが興味深かったし1882当時の商品カタログ、フランスからのチョコレートをぽりぽりかじるところで彼らの舌に初めて広がるカカオの味を想った。 それとともにベニングの疲れて若くはない演技が良くなっているように思う。 ヘレン・ミレンと比べるのにまだ15年ぐらいはかかるだろうか。

西部劇の常套、適度に悪く凄みも適当な雇われガンマンたちにもう少し個性的な悪さがでれば良かったのにこれでは主演の二人があまりにもセンチメンタルに流れてしまうではないか。 私もほぼ毎週発砲するコルト45の音がここでは自然に響いていた。 もっとも我々は規則がら防音イヤホンをつけているので自分の発砲音は柔らかにしか聞こえない。 それに腕に響く発砲のショックは感じられるほどにこの映画の発砲音は秀逸だ。

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