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集え!ガチな映画感想家達よ!コミュのベン・ハー

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金のかかった美術に目を奪われる映像の凝り方はハンパじゃなく、それに負けず劣らずの存在感を示した、チャールトンへストンのカリスマ的演技も一級品。ド派手な音楽とクライマックスの壮絶さは映画史に残る名場面だろう。もっとお堅いドラマだと思っていたが、『グラディエーター』に連なる復讐劇は男の血を熱く燃やすものがある。金がかかって、スタッフも超一流だったら、誰が撮っても水準以上の出来になると思うが、やはりあれだけの人を使って、芸術を作り上げたウイリアムワイラーの手腕は見事だ。

だが、この映画、ここまでの大作なのにはっきり言って意外と評価されていない気がする。アカデミーでは大勝利したかもしれないが、『アラビアのロレンス』や『風と共に去りぬ』の方が映画ファンには人気があると思う、私はそれが不思議でならなかったが、いったい何故か?

それは…ラスト40分がグダグダだから(笑)

これはマイナスポイントである。3時間までの印象だったら文句無しの満点。これ以上の映画的興奮があるか?と言ったレベルである。なんだけども一応復讐というメインのストーリーが終わってからの40分がめちゃくちゃ長く。神の存在感、イエスキリストのエピソードはこっちの眠気を誘うものだった。アカデミーの会員にはユダヤ系の人も多いと聞く、『シンドラーのリスト』やこの作品が受賞したのは、そういうところにも秘密があるのかもしれない、寧ろ、ここまでの製作費になるとアカデミーは絶対とらなくてはならないだろう。制作者の判断なのかもしれないが、それにしてもあのエピソードは絶対にいらなかった。ラストの奇跡にしてもタルコフスキーの『ストーカー』の方が分かりにくいけど、インパクトがあったし(笑)

さて、『ベン・ハー』から生まれた正統なフォロワーはご存知『グラディエーター』である。ハッキリ言って、『ショート・カッツ』を『マグノリア』が越えた様に、『グラディエーター』は『ベン・ハー』を越える事が出来た作品だと思う。『ベン・ハー』は復讐劇という観点からいくと、あまりグッと来るものはない。主人公が無実の罪で投獄される理由も“瓦一枚”…見ていてここはさすがにツッコミを入れたくなってしまった。敵役もそこまで悪く描かれてないし、バックグラウンドが薄いので、復讐の相手として相応しいのか?という疑問も少なからずあった。だいたい復讐なのに、最後がめちゃくちゃハッピーエンドというのが気に入らない。やはり復讐した後に残るのは虚しさや主人公の死である、『ドラゴン怒りの鉄拳』、『オールド・ボーイ』が良い例だ。報復というのは何も残らないんだというメッセージがないので、そこでもあまり入り込めなかった。

ところが『グラディエーター』はどうだろう?
敵役の嫉妬と欲のせいで家族を惨殺され、奈落の底に突き落とされる主人公。ホアキン演じる敵役の極悪非道っぷりは『ベン・ハー』を軽々越え、主人公の怒りや悲しみもラッセルクロウの熱演とそれに負けない熱い演出でこちらに伝わってくるかのようだ、『ベン・ハー』はクライマックス以外これと言った見せ場はないが(剣闘士になってからは丸々カットしてるし)『グラディエーター』は本物のアクションを所々に入れ、見る物を飽きさせない工夫があった。宗教的な部分もバッサリ切ってる所が潔くていい、ラストも非常にグッとくる。リドリースコットは『ベン・ハー』のマイナスな部分を見事削って、生き直す事に成功したのだ。

『ベン・ハー』で素晴しい所はやはり馬戦車の戦い。スピード感、迫力、重量感、すべてが映像から溢れている。この演出は唯一無二。『グラディエーター』が唯一負けてるのはこのシーン。ここを観るだけでも価値あり。

コメント(3)

このコミュには色々書き込みしたい映画が満載なのですが、あえてベン・ハーで!(笑)


実はこの映画大好きなんです。無人島に映画を10本持って行くとしたら?ってのをよく考えるんですが、超B級娯楽傑作を自分的には一本入れたい…(私にとってB級とはホメ言葉です)…そう考えた時迷わずこの映画です。風とともに去りぬ〜などこの映画に比べたら退屈ですよ。

カトキチZさんも書いてますが、残り40分はどうよ?です。本当に(笑)

だけど私はここに、笑えるほど壮大な古き良きハリウッドの平和を感じてしまいます。

あの主人公には正直知性のかけらもありません。復讐だってちっぽけですよ。家族を救い出し故郷に帰る事だけです。
反体制でもなければテロリストでもない。なんて牧歌的!そして最後は神です!私は適役に同情すら覚えます(笑)


でもそこがたまらなく好きです。巨匠ウィリアムワイラーがそんな単純なお話を贅沢に壮大に文句なく楽しませてくれるのです。この映画こそがハリウッド黄金時代の象徴であると私は思います。
>チャイ坊さん
『風と共に去りぬ』に比べると『ベン・ハー』は遥かにおもしろいですな(笑)
私はラスト40分がどうもダメで、それは私だけなのかと思ってましたが、チャイ坊さんもそうなのですね、でも、どうよ?と思っていても、そこも含めて好きだというのがいいですね。

>この映画こそがハリウッド黄金時代の象徴であると私は思います。

この言葉にすべてが込められてます。その通りですね。

>このコミュには色々書き込みしたい映画が満載なのですが、あえてベン・ハーで!(笑)

いや、いや、どんどんいろんな映画にコメントしてください(笑)楽しみにしてます。
 (月)

 「ベン・ハー」【チャールトン・ヘストン主演 版】
(1959・アメリカ)

人影アカデミー作品賞ほかバースデー受賞!!!

 【TVNHK・BS3】


湯のみある涙悲しい運命に よって おきた、【壮大なる復讐 劇】・・・

 でも【あの方】に よって・・・

 「スターウォーズ・EP1」で、【馬戦車レースのシーン】が【ぴかぴか(新しい)オマージュ】として映画描かれました!!!

ぴかぴか(新しい)素晴らしい!!!るんるん〜音楽は、巨匠 ミクロス・ローザ 氏!!!

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