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看護師のいる脳の病気相談室コミュの脳炎の発病から退院まで

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今年3月7日に「急性期の発熱への不安」という書き込みをした際、皆さんから温かいコメントを頂きました。2月下旬に入院した母親がお陰様で退院できることとなり、そのお礼の意味を込めて、脳炎であった母親の発病から現在までの経緯についてお話したいと思います。

 2007年2月に呂律が回らない、反応がおかしいということで、母親を病院に連れて行きました。緊急外来で当初、脳卒中、脳炎、髄膜炎の何らかの疑いがあると診断されました。その後、CTやMRIの画像より左脳に陰があり、且つ膝蓋腱反射等において右半身の反応が若干鈍いことが左脳に陰があることと合致し、脳梗塞の疑いが高いと判断され、卒中科での治療を受けることとなり、脳保護劑ラジカット等が投与されました。緊急外来での先生からの説明で、髄液からの検査、ヘルペスの検査が保険が聞かず1〜2万円掛かるが行いますか?ということを尋ねられ、その検査を依頼しました。

 担当の先生よりラジカットにより脳梗塞の症状が治まったとの説明であったのですが、その後も発熱が続き、その原因はわからないとのことだったので、このコミュニティにも書き込みをさせて頂きました。
 昨年(2006年)6月に帯状疱疹を患っているのでヘルペスが原因では無いかと尋ねたのですが、単純ヘルペスとは異なるので関係が無いという話でした。その後、他の先生よりヘルペスの検査を行なっていないが、ヘルペスの可能性は無いと伝えられました。何故、私がヘルペスの検査をしていないのかと尋ねたのですが、検査を行なわなかったのかという理由には言及せずヘルペスの再検査を行なうには再び髄液を抜かねばならずそれには不要な感染を伴う恐れがあり、脳梗塞の可能性が高い以上、必要無いと言われました。
 その後も発熱が続き、その原因が特定できぬまま意識レベルは低下しつつ、5日程が経過しました。カテーテルを用い造影劑の注入して脳内血管の造影をする同意を求められたのですが、この検査に伴う危険性についての説明があってもメリットが見えないので同意を見送っていたところ、2回目のMRI検査においてMRI画像の陰の部分が右脳を含む梗塞を疑われる部位以外に広がったことから脳梗塞よりも脳炎の可能性が高いとされて、神経内科への転科と共に抗ウイルス剤の投与という治療方針に切り替わりました。
 脳卒中科という専門の科が設置されていることからも脳梗塞であれば適切な診療を受けることができたでしょう。発熱の原因について担当の先生は口癖のように「私は卒中が専門なので」と言っていました。確かに何らかの発熱の要因が特定し難かったことは推察できます。しかし、脳卒中に合併症はつきものであり、ましてや脳の病気は卒中だけではありません。
 脳炎は診断を確定するのが難しいが、少しでも脳炎が疑われたらいたずらに診断の確定を待たずに抗ウイルス劑を投与すべしという記述がいくつかの書籍に見られるのに、それに何故ヘルペスの検査が見送られたのだろうか?このことが今でも一番悔やまれる点です。卒中科という専門の科があることが卒中に対して極めて専門の治療を受けられるメリットと同時に縦割り組織的な弊害が生じているように思えてなりません。卒中科の先生が卒中以外のことはわからないとなれば、他の専門の先生との連携が取れなかったことも不思議です。
 
 脳炎が進行し、高次脳機能障害が残った今の状況を、今さらどうしろと言っても始まりません。ただ、もし同様な脳炎を患われた方に同じような目に会わないで頂きたい、また脳の病気に携わる医療関係の方の参考にして頂きたいという気持ちでここに経緯を書かせて頂きました。
 冒頭、無事退院しましたと書いたものの、誤嚥性肺炎で再入院してしまいました。現在は幸いながら肺炎は治まっています。一進一退を繰り返しながらも少しずつ上を目指しながらのリハビリをしています。中枢にウイルスが回れば、命が無かったことを考えると、母がまだ生きている今は感謝の限りです。

 これからもこのコミュニティで色々と教えて頂くことがあると思いますが、宜しくお願い致します。
 

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