山田五十鈴コミュの蜘蛛巣城

藤田洋の「遍歴　女優山田五十鈴」(河出書房新社)より引用(といってもこの本自体が引用が多いので引用の引用みたいですが)、

(以下引用)
五十鈴は、浅茅が夫に主君殺害をそそのかしたあち、ついでもいない血を狂ったように盥の水で洗い流す場面で、能面にある金泥にできないものかと注文され、工夫をこらしたという。水野晴郎「水野晴郎と銀幕の花々」の一節でこう語っている。「今ならコンタクトがあるけれど。それで東宝のメイクさんと相談して、どうしよう、どうしよう。目の使い方でどうにかならないかなんて言ってくれたんです。それでうちへ帰って水道の水で毎日毎日(ついてもいない血を盥であらうシーン)やっていたんです。(本番のとき)テストも何もしないで、それで一回でＯＫが出たときは、もう涙がぽろぽろ出ました。もう嬉しくて。監督さんにそんなこと言ったらあの当時大変ですものね」。そしてこの時の目の動きは、「サンセット大通り」のグロリア・スワンソンに学んだといいう。

(　)内は俺が書きたしました。「サンセット大通りSunset Boulevard」はSome Like It Hotのビリーワイルダー監督のバックステージものの傑作。この映画を見てあの目を剥く芝居を習得したんですね。

コメント(15)

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[1] mixiユーザー 05月29日 02:06

で「サンセット大通り」より一枚。本編ではもっと目を剥きます。スワンソンは忘れ去られた無声映画時代のスターの役、無声映画のスターらしく大芝居風の仕草が涙を誘います。山田五十鈴が舞台ででもこの役をやったらすごかっただろうな～。

[2] mixiユーザー 05月29日 02:09

黒澤が五十鈴に注文した「能面のような金泥」は普通泥目(デイガン）と呼ばれています。

広辞苑によると
能面の一つ。眼に金泥を薄く塗った女面。すごみがあって、嫉妬心を持った女や女菩薩、竜女などの役に用いる。

[3] mixiユーザー 05月29日 03:29

また升本喜年の「紫陽花や山田五十鈴という女優」(草思社)によると、これもまた引用の引用になりますが、

「さて撮影になると、本番一回でＯＫが出ました。長い女優生活のなかでも、こんなにうれしいことは滅多にありません。スタッフの方だちと、祝杯をあげにいきました」(津田類編「聞き書・女優山田五十鈴」)

[8] mixiユーザー 06月06日 01:38

「蜘蛛巣城」はまさしくケンさんの言う通りですよね。ああしろこうしろと演技指導されてもああいう風には出来ない、絶対に出来ない。五十鈴はこの映画で過労と神経衰弱に冒されてしまたようで、「蜘蛛巣城」で中断していた、長谷川一夫との久びさの共演作「子の刻参上」を撮影半ばで降板したそうです。「子の刻参上」は三分の一ほど撮り上がっていたそうですが、代役を立てて完成。

[9] mixiユーザー 10月21日 08:02

京都文化博物館フィルムシアターにて「蜘蛛巣城」を久しぶりにスクリーンで観れました

この作品での山田五十鈴さんは本当に凄いですね

追悼特集上映に通いその偉大さを痛感しています。

[11] mixiユーザー 03月14日 15:57

テレビ放映

NHK-BS③ BSプレミアム【プレミアムシネマ】

「蜘蛛巣城」1957年/東宝/モノクロ/109分
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、山田五十鈴、千秋実、久保明、志村喬

3/26(火)深夜0:45

[12] mixiユーザー 03月08日 16:17

BS③NHK-BSプレミアム
【プレミアムシネマ】
「蜘蛛巣城」1957年/東宝/モノクロ/109分
監督:黒澤明原作:シェイクスピア(『マクベス』より) 脚本:小國英雄、菊島隆三、橋本忍、黒澤明撮影:中井朝一音楽:佐藤勝
出演:三船敏郎、山田五十鈴、千秋実、久保明、志村喬、浪花千栄子、宮口精二、稲葉義男、木村功、加藤武、小池朝雄
3/9(月)13:00

[13] mixiユーザー 03月09日 00:24

海外での黒澤映画のポスターを集めた『旅する黒澤明』、「蜘蛛巣城」が表紙でした

[14] mixiユーザー 06月05日 20:43

《午前十時の映画祭12》を振り返る

───・・・黒澤明とシェイクスピア・・・───

「蜘蛛巣城」〈4Kデジタルリマスター版〉1957年/東宝/モノクロ/109分
監督:黒澤明原作:シェイクスピア(『マクベス』より) 脚本:小國英雄、菊島隆三、橋本忍、黒澤明撮影:中井朝一音楽:佐藤勝
出演:三船敏郎、山田五十鈴、千秋実、久保明、志村喬、浪花千栄子、宮口精二、稲葉義男、木村功、加藤武、小池朝雄

これも何度も観ている作品ながら4K画面が鮮明に感じた

京都シネマ

#午前十時の映画祭12
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#志村喬
#京都シネマ

[15] mixiユーザー 02月06日 13:45

先日の「七人の侍」に続き
本日はシェイクスピアの『マクベス』を翻案した黒澤明監督の名作「蜘蛛巣城」

これも京都文化博物館フィルムシアターや午前十時の映画祭などで何度も観ている作品📽

初めて観た時には山田五十鈴さんの演技とラストの弓矢のシーンに圧倒されました🏹🏹
現在のCGとは違い弓矢の名手たちを雇い実際に弓を射っているんで三船さん演じる鷲津のあの表情は本当に恐怖に包まれている

※このシーンのあと三船さんが酔っぱらって黒澤明監督の家の周りを『黒澤のバカヤロー

』と叫んで回ったと伝え聞いています

それぐらいの恐怖だったのでしょうね

#京都文化博物館フィルムシアター
#午前十時の映画祭

BS①NHK-BS

「蜘蛛巣城」1957年/東宝/モノクロ/109分
監督:黒澤明原作:シェイクスピア(『マクベス』より) 脚本:小國英雄、菊島隆三、橋本忍、黒澤明撮影:中井朝一音楽:佐藤勝
出演:三船敏郎、山田五十鈴、千秋実、久保明、志村喬、浪花千栄子、宮口精二、稲葉義男、木村功、加藤武、小池朝雄

2/6(火)13:00

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#三船敏郎
#山田五十鈴
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