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農業経営研究会 『脳の会』コミュの農業経営目標としての「儲け」

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農業所得を増やす場合、まず考えなければいけない農業経営目標としての儲けについて、経営の観点から考えてみました。

 農業経営者は、売上げを増やし、経費の削減を図り、収益を上げていかなければなりません。それは、農業経営は事業だからです。
 農業経営者は財産を増やすこと、一定の規模拡大を図ること、地域貢献することなど経営活動を通して自己実現することなど、様々な目標をもってます。
 こうした目標は、経営が安定して収益をあげなければ、達成できません。 農業経営の目標とは、持続的に収益をあげることです。

 農業の儲けとは、売上高から経費を差し引くことです。
売上高は粗収益のことです。農業経営の場合、生産される農産物の多くは、直接あるいは市場を通して販売されるが、一部販売されずに家計消費や自給資材として使われます。
現金収入と現物収入をあわせてものが農業粗収益です。
 農業経営では、農業粗収益を大きくすることは、収益を増やすために重要です。農業粗収益は、総生産量に単価をかけたものです。

農業粗収益=単位規模あたり生産量×規模(面積・頭羽数)×単価

 生産技術の改善によって、単位規模あたりの生産量は増やし、販売方法の工夫や高品質の生産物の生産によって高い価格を実現し、生産規模を拡大するし、農業粗収益を増やします。
 しかし、農業者は栽培や飼育の技術のほう関心が高いため、生産量を増やすことに注力する農業経営者が多いです。粗収益を増やすことが、必ずしも「儲け」の増加につながりません。そのためには経費をかけすぎないことです。

 つまり、できるだけコストダウン(費用の低下)を図ることが、経営改善にとって大切です。この費用には生産費と経営費とがあります。
 生産費は、経営内の一つ一つの生産物の生産にかかる費用(コスト)、つまり原価です。これを計算する本来の目的は、生産物の販売価格を決めることにあります。
 これに対して、経営費は1年間の経済活動にかかった出費です。経費とはこの経営費です。

 家族経営では、農業経営費は、下記のとおりです。
 農業経営費=物財費+雇用労働費+支払地代+支払利子
 農業粗収益から農業経営費を差し引いた「儲け」が、農業所得で、家族経営の収益目標となります。
 農業所得は、家族労働をはじめ自作地地代や自己資本利子も含めるため、混合所得といわれます。地代と利子部分を経費に計上し、家族労働に対する報酬を表わす、家族労働報酬(労働所得)が収益目標とされます。また、家族経営が企業化し、経営主が実際に家族に賃金を支払うようになると、経営者以外の家族労働費も経費として計上できますので、経営者労働所得(「経営者労働報酬+農業企業利潤」)が収益目標となります。経営者労働所得は、経営者の労働および経営努力に対する報酬を表しています。アメリカの家族経営の収益目標とされています。農業経営も、会社組織のような企業経営になると、労働者には賃金を、地主には地代を支払い、すべてを経費に計上するので、農業経営費の内容は農業生産費ほとんど等しくなります。
 企業は、経営を持続的に維持・発展させなければならないため。収益目標を農企業利潤におきます。(なお、農業利潤「地代+利子+農企業利潤」を目標にする場合もあります)

[指標]
農業所得=農業粗収益ー農業経営費
    =家族労働見積り額+自作地地代+自己資本利子+農企業利潤
農業利潤=農業粗収益ー生産費=地代+利子+農企業利潤
農企業利潤=農業粗収益ー農業生産費(資本利子・地代算入生産費)
農業経営費=物財費+雇用労働費+支払地代+支払利子
生産費(旧1次生産費)=物財費(購入・支払+減価償却+自給)+労務費
資本利子・地代算入生産費(旧2次生産費)=生産費+地代(自作地地代+支払地代+利子(自己資本利子+支払利子)
家族労働報酬(労働所得)=農業粗収益ー(物財費+雇用労働費+地代+利子)
経営者労働所得=農業粗収益ー(物財費+雇用労働費+経営者以外の家族労働費+地代+利子)=家族労働報酬+農企業利潤
純生産(付加価値)=農業粗収益ー物財費
=労働費部分(雇用労働費+家族労働見積り額)+地代+利子+農企業利潤

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