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Gaia・ガイア 動物の世界コミュのシーラカンス亜綱 Coelacnathimorpha

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●シーラカンス目 Coelacanthiformes - シーラカンス(ラティメリア)
シーラカンス(英名:Coelacanth)は肉鰭綱シーラカンス亜綱シーラカンス目に属する魚類の総称。およびシーラカンス目ラティメリア科ラティメリア属の Latimeria chalumnae の和名。シーラカンス目の現生種はシーラカンスとインドネシア・シーラカンス(Latimeria menadoensis) の2種が知られている。


シーラカンス亜綱は肺魚亜綱(ハイギョなど)とともに肉鰭綱に分類され、系統学的に魚類と陸上脊椎動物の分岐点あたるものと考えられている。化石によってシーラカンス目は古生代デヴォン紀から出現し、約8千万年前中生代・白亜紀末期に恐竜らとともにそのほとんどすべての種が絶滅していることが明らかになっている。古生代と中生代のシーラカンス目は、浅い海や淡水域に広く分布していたと考えられる。体型、体長もさまざまなものが知られ、現生のシーラカンスに近い体型のものから、タイのように体高が高く扁平な体型をした種もいた。また、復元された全長が3mに達する巨大な種も知られている。

「シーラカンス」という名前はギリシア語で「中空の背骨」を意味し、原始的で貧弱な背骨は中空で、中には液体が詰っている。鰾(うきぶくろ)には脂肪が詰っている。化石から卵胎生であると推測されていたが、現生のシーラカンスの解剖によって証明された。永らくシーラカンス目はすべて絶滅したものと考えられていたが、1938年に南アフリカでシーラカンス Latimeria chalumnae が確認され、現生種の存在が明らかになった。その後1997年にはインドネシアでインドネシア・シーラカンス Latimeria menadoensis の現生が確認されている。多くの化石種によって存在が知られており、白亜紀末期以降化石が途絶え1938年に至るまで現生種が確認されなかったこと、化石種と現生種の間で形態的な差異がほとんど見られないことなどから、これら2種は「生きている化石」と呼ばれている。

■シーラカンス(ラティメリア・カルムナエ)
シーラカンス(ラティメリア・カルムナエ Latimeria chalumnae)。インドネシア・シーラカンスとともに現生するシーラカンス目の1種。本来「シーラカンス」という言葉はシーラカンス目の総称であるが、Latimeria chalumnae の和名にも充てられている。体長1〜2m、深度150〜700mに生息する深海魚である。固い鱗に覆われる。体色は黒に近い濃紺。背鰭は3基、尻鰭は2基ある。第3背鰭、第2尻鰭と尾鰭は1基の尾鰭のように見える。胸鰭、腹鰭、第1尻鰭、第2背鰭には柄がある。第2背鰭と第1尻鰭を使って泳ぐ。海底での様子が撮影されるまでは、カエルアンコウのように、大きな胸鰭を使って海底を歩き回るのではないかと想像され、そのようなイラストも多数描かれていた。卵胎生。胃内容物の調査から、魚類、イカなどを捕食しているとされる。水温・水圧の変化に弱い。主にモロコ諸島沖に分布する。なお属名の Latimeria および科名の Latimeriidae は現生シーラカンスの確認者であるラティマー (Latimer) に由来する(詳細は後述)。種小名の chalumnae は発見地のカルムナ川(Chalumna River:この川の河口で捕らえられた)に由来する。L. chalumnae はIUCNのレッドリストにおいて「絶滅寸前」(CR : Critically Endangered)に分類されている。また、ワシントン条約附属書 I にリストされていて、商業目的の取引は禁じられている。コモロ諸島周辺では『使えない魚』という意味で「ゴンベッサ」と呼ばれていたが、その価値が明らかになり高値で取引されるようになった現在では、「ゴンベッサ」は『幸運を呼ぶ魚』という意味になっている。現在解剖などの記録もとられており、シーラカンスに寄生虫がいたことがわかっている。また、シーラカンスの肉には、ワックスが入っており、沢山食べると下痢になってしまう。なお、日本の魚類学者の末広恭雄によるとシーラカンスの肉は味が無く、歯ブラシのようで水っぽくて不味であり、食材には適していないとのことである。

★シーラカンス現生の確認
1938年12月22日、南アフリカ南東部のインド洋のカルムナ川河口付近で漁をしていた漁船が見慣れない魚を捕獲した。南アフリカのイーストロンドンの博物館員であるマージョリー・コートニー=ラティマー(Marjorie Courtenay-Latimer、女性)は漁船から調査依頼の通報を受け調査するものの、どの文献に当たってもその魚の種を同定するに至らなかった。そのため知り合いの魚類学者ジェームズ・レナード・ブライアリー・スミス(James Leonard Brierley Smith)にその魚のスケッチを送り助言を求めた。そのスケッチは簡単に描かれたものであったが、白亜紀末に恐竜とともに絶滅したものと考えられていたシーラカンスの特徴がはっきりと描かれていた。スミスは剥製にされた標本を詳しく調査し、マクミラン社「ネイチャー」に新種のシーラカンスの確認を発表。ラティマー (Latimer)にちなんで属名 Latimeria および科名を Latimeriidae とし、種小名を発見地のカルムナ川(Chalumna River)にちなんで chalumnae とした。この確認は「世紀の大発見」として世界中に知れわたった。腐敗のため、頭と剥製用の皮膚しか保存することができなかったため、スミスたちは100ポンドの懸賞金を掛けた手配書を配って第2の標本を探し求めた。次の標本が捕獲されたのは14年後の1952年12月20日(この日は現在「シーラカンスの日」とされている)で、発見されたのは最初の発見地から3,000km近く離れたコモロ諸島のアンジュアン島であった。一刻も早く現地に到着するため、南アフリカ首相D・F・マランに特別機を仕立ててもらったスミスは、軟組織も保存されたシーラカンスの標本を得ることが出来た。ただしその個体は14年前のものと比較し第1背鰭が無く、スミスは Latimeria 属とは別属の種と考え、特別機を出してくれた首相に献名して Malania anjounae と名付けた。しかし、後に Malania anjounae は、事故などにより第1背鰭を失った L. chalumnae の個体であると判明し、コモロ諸島のシーラカンスも L. chalumnae であるとされた。その後、コモロ諸島周辺で200尾以上が捕獲されているが、南アフリカ沿岸ではほとんど採取されないため、最初の標本はたまたま南アフリカ近海に迷い込んだものと考えられている。


■インドネシア・シーラカンス(ラティメリア・メナドエンシス)
インドネシア・シーラカンス(ラティメリア・メナドエンシス Latimeria menadoensis)。シーラカンスとともに現生するシーラカンス目の1種。体色は茶褐色である。インドネシア、スラウェシ島沖に分布。L. menadoensis と L. chalumnae の形態的差異は鱗表面の色彩のみとされている。最新のDNA分析では、2種の分岐が3千万から4千万年前まで遡ることが示唆されている(Inoue et al. 2005)。ただし、これら2種を同一種と見なす説もある。

2006年5月30日(現地時間8:39)には、インドネシアのスラウェシ島沖において、福島県いわき市にあるアクアマリンふくしまのシーラカンス調査隊が生きたインドネシアシーラカンスの撮影に成功している。―グリーンアイプロジェクト

現地ではインドネシア・シーラカンスは「ラジャ・ラウト」(「海の王様」の意)と呼ばれていた。

★インドネシア・シーラカンスの確認
1997年9月18日、新婚旅行のためインドネシアのメナド・トゥア島 (Manado Tua) を訪れていたカリフォルニア大学教授マーク・アードマン (Mark Erdmann) は市場で見慣れない魚を見つけた。アードマンは外観の特徴からシーラカンスの1種であると同定。ただし個体の写真を撮るものの、購入し標本とすることをしなかった。以後、漁民への聞き取り調査からスラウェシ島沖においてシーラカンスの生息を確認、1998年7月30日には初の標本を入手。ラティメリア属の別種と確認され Latimeria menadoensis と命名された。


分類
シーラカンス目 Coelacanthiformes
シーラカンス科 Coelacanthidae (絶滅)
Axelia
Wimania
Ticinepomis
Coelacanthus
マウソニア科 Mawsoniidae (絶滅)
Alcoveria
Axelrodichthys
Chinlea
Diplurus
Mawsonia
ラティメリア科 Latimeriidae
Holophagus
Undina
Libys
Macropoma
Macropomoides
Megacoelacanthus
ラティメリア属 Latimeria James L. B. Smith, 1939
シーラカンス L. chalumnae James L. B. Smith, 1939(コモロ諸島周辺に棲息)
インドネシア・シーラカンス L. menadoensis Pouyaud, Wirjoatmodjo, Rachmatika, Tjakrawidjaja, Hadiaty & Hadie, 1999(インドネシアに棲息)

コメント(2)

[ 撮 影 日 ] 2008.02.03

[ 撮影場所 ] 恩賜上野動物園

[動物名など] シーラカンス
[ 撮 影 日 ] 2007.07.21

[ 撮影場所 ] 国立科学博物館

[動物名など] シーラカンスの仲間

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