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Gaia・ガイア 動物の世界コミュの[画像図鑑] クジラ目 原クジラ亜目(絶滅)、ヒゲクジラ亜目、ハクジラ亜目

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★[画像図鑑]へのコメントはご遠慮下さい。コメントは下記の各コーナーへお願いします。
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ここへのコメント文は大変申し訳ありませんが転記させて頂きます。
★[画像図鑑]クジラ目ハクジラ亜目マッコウクジラ上科
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22828483&comm_id=1873677
★[画像図鑑]クジラ目ハクジラ亜目マイルカ上科
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22845108&comm_id=1873677



●クジラ目(鯨目、Cetacea)は、哺乳綱ローラシア獣上目鯨偶蹄目の1グループ。かつては1目をなしていたが、ウシ目(偶蹄目)と統合されて鯨偶蹄目の下位分類となった。ただし、クジラ亜目などと言われることは希で、依然としてクジラ目と呼ばれることが多い。クジラとイルカが含まれる。ただし、それぞれは系統的分類群ではなく、概して大型の種をクジラ、小型の種をイルカと呼ぶことが一般的である。

■概略
クジラ類は全て水生であって主に海に棲息するが、あるもの(カワイルカ類など)は川や汽水域に棲息する。現生動物としては体長や体重が最大のグループを含み、特にシロナガスクジラは、地球史上でも最大の体重(約130t)を誇る。逆にクジラ目の中で最も小さいのはコガシラネズミイルカであり、体長は1.5m、体重は50kg程に過ぎない。オキアミやプランクトンを食べるヒゲクジラ類と、魚類や頭足類を食べるハクジラ類では、食性が異なるが、すべて広い意味での肉食性である。基本的には海の生態系の上位を占め、また多様な進化に成功したグループである。クジラ類の祖先に関しては、古生物学の研究により伝統的には暁新世から始新世にかけて生息した肉食性の有蹄類であるメソニクス類だと考えられてきた。しかし2000年頃からの、DNA研究の進展や、偶蹄類に近い特徴を備えた距骨をもつ原始的なクジラ類の化石の発見に伴い、始新世に陸上の偶蹄類から進化して海中生活に適応したものであるとの説が有力となり、カバ類と姉妹群であると指摘されている。鯨偶蹄目を参照のこと。

■身体
クジラ類の耳には耳殻はなく単なる直径2mm程度の穴であり、耳垢がつまっている。回遊するために耳垢の層を数えることによりある程度の年齢を推測することができる。脂肪を蓄えて、それによって水分を作ってすごす。汗腺はない。頭部の背側に呼吸のための噴気孔を有す。噴気孔はヒゲクジラでは2個、ハクジラでは1個である。噴気孔は開閉が可能であり、頭部を水面上に出して噴気孔を開けて空気を吸い、それ以外の潜水する時などは噴気孔を閉じて水の浸入を防ぐ。いびきをかくこともある。糞は固形分が少なく液状に近い。哺乳類であるので体温は35〜37℃でへそもある。乳首は二つあり、風邪もひく。泳ぐ速度は3km/hから50km/h程度である。寿命は、30年から120年程度である。

■クジラとイルカ
日本語では一般的に、成体で体長4m程度以下の比較的小型のハクジラをイルカと呼び、それ以外をクジラと呼んでいるが、生物分類上はクジラとイルカの間に明確な境界はない。この曖昧さは日本語だけのものではなく、例えば英語ではWhale(クジラ)、Dolphin(イルカ)、Porpoise(ネズミイルカ)と三つに分けて呼ばれるが、生物分類上はWhaleとDolphinの境界は明確ではない。

■捕鯨と保護
日本では伝統的にクジラ漁が盛んであったが、国際捕鯨委員会による商業捕鯨禁止の決定により、現在、指定された種のクジラについては、調査捕鯨以外の捕鯨をしていない(他のクジラやイルカについては、引き続き捕鯨の対象になっている)。近年、「ホエールウォッチング」という新たな観光資源としても注目されている。


■IUCNレッドリスト分類
IUCN(国際自然保護連合)が作成した2006年度版レッドリストに記載されている主なクジラ目を示す。括弧内は分類された年。

「絶滅寸前」 (CR : Critically Endangered) 2種
コガシラネズミイルカ Phocoena sinus (1996年)
ヨウスコウカワイルカ Lipotes vexillifer (2005年)
「絶滅危機」 (EN : Endangered) 7種
イワシクジラ Balaenoptera borealis (en:Sei Whale) (1996年)
シロナガスクジラ Balaenoptera musculus (1996年)
ナガスクジラ Balaenoptera physalus (1996年)
タイセイヨウセミクジラ Eubalaena glacialis (en:Right whale) (1996年)
セミクジラ Eubalaena japonica (1996年)
セッパリイルカ Cephalorhynchus hectori (2000年)
インドカワイルカ Platanista gangetica (2004年)
「脆弱」 (VU : Vulnerable) 5種
シロイルカ Delphinapterus leucas (1996年)
アマゾンカワイルカ Inia geoffrensis (1996年)
ザトウクジラ Megaptera novaeangliae (1996年)
ネズミイルカ Phocoena phocoena (1996年)
マッコウクジラ Physeter macrocephalus (1996年)
「低リスク-保全対策依存」 (LRcd : Lower Risk - Conservation Dependent) 14種
「低リスク-準絶滅危惧」 (LRnt : Lower Risk - Near Threatened) 1種
「低リスク-軽度懸念」 (LRlc : Lower Risk - Least Concern) 13種
「情報不足」 (DD : Data Deficient) 39種

■分類と系統
シロイルカクジラ類は、原クジラ亜目(原鯨亜目、古クジラ亜目、ムカシクジラ亜目)、ヒゲクジラ亜目、ハクジラ亜目の3つの亜目に分類されるが、原クジラ亜目に属する種はすべて絶滅しており、現生はヒゲクジラ亜目・ハクジラ亜目の2亜目である。

ヒゲクジラ亜目・ハクジラ亜目は一時単系統性が疑われたこともあるが、単系統ということで決着が着いた。「ヒゲクジラ亜目・ハクジラ亜目以外の全て」という形の原クジラ亜目は単系統ではないため、廃したり、いくつかの科を除外したりすることも多い。ヒゲクジラ類は、口内にプランクトンやオキアミなどをこし取るための櫛状のヒゲ板をもつのが特徴で、歯は消失している。一方、ハクジラ類は原クジラ類と同様に獲物を捕えるための歯をもっている。またハクジラ類は、自分の出した音の反射を利用して獲物や障害物を探る反響定位(エコーロケーション)のための器官、すなわち、上眼窩突起、顔の筋肉、鼻の反響定位器官を発達させていることを特徴とする。イルカ、シャチ、イッカクなどもハクジラ亜目に属する。


■分類
現鯨亜目を置き、ハクジラとヒゲクジラを下目とすることがある。Cete目、Whippomorpha目などを置き、Cetaceaを亜目、この表の亜目を下目とすることがある。

かつてはカワイルカを総括するカワイルカ上科 Physeteridae を置くことがあったが、側系統であることがわかり分割された。

■原クジラ亜目 Archaeoceti(絶滅)
パキケタス科 Pakicetidae
アンブロケタス科Ambulocetidae
レミントケタス科 Remingtonocetidae
プロトケタス科 Protocetidae
ドルドン科 Dorudontidae
バシロサウルス科 Basilosauridae

現鯨類 Autoceta
■ヒゲクジラ亜目 Mysticeti
セミクジラ科 Balaenidae
コセミクジラ科 Neobalaenidae
コククジラ科 Eschrichtiidae
ナガスクジラ科 Balaenopteridae

■ハクジラ亜目 Odontoceti
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22828483&comm_id=1873677
マッコウクジラ上科 Physeteroidea
マッコウクジラ科 Physeteridae
コマッコウ科 Kogiidae
アカボウクジラ上科 Ziphioidea
アカボウクジラ科 Ziphiidae
インドカワイルカ上科 Platanistoidea
インドカワイルカ科 Platanistidae
ヨウスコウカワイルカ上科 Lipotoidea
ヨウスコウカワイルカ科 Lipotidae(絶滅?)
アマゾンカワイルカ上科 Inoidea
アマゾンカワイルカ科 Iniidae
ラプラタカワイルカ科 Pontoporiidae
マイルカ上科 Delphinoidea
マイルカ科 Delphinidae
ネズミイルカ科 Phocoenidae
イッカク科 Monodontidae

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A9%E7%9B%AE

コメント(15)

●原クジラ亜目 Archaeoceti(絶滅)
★パキケタス科 Pakicetidae
★アンブロケタス科Ambulocetidae
★レミントケタス科 Remingtonocetidae
★プロトケタス科 Protocetidae
★ドルドン科 Dorudontidae
★バシロサウルス科 Basilosauridae
●ヒゲクジラ亜目は、現生のクジラ目を2分するグループの一つ。現生のクジラ類は、ヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目に大きく分かれる。ヒゲクジラ類は歯をもたないが、上顎から生えた「ひげ板」または「鯨鬚」(くじらひげ)と呼ばれる器官を使ってオキアミや小魚等の小さなエサを大量に濾しとり、食料とする。(濾過摂食を参照)

ヒゲクジラ亜目には、現生種では最大の動物であるシロナガスクジラが含まれる。また、2003年11月には、和田志郎らによって新種ツノシマクジラ (Balaenoptera omurai) が発見されている。60種以上のハクジラ類に対して、ヒゲクジラ類は14種(亜種を除く)と、かなり少ない。日本周辺では、そのうちの10種が記録されいている。


分類
●セミクジラ科 Balaenidae
ホッキョククジラ属 Balaena
ホッキョククジラ B. mysticetus (Bowhead Whale)
セミクジラ属 Eubalaena
ミナミセミクジラ E. australia (Southern Right Whale)
タイセイヨウセミクジラ E. glacialis (Atlantic Northern Right Whale)
セミクジラ E. japonica (Pacific Northern Right Whale)

●ナガスクジラ科 Balaenopteridae
■ナガスクジラ亜科 Balaenopterinae
ナガスクジラ属 Balaenoptera
ナガスクジラ B. physalus (Fin Whale)
イワシクジラ B. borealis (Sei Whale)
ニタリクジラ B. edeni (Bryde's Whale)
シロナガスクジラ B. musculus (Blue Whale)
キタシロナガスクジラ B. m. musculus (Northern Blue Whale)
ミナミシロナガスクジラ B. m. intermedia (Southern Blue Whale)
ピグミーシロナガスクジラ B. m. brevicauda (Pygmy Blue Whale)
コイワシクジラ(ミンククジラ) B. acutorostrata (Minke Whale)
キタタイセイヨウコイワシクジラ B. a. acutorostrata (Northern Atlantic Minke Whale)
キタタイヘイヨウコイワシクジラ B. a. sacammon (Northern Pacific Minke Whale)
ドワーフコイワシクジラ B. a. subsp. (Dowrf Minke Whale)
クロコイワシクジラ B. bonaerensis (Southern Minke Whale)
ツノシマクジラ B. omurai (Balaenoptera omurai)
■ザトウクジラ亜科 Megapterinae
ザトウクジラ属 Megaptera
ザトウクジラ M. novaeangliae (Humpback Whale)

●コククジラ科 Eschrichtiidae
コククジラ属 Eschrichtius
コククジラ E. robustus (Gray Whale)

●コセミクジラ科 Neobalaenidae
コセミクジラ属 Caperea
コセミクジラ C. marginata (Pygmy Right Whale)
■セミクジラ科 Balaenidae
ホッキョククジラ属 Balaena
ホッキョククジラ B. mysticetus (Bowhead Whale)


●ホッキョククジラ(北極鯨、学名:Balaena mysticetus)は、ヒゲクジラ亜目セミクジラ科ホッキョククジラ属に属するクジラ。他のクジラが採餌や繁殖のために移動を行うのと異なり、ホッキョククジラは一生を肥沃な北極海で過ごす。ホッキョククジラは捕鯨産業の初期の目標とされており、1966年に捕鯨が一時停止されるまでに個体数が激減した。現在の個体数は全世界で9,000頭と推測されている。これは捕鯨が開始される以前の50,000頭に比べて大幅な減少である。

■形態
ホッキョククジラホッキョククジラの体格はがっしりしていて暗色の体色をしている。背びれをもたず、強く湾曲した下顎と細い上顎をもつ。髭板の長さは3mを超え、これはヒゲクジラの中でも最も長い。この髭板は水中の小さな獲物を濾し取るために用いられる。このクジラは非常に骨太な頭蓋骨をもち、呼吸する際にこれを使って氷を下から砕いている。ホッキョククジラは全長20mに達し、雌は雄よりも大きくなる。クジラの肉の脂肪層は他のいかなる動物よりも厚く、平均43-50cmに及ぶ。

■分布
ホッキョククジラは、ヒゲクジラの中で唯一、生涯を北極海およびその周辺で過ごす種である。ベーリング海南西部で冬季を過ごしている様子がアラスカ沖で見かけられる。ホッキョククジラは春になると流氷の開口部を追って北へ移動し、オキアミや動物プランクトンを餌としながらチュクチ海やボーフォート海へ向かう。ホッキョククジラは泳ぐのが遅く、たいていは単独または最大6頭程度の小さな群で移動を行う。一度の潜水で40分ほど海面下に潜っていられるものの、ホッキョククジラは深くまで潜水を行うとは考えられていない。

■個体数
ホッキョククジラの骨格ホッキョククジラは、脂肪・肉・鯨油・骨および鯨鬚を目当てに捕鯨の対象とされてきた。ホッキョククジラはセミクジラと近縁で、泳ぎが遅く、死亡した後も水面に浮いているという狩りに適した特性もセミクジラと共通している。商業捕鯨が行われる以前には、北極地方には50,000頭以上(推定)のホッキョククジラが存在した。商業捕鯨は1611年にスヴァールバル諸島やグリーンランド付近で開始され、成長の遅いクジラの群れを一掃し、新たな海域に移動した。北太平洋では、商業捕鯨は1800年代半ばに開始され、その後20年間でホッキョククジラの個体数の60%以上が一掃される結果となった。個体数減少の最大の原因であった商業捕鯨は現在は中断している。アラスカにおける個体数は、商業捕鯨停止後は増加傾向にある。アラスカ先住民は、現在も生計を立てるため、毎年少数のホッキョククジラを狩っている。この程度の狩猟(年に25〜40頭程度)は、個体数回復の妨げになるものではない。アラスカ海岸沖の個体数(ベーリング=チュクチ=ボーフォート個体群とも呼ばれる)は回復傾向にあるようだが、現在も7,800頭程度(1990年)に留まっており、これは捕鯨開始以前の個体数のおよそ41%程度である。その他の海域におけるホッキョククジラの個体数はあまり良く知られていない。これらの個体数はごくわずか、おそらく数百頭程度と考えられている。世界全体での個体数は8,000〜9,200頭程度である。

■ホッキョククジラはワシントン条約の付属書Iに掲載されている(すなわち、「絶滅の恐れのある種」である)。IUCNレッドリストにおける分類は以下の通り。

★スピッツベルゲン島海域の個体群
CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
★オホーツク海の個体群
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
★バフィン湾 - デービス海峡海域の個体群
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
★ハドソン湾 - フォックス湾海域の個体群
VULNERABLE(IUCN Red List Ver.2.3(1994))
★ベーリング=チュクチ=ボーフォート個体群
LOWER RISK - Conservation Dependent(IUCN Red List Ver.2.3(1994))

■セミクジラ科 Balaenidae
セミクジラ属 Eubalaena
ミナミセミクジラ E. australia (Southern Right Whale)

●ミナミセミクジラ
■セミクジラ科 Balaenidae
セミクジラ属 Eubalaena
タイセイヨウセミクジラ

●タイセイヨウセミクジラ(学名:Eubalaena glacialis, 英語: North Atlantic right whale)は、クジラ目ヒゲクジラ亜目に分類されるクジラである。北大西洋海域に生息するセミクジラ(背美鯨)の1種で、絶滅危惧種。

■通称
英語ではしばしば「黒いライト・ホエール」(Black right whale)、「北のライト・ホエール」(Northern right whale)、あるいは単に「ライト・ホエール」(right whale)と呼ばれる。「ライト・ホエール」という呼び名は泳ぎが遅いうえ、脂肪が多いために死ぬと海面に浮かぶことから捕鯨に「都合がよい鯨」という意味で名付けられたものである。フランス語では「ビスケーの鯨」(Baleine de Biscaye)や「バスクの鯨」(Baleine des Basques)の名がある。

■分布
北大西洋海域の沿岸部や沖に生息する。夏季はデービス海峡、デンマーク海峡、ノルウェー海からマサチューセッツ州近海、ビスケー湾など、冬季はフロリダ州や西サハラ近海、メキシコ湾などで目撃されている。ファンディ湾はタイセイヨウセミクジラを見るチャンスのあるホエールウォッチングのスポットとして知られている。

■形態
体長は13〜17m、ずんぐりとしている。体に対して頭部が大きく、体長の4分の1ほどにもなる。下あごは大きく口は湾曲してアーチ型を描いている。若いうちは青みがかった色をしているが徐々に全身が黒っぽくなる。あごや腹部に不定形の白斑がある。背びれや腹の溝(畝)はない。頭部などには、皮膚が硬くこぶ状になったカラシティがしばしば見られる。噴気孔は2つある。

■生態
カイアシ類やオキアミなどの動物プランクトンを食べる。単体もしくは2〜3頭程度の小さな集団で回遊する。泳ぎは遅い。V字型の潮を吹くのが特徴である。海面に躍り上がるようにジャンプするブリーチを行なう。妊娠期間は12〜14ヶ月で、冬に出産する。

■人間との関係
タイセイヨウセミクジラの捕鯨は9世紀ごろからバスク人によって始まった。ビスケー湾の沖合いに現れたセミクジラを高台から見張り、小舟で漕ぎ出して銛で突く沿岸捕鯨である。当時のヨーロッパでは漁獲したセミクジラからの鯨油に対する需要があった。また鯨肉は食用にもなり、特に舌は珍味とされた。鯨のひげはコルセットなどに加工された。今日でも「鯨」を意味するフランス語の単語baleineは、「ワイヤー」や「(傘などの)骨」という意味に使われている。その後、オランダやイギリス、アメリカなどがタイセイヨウセミクジラの捕鯨を開始、捕鯨技術が進歩し、かつ組織的に行なわれたため、その漁獲はより大規模となった。この乱獲のため、タイセイヨウセミクジラは19世紀までに個体数が激減した。1937年に世界的にタイセイヨウセミクジラの捕鯨は禁止となり、現在は保護の対象となっている。近年では航行中の船舶と衝突したり、漁具にからまったりして死傷する事故が増加している。餌場の環境悪化などもあり、依然として絶滅が危惧されている状況に変わりはない
■セミクジラ科 Balaenidae
セミクジラ属 Eubalaena
セミクジラ E. japonica (Pacific Northern Right Whale)


●セミクジラ(背美鯨)はヒゲクジラ亜目 セミクジラ科 セミクジラ属に属するクジラ。体長15m、体重約50t、温帯から亜寒帯の沿岸に生息する。日本哺乳類学会では絶滅危惧種に登録されている。昔から日本の絵に描かれ、背の曲線の美しさから「背美鯨」という名前がつけられた。動きが遅いため、肉、油、クジラヒゲ目的で乱獲され、現在では捕獲が禁止されている。また、死んでも沈まないため、捕鯨の際に都合がよく、英名の Right Whale の Right は「都合がよい」という意味の「よい」である。

■ナガスクジラ科 Balaenopteridae
ナガスクジラ亜科 Balaenopterinae
ナガスクジラ属 Balaenoptera
ナガスクジラ B. physalus (Fin Whale)


●ナガスクジラ(Balaenoptera physalus)は、クジラ目ヒゲクジラ亜目に属するヒゲクジラの一種。

体長は約17m(最大で北太平洋では22.6m)、体重は約30t。世界最大のシロナガスクジラに次いで、巨大なクジラ。

体はスマートで細長く、体色は背面は濃いグレー、あるいは茶系の黒で腹部は白色。 少なくとも2つの異なった亜種があり、全世界の海洋の極水域から熱帯に生息している。

外洋性であるが沿岸部による事もある。単独または数頭の群をつくる。

他の大型のクジラのように、20世紀の捕鯨による乱獲で、絶滅の危機にある種とされており、1976年から北太平洋と南半球で、1986年から全世界で捕獲が禁止されている。他の、ナガスクジラ科のイワシクジラ、ミンククジラ、ニタリクジラ(おそらくはツノシマクジラとも)と誤認しやすい。

■交雑
1999年1月に科学雑誌ネイチャーに大阪で販売された鯨肉から絶滅寸前のシロナガスクジラの遺伝子が検出された事で「日本でシロナガスクジラの肉が売られている」というハーバード研究チームの論文が掲載され、国際学会が騒然となった。これは後にナガスクジラとシロナガスクジラとの交雑個体であった事が判明する(資料によってはナガスクジラとして調査捕鯨で獲られたという記述も有ったが不明、公式にはナガスクジラであっても、希少種の肉が流通している事実自体が問題であるが、当の日本では話題にもならなかった)。

■ナガスクジラ科 Balaenopteridae
ナガスクジラ亜科 Balaenopterinae
ナガスクジラ属 Balaenoptera
イワシクジラ B. borealis (Sei Whale

●イワシクジラ
■ナガスクジラ科 Balaenopteridae
ナガスクジラ亜科 Balaenopterinae
ナガスクジラ属 Balaenoptera
ニタリクジラ B. edeni (Bryde's Whale)

●ニタリクジラ

ニタリクジラ標本(和歌山県立自然博物館)
■ナガスクジラ科 Balaenopteridae
ナガスクジラ亜科 Balaenopterinae
ナガスクジラ属 Balaenoptera
シロナガスクジラ B. musculus (Blue Whale)


●シロナガスクジラ(白長須鯨)はクジラの1種である。現存する最大の動物種(現存する最大の生物は植物のセコイア)。かつて地球上に存在したあらゆる哺乳類の中で最大の種であり、記録では体長34メートルのものまで確認されている。長須とは長身の意味で、水面に浮かび上がる際に水上からは白く見えることからこの和名がある。英語では腹側に付着した珪藻によって黄色味を帯びて見えることから"sulphur bottom" (硫黄色の腹の意)とも呼ばれる。

■特徴
体長20〜30m、体重100〜200t。ただし、30m級の個体は稀で、北太平洋では殆どが26m未満である。成体ではオスよりメスのほうが若干大きい。上あごと下あごが軟骨のみで繋がっているため、直径10メートル近く口をあけることができる。流線型の体型をしており、尖った頭部をもつ。細く長い胸びれ、横に広がった薄い尾ひれをもつ。また、背中の後方には小さな背びれをもつ。この背びれの形や、付近の模様から個体識別を行うことができる。体表は淡灰色と白のまだら模様で、のどから胸にかけては白い模様になっている。のどの表面には60本程度の畝(うね)がある。主食であるオキアミを捕食するときは、この畝が広がって大きなのど袋をつくる。頭頂部には2つの噴気孔がある。

■生態
全海域に生息し、回遊を行う。多くの個体が夏は、オキアミが豊富な北極海・南極海の積氷まぎわまで回遊し、冬には熱帯または亜熱帯で繁殖を行う。オホーツク海など付属海にはあまり入らない。繁殖期や子育ての期間を除き、基本的に単独で行動する。オキアミを主食とし、上あごにある「ひげ板」でこしとって採食する。成体では一日に4t程度のオキアミを捕食する。また、オキアミの食べ方にもいろいろあり、海面近くに生息するオキアミを食べるのに一端水中に潜り威嚇するように泳いで、オキアミが身を守るために集団で寄り添ったところを一気に食べる。最近の研究ではイワシも捕食する事が分かっている。イワシはオキアミに比べ泳ぐのが速く縦横に移動するため、それを追いかけるシロナガスクジラは複雑な移動を繰り返す。そのため上下逆向きで泳いだりすることもしばしばである。メスは2〜3年ごとに出産する。夏に交尾し、妊娠期間は約11ヶ月。体長約7mの子どもを通常1頭出産する。まれに双子が生まれることもある。授乳期間は7〜8ヶ月。若い個体は、急角度で水面から飛び出し着水する「ブリーチング」をしばしば行う。
シロナガスクジラは最も大きな鳴き声をあげる動物種でもある。低周波の大きなうなり声を発し、音量は180ホンを超えることもある。この鳴き声により個体間のコミュニケーションを行っており、150km以上先の相手とも連絡をとる事が出来る。

■分類
シロナガスクジラの学名 Balaenoptera musculusは1758年にカール・リンネによって命名されたものであるが、その他、Balaena maximus、Roaqualis borealis、Sibbaldus musculus、Sibbaldus sulpureusといった複数の学名が永きにわたり並存し、混乱をきたした。1903年、E・G・ラコビツァにより、これらの学名が整理され、初めて最終的な学名が確定した。
シロナガスクジラの亜種としてピグミーシロナガスクジラB.m.brevicaudaが分類されている。

■絶滅の危機
シロナガスクジラは巨大さから、古くは捕鯨の対象とはならず、元々は個体数は30万頭いたと推定されている。 しかし、19世紀以降、爆発銛、大型・高速の捕鯨船が導入されて以降、欧米諸国の近代捕鯨の対象となった。特にシロナガスクジラは個体あたりの鯨油の生産量が最も高いため、乱獲が進んだ。最盛期である1930年から1931年にかけての1漁期だけで約3万頭が捕獲された。捕鯨禁止令が出た時点でその数は7千頭にまで減っており,現在もその数は増えていない。1946年の国際捕鯨取締り条約でようやく、捕獲量に制限が設けられ、1966年には全面的に捕獲が禁止された。 現在では一部地域で個体数が増加したとの報告もあるが、個体群の中には個体数の減少が回復不可能なレベルに達しているものもあり、依然絶滅の危惧の状態が続いている。


★キタシロナガスクジラ B. m. musculus (Northern Blue Whale)
★ミナミシロナガスクジラ B. m. intermedia (Southern Blue Whale)
★ピグミーシロナガスクジラ B. m. brevicauda (Pygmy Blue Whale)

■ナガスクジラ科 Balaenopteridae
ナガスクジラ亜科 Balaenopterinae
ナガスクジラ属 Balaenoptera
コイワシクジラ(ミンククジラ) B. acutorostrata (Minke Whale)


★コイワシクジラ(ミンククジラ) B. acutorostrata (Minke Whale)
★キタタイセイヨウコイワシクジラ B. a. acutorostrata (Northern Atlantic Minke Whale)
★キタタイヘイヨウコイワシクジラ B. a. sacammon (Northern Pacific Minke Whale)
★ドワーフコイワシクジラ B. a. subsp. (Dowrf Minke Whale)
■ナガスクジラ科 Balaenopteridae
ザトウクジラ属 Megaptera
ザトウクジラ M. novaeangliae (Humpback Whale)

●ザトウクジラ(座頭鯨・学名Megaptera novaeangliae )はクジラ目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科に属するヒゲクジラの一種。

体長15m、体重30tほどだが、大きなものは20m、60tにもなる大型のクジラである。長く大きな胸ビレと背中の瘤状の隆起が特徴で、他のクジラとは外見がずいぶん異なる。和名の由来はその姿(背ビレと背中の瘤等)が琵琶を担いだ座頭に似ているためと言われる。英語では背中の瘤からhumpback whale(せむしの鯨)と呼ばれる。学名のMegapateraは大きな翼という意味で、これは巨大な胸ビレから命名されている。
個体数の減少から1966年に商業捕鯨が禁止されている。

■行動
ザトウクジラは地域毎に集団を形成している。集団でまとまって移動し、集団間では交流がほとんどない。 北半球にも南半球にも存在する。夏は極の近くで主に捕食をし、冬は赤道迄は行かないが(北半球ならハワイや沖縄・小笠原あたりの)温かい海域迄移動し出産・繁殖・子育てをし、また春になるに連れ極の方に移動するという回遊生活を送っている。ザトウクジラはブリーチングとよばれる大きなジャンプをする。何故ブリーチングをするか判っていない。寄生虫を落とす為、子供をシャチから守る威嚇の為、コミュニケーションの手段、単に楽しんでいるなど様々な説がある。繁殖の時期は、オスによるメスの獲得権争い・テリトリー争いの為行動が激しくなる。メイティングと呼ばれている。上述のブリーチングもオスが自分をアピールする為多く見られる。オス同士を煽ってメスが行う事もある。(子供も生きていく上で必要な技術なので母親が見せ子供も練習する。その他、ペックスラップ(胸鰭で水面を打つ)、テールスラップ(尾鰭で水面を打つ)、ヘッドスラップ(頭で水面を打つ)、ペダングルスラップ(尾鰭の横飛び上げ)、スパイホップ(水中から頭を出し水上の状況を観る)など様々な行動をする。餌はオキアミ、ニシン、サバ、カラフトシシャモ (capelin) などだが、餌を取る時に「バブルネットフィーディング」という行動をとる。数頭のザトウクジラが餌である魚の群れの周りを円を描くようにまわりながら泡を吐き出す。魚達は泡に取り囲まれ逃げることが出来ず中心に集まってしまう。ザトウクジラたちは小魚の群れの真下に集まり口を大きく開け猛烈な勢いで突進浮上し、獲物を一気に呑みこんでしまう。このバブルネットフィーディングでは、数頭のザトウクジラがタイミングを合わせて協調的に行動しなければ効果がない。ここでも鳴音が号令の如く巧みに利用されるが、鳴音の特徴や構造などは求愛の歌とは全く異なり、非常にシンプルなものである。また人間の指紋のように個体を識別できる部分が数箇所あるが、一番解りやすいのが尾鰭の内側の模様。ハワイでの研究がかなり進んでいるらしいが、どうやらハワイに回遊して来ているクジラはアラスカの方のクジラで、その同じ個体が沖縄で発見された事例はまだ見つかっていないようだ。ザトウクジラは歌を歌うクジラとしても知られている。他のクジラも求愛などの際に声を出すことはあるがザトウクジラの歌は他のクジラと全く異なる。歌は1曲(?)数分から30分以上続くが、何曲も繰り返してうたう。最長で20時間程の繰り返しが観測されている。歌の構造はよく研究されており、「歌」はいくつかの「旋律」の組み合わせから成り、ひとつの旋律は「句」の繰り返しであり、ひとつの句はいくつかの単位を並べたものからなる。このため、ザトウクジラの歌は、人類以外の動物による階層構造の利用の例として議論になっている。歌は地域毎にみると、同時期のものはクジラ毎の差異はわずかでしかないが、時とともにどんどんと変化してゆく。また、繁殖する地域によって歌い方にも特徴があり、他の地域のザトウクジラには歌が通じない。なお、この歌はボイジャー1号、2号に積み込まれた地球外知的生命体宛てのレコードにも録音されている。




■ナガスクジラ科 Balaenopteridae
ナガスクジラ亜科 Balaenopterinae
ナガスクジラ属 Balaenoptera
ツノシマクジラ B. omurai (Balaenoptera omurai)

●ツノシマクジラ
2003年11月には、和田志郎らによって新種ツノシマクジラ (Balaenoptera omurai) が発見されている。
■ヒゲクジラ亜目
コククジラ科コククジラ属
コククジラ


●コククジラ(克鯨、児童鯨)は、ヒゲクジラ亜目 コククジラ科に属する水棲哺乳類。コククジラ科は、コククジラ1属1種のみで構成される。体長 12〜14 m と、クジラのなかではわりに小さいほうで、和名はコクジラ、コク、チゴクジラなどともいい、小柄であることに由来する。


■形態と生態
コククジラの体表は灰色だが、ある程度年を経た個体は、全身にフジツボやエボシガイ、クジラジラミなどの寄生生物を付着させているため、白のまだら模様になっている。尾部の背面には数個の小さな瘤(こぶ)が連なっており、背びれはない。

コククジラは外洋に出ることなく、沿岸部を南北に往復し、2万kmを回遊する。これは、現生哺乳類の年間の回遊距離としては、おそらく最長のものである。現在生存している北太平洋のコククジラは、アジア側の沿岸を回遊する西の系統と、北米側の沿岸を回遊する東の系統とに分かれる。西の系統は、夏はオホーツク海で過ごし、冬に中国広東地方の沖で繁殖する。春と秋の回遊時には、朝鮮近海から日本の太平洋沿岸を通過する。東の系統はカリフォルニア州とメキシコの沿岸を繁殖場とするが、ホエールウォッチングの人々がボートで訪れると、寄ってきて体をさわらせてくれることもある。

他のヒゲクジラ類がプランクトンを捕食するのに対し、コククジラは海底の泥や砂をヒゲでこしとることによってカニなどのベントス(底生動物)を捕食する。

寿命は50-60年。

■生息状態
かつては北半球全域に生息していたが、北大西洋の個体群は18世紀ごろまでに絶滅。北太平洋においても、乱獲によって絶滅寸前まで追い込まれた。捕鯨禁止が功を奏し、北アメリカ沿岸の個体群はかなり回復してきているが、東アジア沿岸の個体群は残存数わずか100ないし150頭と危機的な状況にあり、更に樺太島北部で行われているロシアの油田開発により生存を脅かされている。

■ヒゲクジラ亜目
コセミクジラ科コセミクジラ属
コセミクジラ


●コセミクジラ(小背美鯨)はヒゲクジラ亜目コセミクジラ科に属する水棲哺乳類。コセミクジラ科は、コセミクジラ1属1種のみで構成される。体長 4〜6.5 m、体重 3〜3.5 t とヒゲクジラ類の中では最も小さい。セミクジラに似た流線型の体型とアーチ状の上あごを持つが、背びれを持っており、名前に反してコククジラやナガスクジラに近縁である。

南半球の温帯域(南緯30〜52度)のみで活動する。目撃されることが非常に少ないため、生態には不明な点が多い。

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