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Gaia・ガイア 動物の世界コミュのキュウリウオ目・アユ科

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●アユ(鮎) Plecoglossus altivelis altivelis は、キュウリウオ目・アユ科に分類される魚。川と海を回遊する魚で、日本では重要な食用魚でもある。

★特徴
成魚の全長は 25cm ほど。稀に30?に達することがある。全身は灰緑色で、胸びれの上に黄色の点があるが、秋には橙色と黒の婚姻色が発現する。口は大きく目の下まで裂けるが、唇は柔らかい。歯は丸く、櫛(くし)のような構造である。東アジア一帯に分布するが、このうち奄美大島の川には亜種リュウキュウアユ Plecoglossus altivelis ryukyuensis が生息する。沖縄県では1980年代にリュウキュウアユが絶滅したが、奄美産のものを1992年より放流している。 また、滋賀県の琵琶湖には、湖沼陸封型のいわゆるコアユが生息し、琵琶湖内で成長したのち、湖に流入する河川に遡上して産卵・受精を行なっている。

★生活史
アユの成魚は川で生活し、産卵も川でおこなうが、仔稚魚は一時的に海で生活する。このような回遊は「両側回遊」(りょうそくかいゆう)と呼ばれる。ただし琵琶湖などに生息する湖沼陸封型(いわゆるコアユ)は海の代わりに湖を利用する。9月-2月頃、親のアユは川の下流にくだり、砂や小石の多い浅瀬で集団で産卵する。ふ化した稚魚はシロウオのように透明で、心臓やうきぶくろなどが透けて見える。ふ化後の仔魚は体長約6mmで卵黄嚢を持ち、0〜数日のうちに海あるいは河口域に流下する。そこでカイアシ類などを捕食して成長する。体長約10 mm程度から砂浜海岸や河口域の浅所に集まり、カイアシ類や仔魚などを捕食し、成長する。このころからスイカの香りがする。この独特の香りは、アユの体内の不飽和脂肪酸が酵素によって分解された時の匂いであり、アユ体内の脂肪酸は餌飼料の影響を受けることから、育ち方によって香りが異なることになる。 体長35mm程度まで成長すると稚魚になる。稚魚は翌年4月-5月頃に5〜10cm程度になり、川を遡上するが、この頃から体に色がつき、さらに歯の形が岩の上のケイソウ類を食べるのに適した櫛(くし)のような形に変化する。川の上流から中流域にたどり着いた幼魚は、石に付着するケイソウ類(こけ)を歯でこそげ落とすように食べる。アユが藻類をこそげ取ると岩の上に紡錘形の独特の食べ痕が残り、これを特に「はみあと」という。多くの若魚は群れをつくるが、特に体が大きくなった何割かの若魚はえさの藻類が多い場所を独占して縄張りを作るようになる。縄張りは1匹のアユにつき約1m四方ほどで、この縄張り内に入った他の個体には体当たりなどの激しい攻撃を加える。この性質を利用してアユを釣り上げるのが「友釣り」で、釣り人たちが川で釣竿をふるう様子は日本の初夏の風物詩である。夏の頃、若魚では灰緑色だった体色が、秋になると橙と黒の独特の婚姻色へ変化する。親のアユは産卵のため下流域への降河を開始するが、この時期のアユがいわゆる「落ちアユ」である。産卵を終えたアユは1年間の短い一生を終えるが、稀に越冬する個体もいる。

★別名
香魚、年魚、アイ、アア、シロイオ、アイナゴ、ハイカラ(幼魚)など

★漁法
縄張りの性質を利用した友釣りや刺し網、投網などで取れる。産卵期には川を下る習性を利用し、簗(やな)を使って捕ることもある。他にもウミウを利用した鵜飼いによる漁法も有名である。一般に水産資源確保の目的で11月-5月は禁漁となっている。

★養殖
高級食材のため養殖も盛んに行われる。養殖ものは天然ものと似て非なるもので、「香魚」の香りはない。

★天然と養殖の違い
天然は鰭が黄色く美しい。アブラビレも橙色に近い黄色。鰓蓋も黄色。頭部後ろにある追星と呼ばれる紋も黄色ではっきりしている。対して養殖は全体的に黒く黄色の部分はあまり目立たない。これは養殖環境によるもので、主に日焼けが原因。
天然は頭部後ろの脂肪分がほとんど無い。養殖は多く外観的に盛り上がっている場合もある。この脂肪分は動物性餌によるもので、天然は主にコケを食べるため脂肪は付かない。運動量も影響している。 生育環境が違うため肉質が違いこれが味の違いとなっている。ただし、最近の養殖はいけすに人工河川を設けたり餌に植物性のものを用いたりすることにより天然により近いものをつくる努力がなされている。

★食材
塩焼きアユは香魚ともいわれるように、ウリに似た香りを放つ初夏の若アユが美味とされ、若アユの塩焼きや天ぷらは珍重される。同じ河川のアユでも水が綺麗で上質の付着藻類が育つ上流域のものほど味が良いとされる。また、アユをそのまま輪切りにした「せごし」は歯ざわりと爽やかな香りを楽しめるが、アユは横川吸虫という寄生虫の中間宿主である。それほど重篤な症状は引き起こさない寄生虫ではあるが、せごしに限らず生食はあまり勧められない。腸を塩辛にした「うるか」は珍味として喜ばれる。うるかにするためには、鮎の腹に砂が入っていない(空腹になっている)夜間を狙って漁獲する必要がある。

★語源
アユの語源は、古語の「アユル」から来たものだとされている。アユルとは落ちるという意味で、川で成長したアユが産卵をひかえて川を下る様からつけられた呼び名である。現在の「鮎」の字が当てられている由来は諸説あり、アユが一定の縄張りを独占する、つまり占めるところからつけられた字であるというものや、日本書紀にでてくる話に神功皇后が今後を占うために釣りをしたところ釣れた魚がアユであったため占魚とあてられたものがある。古くは1年しか生きないことに由来する「年魚」、体表の粘膜に香りがあることから「香魚」、鱗が細かいことから「細鱗魚」などがあてられていた。アユという意味での漢字の鮎は奈良時代ごろから使われていたが、当時の鮎はナマズを指しており、記紀を含め殆どがアユを年魚と表記している。現在の鮎が一般的に書物などにあてられたのは平安時代・室町時代ごろからとされる。中国での鮎は古代日本と同様ナマズを指しており、アユは香魚(シャンユイ)と記す。ちなみに俳句の季語として「鮎」「鵜飼」はともに夏をあらわすが、春には「若鮎」、秋は「落ち鮎」、冬の季語は「氷魚(ひお、ひうお)」として、四季折々に季語がある。

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●多摩川で鵜飼漁が復活!〜70年ぶりに実演された伝統漁法
9月19日11時52分配信 オーマイニュース


 8月25日、東京都狛江市と神奈川県川崎市多摩区の境界を流れる多摩川・二ヶ領堰で、鵜飼漁の実演が行われた。

 これは、川崎市が多摩川アユ再生事業の一環として行っているイベントの一部として企画されたものだ。鵜を操るのは、鵜飼研究(岐阜県岐阜市)所所長の中根理記(なかねまさのり)さん(59歳)。カワウとウミウそれぞれ3羽ずつを引き連れてきた。
鵜飼といえば、長良川の鵜飼漁が有名だが、多摩川でもかつて鵜飼漁が行われていたらしい。川崎市環境局の石垣秀之氏によれば、「確かな記録では、昭和初期まで行われていました。今回の復活は70〜80年ぶりの復活ということになります。当時は東京市内に住んでいた文人などが、娯楽のために郊外で鵜飼を楽しんだようです」
 
 この日は、小型のプールに放ったアユをカワウが捕らえる様子を目前に観察した後、多摩川での鵜飼漁を行った。鵜が捕まえたアユは瞬間的にしめられるので鮮度が落ちにくいと考えられ、鵜鮎と呼ばれ高値で取引されたという。アユの体に鵜のくちばしの痕(あと)がつくことで区別されたのだろう。集まった子どもたちは実際に鵜が飲み込んだアユをはき出させる体験をして楽しんだ。それにしても、多摩川のアユの多さには驚かされた。堰の下流側の河原に降りると、水面を無数の小魚が跳ねているのが見える。投網を使って魚類の現存漁調査を行っていた、いであ株式会社(世田谷区)の川口究氏によれば、「一番多いのがアユです。水面を跳ねているのは、ほとんどがアユだと思います」とのことだ。しかも、放流したアユは少なく、そのほとんどが多摩川産の天然のアユだというから驚く。釣り人も多い。友釣りやコロガシといわれる代表的な釣りのほか、短い竿の先に1mほどのテグスと小さな針をつけ、巧みに操って小型のアユを引っかけて釣って楽しむ壮年の姿も見えた。アユの増加は、多摩川の水質が改善され、生態系を構成する生物相が豊かになったことを示しているのだろう。高度経済成長期には、水面に泡が浮いていたことを思えば、地域住民にとっては喜ばしいことである。多摩川だけでなく荒川や江戸川、隅田川などでも、最近は水質がだいぶ改善されたという。多摩川の鵜飼漁復活を機に、途絶えてしまった関東地方の鵜飼漁が復活する日がくるかもしれない。
[ 撮 影 日 ] 2008.03.09

[ 撮影場所 ] 山梨県立富士湧水の里水族館

[動物名など] アユ
[ 撮 影 日 ] 2008.03.09

[ 撮影場所 ] 山梨県立富士湧水の里水族館

[動物名など] アユ

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