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たのしい特別支援教育研究室コミュの障害を笑えますか(4月5日)朝日新聞デジタルより

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障害を笑いに変えようと挑戦する人たちがいる。障害が笑えないのはどうしてなのか。障害がある人とない人の間にある壁を問い続ける。
健常者と殴り合い 先入観取り払うため、リングに上がる
 《デブやハゲは笑ってOKで、障害がNGなのはなぜか》
 テレビ朝日で昨年末にあった漫才大会「M―1グランプリ」の放送終了後、こんなツイートが流れた。
 優勝した2人組のトレンディエンジェルはそろって薄毛。その容姿を武器に勝ち上がったのを受けた投稿だ。リツイート(転載)は2千を超えた。
 お笑い芸人のあそどっぐ(37)=本名・阿曽太一、熊本県合志市=は一人暮らしのアパートでパソコンの画面を見つめた。「僕がもっと面白かったら、このツイートもなかったのかなぁ」
 全身の筋力が低下する難病で、顔と左手の親指以外は動かせない。自称「お笑い芸人界初の寝たきり障害者」。ヘルパーの手を借りて横になったまま、毎日、動画投稿サイト「ニコニコ動画」でトークを生放送し、月に1回程度、お笑いライブに出る。
 つかまり立ちした赤ん坊と自分を比べる自虐ネタなど、障害も笑いの素材だ。舞台に立ち始めて2年。ファンもついたが、登場した途端、客席が凍り付く経験はしばしばだ。
 ログイン前の続き「でも、1人笑うと、それが合図のように笑い声が増える。そんな日は快感。逆に、すべったのに『感動した』って言われた時が一番へこむ」
■「実は僕らの側の問題」
 障害やマイノリティーをテーマにしたNHK・Eテレのバラエティー「バリバラ」。障害者と性を取り上げた番組の収録中、重い脳性まひの男性出演者が吐き捨てた。
 「ぼくら障害者は何だかんだで恋愛の対象に見られてない」
 出演者のやりとりを見つめていたチーフ・プロデューサーの日比野和雅(51)がインカムを通じて司会者に質問させた。「自分より重度の障害者とセックスをしたいか」。男性は悩んだ末、答えた。「できない」
 人の根っこにある偽善をえぐり出すのが、日比野のこのときの狙いだった。めざす番組像を「起承転『転』」と表現する。
 1990年の入局から長く福祉番組を制作してきた。障害者が障害にどう向き合い、乗り越えたのか。まじめに伝えようと心がけた結果、逆に「障害者はかわいそう、頑張る、純粋」というイメージを固定化してしまったと思う。
 番組で障害者のお笑いコンテストをしかけた。
 「多くの人が抱く障害者像を覆したかった。障害を自分の特性として笑いに変えられるネタは、障害者の存在に戸惑う健常者を笑う風刺のよう。障害者が抱える問題は実は僕らの側の問題なんだと、ひたすら問いかけていきたい」
■どこか同じ土俵で見られていない
 冒頭のツイートを投稿したのは、乙武洋匡(39)。「かつらの上司を笑いますか。頭髪の場合は、この人を笑っちゃいけないと個別に判断しているのに、障害だけはひとくくりにタブーという現状に違和感があった」。幼少期から障害者と接する体験こそが解決のカギになるとも言った。
 ただ、乙武はその後、週刊新潮が報じた不倫問題で批判を受け、一切の活動を控えている。一方、あそどっぐは報道初日、ニコニコ動画の生放送で乙武の不倫をネタにしたが、翌日にやめた。
 《5人と浮気したなんて、すげえな》
 視聴者から寄せられるコメントに「障害者なのに」という無言の前提を見てしまったからだ。単純に称賛とも受け取れない、どこか同じ土俵で見られていない視線。「知らない者同士、いきなり全部わかって、というのも厳しいのかな」。それはお笑い芸人として、しばらく向き合わなければならない壁なのかもしれない。=敬称略(山本亮介)

朝日新聞
障害を笑いに変えようと挑戦する人たちがいる。障害が笑えないのはどうしてなのか。障害がある人とない人の間にある壁を問い続ける。
健常者と殴り合い 先入観取り払うため、リングに上がる
 《デブやハゲは笑ってOKで、障害がNGなのはなぜか》
 テレビ朝日で昨年末にあった漫才大会「M―1グランプリ」の放送終了後、こんなツイートが流れた。
 優勝した2人組のトレンディエンジェルはそろって薄毛。その容姿を武器に勝ち上がったのを受けた投稿だ。リツイート(転載)は2千を超えた。
 お笑い芸人のあそどっぐ(37)=本名・阿曽太一、熊本県合志市=は一人暮らしのアパートでパソコンの画面を見つめた。「僕がもっと面白かったら、このツイートもなかったのかなぁ」
 全身の筋力が低下する難病で、顔と左手の親指以外は動かせない。自称「お笑い芸人界初の寝たきり障害者」。ヘルパーの手を借りて横になったまま、毎日、動画投稿サイト「ニコニコ動画」でトークを生放送し、月に1回程度、お笑いライブに出る。
 つかまり立ちした赤ん坊と自分を比べる自虐ネタなど、障害も笑いの素材だ。舞台に立ち始めて2年。ファンもついたが、登場した途端、客席が凍り付く経験はしばしばだ。
 ログイン前の続き「でも、1人笑うと、それが合図のように笑い声が増える。そんな日は快感。逆に、すべったのに『感動した』って言われた時が一番へこむ」
■「実は僕らの側の問題」
 障害やマイノリティーをテーマにしたNHK・Eテレのバラエティー「バリバラ」。障害者と性を取り上げた番組の収録中、重い脳性まひの男性出演者が吐き捨てた。
 「ぼくら障害者は何だかんだで恋愛の対象に見られてない」
 出演者のやりとりを見つめていたチーフ・プロデューサーの日比野和雅(51)がインカムを通じて司会者に質問させた。「自分より重度の障害者とセックスをしたいか」。男性は悩んだ末、答えた。「できない」
 人の根っこにある偽善をえぐり出すのが、日比野のこのときの狙いだった。めざす番組像を「起承転『転』」と表現する。
 1990年の入局から長く福祉番組を制作してきた。障害者が障害にどう向き合い、乗り越えたのか。まじめに伝えようと心がけた結果、逆に「障害者はかわいそう、頑張る、純粋」というイメージを固定化してしまったと思う。
 番組で障害者のお笑いコンテストをしかけた。
 「多くの人が抱く障害者像を覆したかった。障害を自分の特性として笑いに変えられるネタは、障害者の存在に戸惑う健常者を笑う風刺のよう。障害者が抱える問題は実は僕らの側の問題なんだと、ひたすら問いかけていきたい」
■どこか同じ土俵で見られていない
 冒頭のツイートを投稿したのは、乙武洋匡(39)。「かつらの上司を笑いますか。頭髪の場合は、この人を笑っちゃいけないと個別に判断しているのに、障害だけはひとくくりにタブーという現状に違和感があった」。幼少期から障害者と接する体験こそが解決のカギになるとも言った。
 ただ、乙武はその後、週刊新潮が報じた不倫問題で批判を受け、一切の活動を控えている。一方、あそどっぐは報道初日、ニコニコ動画の生放送で乙武の不倫をネタにしたが、翌日にやめた。
 《5人と浮気したなんて、すげえな》
 視聴者から寄せられるコメントに「障害者なのに」という無言の前提を見てしまったからだ。単純に称賛とも受け取れない、どこか同じ土俵で見られていない視線。「知らない者同士、いきなり全部わかって、というのも厳しいのかな」。それはお笑い芸人として、しばらく向き合わなければならない壁なのかもしれない。=敬称略(山本亮介)

朝日新聞デジタルより

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