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たのしい特別支援教育研究室コミュの【「まずはこれから」アンケートに答える】

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仮説実験授業研究会の研究仲間の呼びかけに答えて、<まずコレ>のアンケートに答えてみます。 

<私が答えたアンケート結果>

?絵本:
『めっきらもっきら どおんどん』 (こどものとも傑作集) [大型本]
長谷川 摂子・著福音館書店
この絵本は私が小学部を担当していた時に「お話あそび」という絵本の読み聞かせを核とした授業で5人ぐらいの教師集団で取り組んだ教材です。絵本の絵を模造紙に自分達で拡大して絵具で色をつけて大型絵本を作って取り組みました。
魔法の呪文がとても楽しいです。
場面ごとに物語の中に入っていく木の穴の入口を開くようにしかけを作ったり、綿あめに見立てたお菓子の絵を子どもたちが実際に貼りつけることができるようにしたり、物語の展開に合わせてプレイルームのレールで移動できる大型のブランコに順番に乗ったりする場面を作ったりと単に絵本の読み聞かせではなく子ども達が体を動かして物語の世界を楽しめる工夫をしました。
それぞれの場面に合わせて場面のテーマ曲を音楽が得意な教師を中心に作詞作曲し子ども達と教師で一緒に歌いました。絵本を中心とした授業は単に読み聞かせをするだけでも楽しいのですが、歌を入れることによって子ども達の参加意識がぐっと増します。
この絵本で「お話遊び」の授業に取り組んだ年齢は小学校3・4年生の知的障害の子ども達の集団です。

【アマゾンのレビューから】
とにかく体を動かすことが大好きで、絵本の楽しみをほとんど知らなかった息子が、幼稚園ですっかりハマって、自ら欲しがった最初の絵本です!
私も以前は、読み聞かせとは無縁の育児でしたが、この本をきっかけに親子で絵本ワールドにどっぷりです。
さまざまな絵本を知りましたが、最初のほうで楽しいと思える作品に親子で出会えたことに感謝しています。
好奇心が強く、動き回りたい衝動が強い男の子を、充分に惹きつけ、満足させる内容の絵本だと思います!

導入部分がすばらしく、こどもはもちろん大人も、ああ、こんな風に思ったことがある、わかるわかるとお話の世界にすっと一気に入っていけます。
そして、登場人物たちと一緒にその時間を過ごしているような気分になりました。また文章もとても楽しく、リズミカルです。絵も細かいところまで楽しめます。特に、登場人物たちのせりふややりとりがまた子どもたちの心にすっと入ってくるようです。
子どもが保育園で何度も先生に読んでいただいており、大人気のようです。
おかげで、魔法の呪文はもちろん、そらでおはなしをいえるほどです。
是非一度、手にとって読んでみてください。
大人も子どもも楽しめる絵本だと思います。


『イルカの子』姫野ちとせ・著 主婦の友社
重度の障害を持つ子どもの母親である姫野さんが障害を持つ妹とそのお兄ちゃんを主人公に書かれた絵本です。子ども達に読み聞かせてもよいし、障害を持つ子どもを持つ保護者にも好評な本です。
私がミクシーで『イルカの子』のコミュニティーに書かせて頂いたコメントを編集者の方がまとめて下さったものをこの絵本の帯に載せて頂いています。

以下は私がmixiに書いた「レビュー」です。


いもうとは、いるかの子。

じょうずにしゃべることも、
みんなみたいに むずかしいことも できないけど、
とってもきれいな心をしてるんだ。

多くの暖かい愛が広がりますように。
多くの暖かい輪が広がりますように。

著者 姫野ちとせさんの言葉より


2005年に発行されたこの本は出版後まもなく出版社が倒産し絶版となっていたのですが、再版を望んで多くの方々が日記やブログを通して数多くの暖かい愛のこもったメッセージを発信したことがきっかけとなって再刊へと歩を進めることになったのです。

「イルカの子コミュ」に僕も再刊を望む声とともに読後の感想を書き込みました。
僕が書き込んだ感想をもとに主婦の友出版社の廣畑暁子さんが詩のような文章に編集して下さったものをこの新しい『イルカの子』の本の帯に掲載して頂いています。


ありがとう、心やさしきイルカの子たち。来てくれて本当にありがとう。
君たちは、忘れていた大切なものを思い出させてくれる。
「ぼくたちが ちからを あわせれば、 きっと、なんだって できるよ」と君たちは言う。
本当だね。みんなが一緒に幸せに生きていける世の中を作っていこう。

(52歳/男性/特別支援学校教員/mixi 「たのしい障がい児教育研究室コミュニティ」管理人・勇気りんりん)



以上のように僕が書いた文章が今後『イルカの子』と一緒に泳ぎ出すことになります。
すごく嬉しいです。

まだ『イルカの子』を読まれていない方はぜひこれを機会として1冊お求め頂ければ嬉しく思います。


?オモチャ:
教室に置いていてクラスで時間が出来たらよくするゲーム
「ジェンガ」(アンバランス)・・・何度やっても楽しい。
「黒ひげ危機一髪」・・・単にお遊びでもできますが、「自立活動」として朝の学習の時間に入れてみたりもしました。
ナイフの色を分けることを入れてみたり、「順番を意識させる・ナイフを1本ずつ刺す、黒ひげが飛び出したら大当たり(黒ひげが飛び出したら駄目というふうにはしないところがミソ)」というふうにすると楽しみながら集中して朝の時間をすごすことができます。
僕がやったのは小学部6年生を担当した時の「朝の自立活動」の時間です。

?ものづくり:
牛乳パックを使った紙すき
これは高等部の「職業・作業」という時間に取り組んでいるものです。
いくつかの作業工程があります。(牛乳パックを集めるのに玄関ロビーの所に段ボールの大きな箱を設置しており、職員の人たちに家庭で飲んで空いたパックを水洗いだけしてそのままの形で持ってきて頂けるように協力依頼をしています。)

・「牛乳パック切り」・・・1.5ℓの牛乳パックをはさみで切り開き5センチ四方ぐらいの大きさに切り開きます。

・「ラミネートはがし」・・・牛乳パックには裏表にラミネートが貼りつけてあるので紙すきをするにはこれを剥がす必要があります。
作業をする前日に5センチ四方ぐらいに切った牛乳パックをお鍋にすきまなく詰め込み水を入れて1時間くらい炊きます。この時少量の台所用洗剤を入れて炊くとラミネートが剥がしやすくなります。
こうして前処理をした牛乳パックのラミネートを剥がした紙を図工用の乾燥木箱に並べています。木箱だけではすぐにいっぱいになってしまうので、ホームセンターなどに売っている「プラ段ボール」を適当な大きさに切ってその上に並べて干しています。まだ濡れている牛乳パックを干すのにはこの「プラ段ボール」が適しています。

・「紙ちぎり」・・・紙をすく時にパルプをミキサーで細かくする必要があるのですが、紙の大きさが大きいとミキサーに負担がかかるのでできるだけ小さくちぎる必要があります。
とにかく紙をちぎるという作業なので重度の障害を持つ生徒もできる活動です。
肢体不自由の生徒は「シュレッダー」を使って紙を上から入れる作業で仕事に参加しています。今使っているシュレッダーは上から紙が落ちてくる所にライトの光があたるようになっていて紙が細かくなるのが横から見えるようになっていてその様子を見るのも楽しいので人気の作業になっています。

・「紙すき」・・・ホームセンターで売っている四角い衣装箱のようなものに水を入れてそこにミキサーで細かくした牛乳パックの紙パルプを入れてよく撹拌(かくはん)します。この時、牛乳パックだけではなかなかいい紙ができないので購入した「こうぞ」と「ふのり」と言われるものを一緒に入れています。
紙に色をつけたい時は卒業式などで紙の花を作る時に使う色のついた花紙をちぎって牛乳パックと一緒にミキサーで混ぜています。よく使っている色は「ピンク」「水色」「オレンジ」などです。色をつけるのにはこの方法が一番楽でうまくできます。
「紙すき枠」(自作でもできますが購入したものを使っています)で紙をすいてプラバンのようなものをコンパネに貼りつけた紙を干す板に貼りつけるようにして棚の上に斜めに置いて干しています。

・製品作り・・・前の週にすいた紙が乾いているものをつかって封筒、しおり、コースター(紙の上に押し花を並べてラミネートして作っています)などを作っています。
そのほかに「紙の箸置き」「クッキーを入れるための紙コップ」「祝儀袋」「お年玉用のポチ袋」なども作っています。
牛乳パックのパルプが大量にできるので「ケーキの型ぬき用のハートの形」(直径10センチくらい)に合わせたハート型の押し木を作り、牛乳パックのパルプをその木を上から乗って体重をかけることによって押し固め「ハート型のコースター」を作ったりもしています。乾いたものをローラーで平らに仕上げたりするような作業もあります。
こうして作ったものに「押し花」を配置し「押し花コースター」を作っています。綺麗なので人気商品です。(押し花は地元の「押し花サークル」の人が先生で来てくれてやり方を教えてくれて、押し花の花も提供して下さっているので並べるだけです。)

上記のような作業を1週間に1日「職業・作業」の日に自分が希望する仕事を選んでしています。


?学習ゲーム:
「エラン・デ・ミテ」をやってみました。
「卵パック」で数を数えた時に「卵パック」と同じ配置の「5列・2行」のマスを引いたプリントの中に「1〜10」の数字を書いたものに市販の丸いカラーシールを貼ったあとに合計の数字を書く勉強をしました。
なかなか重度の生徒の場合「ゲーム」のルールなどを理解して楽しむことが難しいのですが、このゲームは「紙コップを取る」→「中身の宝物の面白消しゴムをとって自分のボウルに入れる」という見通しの持ちやすい操作なのですごく楽しんでできました。
このゲームについては「エラン・デ・ミテのススメ」という資料で写真をたくさん入れたレポートを『たのしい障害児教育研究室・通信 ?1』(西本紀彦 編集・発行)に入れていますのでそちらも参考にして頂ければ嬉しいです。


?授業書・授業プラン:
<電気をとおすもの,とおさないもの>・・・定番中の定番です。
〈10円玉をピカピカにする方法〉・・・『たのしい障害児教育研究室・通信 ?3』(西本紀彦 編集・発行)に写真をたくさん入れて紹介しています。
〈空気と水〉・・・普通に仮説実験授業の授業運営法に沿ってやっています。
〈三権分立〉・・・「社会」の時間にやりました。いいですねえ、これ。
〈世界の国旗〉・・・途中までしかできませんでしたが、色塗りがすごく楽しいです。使えます。
〈モンシロチョウのなぞ〉・・・山本正嗣さんが作られた「読み方授業書案」です。国語の時間に説明文の教材として使いました。問題に対して予想を立てながら楽しく取り組むことができます。

?書籍:
『ものづくりハンドブック1〜7』仮説社
『低学年・障害児学級 授業プラン&教材集』・・・私が編集・発行したものです。(現在品切れ中、ご希望の方には目次のコピーをお届できます。それを見て頂いて必要のレポートをご連絡頂ければ実費でコピーサービスをさせて頂きます。)

現在発行中の研究交流紙『たのしい障害児教育研究室・通信』、『低学年・障害児学級 授業プラン&教材集』などにつきましてはメッセージでお問い合わせ下さい。

コメント(1)

特別支援学校の高等部を担当した時に私が「定番」にしていた授業の紹介です。
参考にして頂ければ嬉しいです。表情(嬉しい)

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