ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

たのしい特別支援教育研究室コミュの自閉症への支援具は?

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
自閉症への支援具は?

視覚障害→めがね、杖。
聴覚障害→補聴器、手話。
肢体不自由→車椅子。

といった具合に障害に応じた「支援のための道具」があります。


では、自閉症には、それらの「支援のための道具」にあたるようなものはあるでしょうか?小さい頃はしつけのできていないお行儀の悪い子、大きくなると変わった人、ちょっと怖い人と誤解されたりすることもあります。

自閉症に「車椅子」や「白杖」に値するような「道具」は存在するでしょうか?


「自閉症の人にとっては人の理解が、彼らの杖であり車いすなのです。」


今日、学校であった研究会で卒業生の保護者の方が「パネルディスカッションのパネラー」として語って下さった言葉です。


《自閉症について思うこと》として2冊の本から引用して紹介して下さいました。

〈引用1〉
子どもが実際には盲目だと分からないで育てる場合を考えて下さい。子どもが物に突き当たるのに、腹をたてないではいられないでしょう!
イライラして怒った人から子どもがものを習おうとしても、うまくいくはずがありません。こういう理由から、すべての教師、治療教育の専門家、そして親や友人たちにとって、そのハンディの性格についての相当程度の知識を持つことが重要なのです。
『自閉症の謎を解き明かす』(ウタ・フリス著)
(アマゾン)
新訂 自閉症の謎を解き明かす [ハードカバー]
ウタ フリス (著), 冨田 真紀 (翻訳), 清水 康夫 (翻訳), 鈴木 玲子 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E8%A8%82-%E8%87%AA%E9%96%89%E7%97%87%E3%81%AE%E8%AC%8E%E3%82%92%E8%A7%A3%E3%81%8D%E6%98%8E%E3%81%8B%E3%81%99-%E3%82%A6%E3%82%BF-%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%B9/dp/4487799198

〈引用2〉
私たち誰もが、様々な障害に対する配慮ができます。例えば、車いすのためのスロープを考えてみて下さい。
ところが障害の性格が分からないと、それに不寛容になることがあります。
完全に盲目の人の方が援助を受けやすいのは、まったく目が見えないとどうなるかを、私たちは想像しやすいからです。
『自閉症の謎を解き明かす』(ウタ・フリス著)


《集団のルールが分からないことについて》
〈引用3〉
時が流れることを理解したり、時の流れと物事の経過を結びつけたりすることが、なかなかできないのです。
『自閉症の社会学』(竹中均239頁)
『自閉症の社会学―もう一つのコミュニケーション論』(竹中均著・世界思想社)
http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E9%96%89%E7%97%87%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%AD%A6%E2%80%95%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E8%AB%96-SEKAISHISO-SEMINAR-%E7%AB%B9%E4%B8%AD-%E5%9D%87/dp/479071358X

内容(「BOOK」データベースより)
自閉症の子どもを持つ理論社会学者が、わが子と接するなかで織り上げた柔らかな理解の仕方とは。自閉症を「特別」扱いしない視点を提案し、同時に「普通」の社会を見つめなおす双方向の入門書。

出版社からのコメント
本書の特徴は、著者が当事者であり、かつ社会学者である、という点にあります。わが子のひとりが自閉症だとわかって以来、著者は苦闘を続けてきました。父の視点からなされる記述は、読者を納得させるに十分だと思います。いっぽう、著者は理論社会学者でもあります。著者は、社会学で論じられてきたことの多くが、自閉症をめぐる諸問題と重なることに驚きました。自閉症を考えるにあたり、社会学がもつ相対的思考を生かすことはできないか。そこに本書の出発点があります。自閉症者を特別視するばかりではなく、通常の社会の方を見直してみるべきではないか。一見違うように思える自閉症者と普通の人とを、地続きの視点で捉えてみたい----本書の筆致はあくまでも抑制されたものですが、背景には強い意欲があります。意欲の源は言うまでもありません。本書を読めば、自閉症を通じて社会学について、社会学を通じて自閉症について、スパイラルを描くように双方の理解を深めることができるでしょう。

〈引用4〉
話の出来る自閉性障害の人たちが、未来の出来事について繰り返し確認したり、それがいつ起こるのかと絶えず聞きにくるということがあります。(略)
未来もいずれは現在になるのだということの理解それ自体が難しいために、不安に駆られて質問を繰り返します。

期待していた予定表になにか不測の変更が起こると、非常に強い嫌悪反応を起こす場合があります。
『自閉症の社会学』(竹中均・240頁)


息子さんは現在は高等部卒業2年目であり「福祉共同作業所」に週に2日通うことを自分で決め、別の作業所のサービスも月に2回ほど受けながらマイペースに過ごしているということでした。

今年も学校の夏祭りに参加した時には、買ってもらった食券を持って自由に楽しく過ごせたそうです。それはほとんどの人がヒロシ君(仮名)のことを知っており、多くの人が理解してくれていることで本人も保護者も安心して過ごすことができたからだと言われていました。

こんな学校の夏祭りみたいな世界が社会一般に広がったら障害を持った人たちににも本当に生きやすい社会になるだろうとも言われていました。

みんなが共に優しく暮らすことができる社会になるには、障害を持った人たちが安心して暮らすことができる社会になることが大切な条件になるだろうと私には感じられました。

コメント(2)

はじめまして。
道具という訳ではないですが。
ガイドヘルプをやっています。
彼らは、一見普通のこに見えるこばかりです。
(悪い意味で伝わらなければいいのですが。)
純粋故に、人に迷惑をかけることもあるかもしれません。
自閉や知的障がいの方も個性いろいろ。
保護者の方の休養の為、余暇を楽しむためにお役に立てたらと思います。
そして楽しんでヘルパーをやっている私です。
体の不自由な方もお出かけを楽しんで頂きたく今、勉強中です。
サラリーマンなどの仕事のかたわらでガイドヘルプをしている方もいらっしゃいますのですこしでもそんな気持ちのある方がいらっしゃったら、と思います。
そのためにもガイドヘルプはとてもとりやすい資格なので広まればいいなぁと思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

たのしい特別支援教育研究室 更新情報

たのしい特別支援教育研究室のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング