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たのしい特別支援教育研究室コミュの「食べたくないアイスクリームを目の前から消す方法」(自閉性障害を持つ子どもとの教室日記)

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今日は「1日クラスデー」で調理実習をしました。
作ったメニューは【中華定食】・・・「鶏のからあげ」「餃子」「もやしとキムチの味噌汁」「野菜サラダ」「しらすと大根葉のまぜご飯(そういうまぜご飯の素があってご飯を炊いてまぜただけ)」といったメニューで2時間ほど作るのに時間がかかりました。

自閉性障害を持ったかおりちゃん(仮名)も「ブロッコリーを食べやすい大きさに手でバラバラに分ける作業」、「からあげ粉をまぶした鶏肉を熱くなった油の中に入れる作業」などをしました。なかなか、食べる物へのこだわりがあって給食も食べないので家からパンを持ってきてもらって最近はみんなとランチルームで場を同じくしてパンを食べることができるようになってきたかおりちゃんです。
家では自分の食べたいものを自分で調理して食べるということで「ラーメン」「やきそば」など簡単なメニューならガスコンロも使って作るということです。

かおりちゃんは「ケンタッキーフライドチキン」や「セブンイレブンのチキンナゲット」が大好きでパンと一緒によく持ってきます。
お母さんに
「調理実習でからあげをするんですけど、かおりちゃん食べてくれるかなあ?」
って聞いてみると、
「自分で作ったものなら食べるかもしれません。」
ということだったので友達が鶏肉にからあげ粉をまぶしてくれたものを油の入ったなべに入れる作業をしてもらいました。
結果食べることはしてくれませんでしたけど、「からあげの調理自体」は楽しんですることができたのでそれはそれでよかったと思います。

*          *        *

さて、前置きが長くなってしまいましたけど、表題の 「食べたくないアイスクリームを目の前から消す方法」という話にいきたいと思います。

実は今日は調理実習を計画した時に「デザートとしてカップのバニラアイスクリーム」を用意することになっていました。しかし、ちょうどとなりのクラスも調理実習をしていて「ぶどうのゼリー」をお裾分けでもらったので「アイスクリーム」は片付けが終わって帰る前に食べることになりました。

自分の洗い物の仕事をとりあえずやってしまって先に教室に降りてきたかおりちゃんにヒロキ君が「これかおりちゃんと先生の分やで」と言ってカップとアイスクリームを食べる時の木のヘラを持ってきてくれました。
「かおりちゃん、食べたいだけ先に食べて!」
と言ってアイスクリームの蓋を開けて木のヘラを手渡しました。
すると、かおりちゃんは力づよくアイスクリームを掘り起こすようにすくい取ると、

な、なんと、
隣に座っていた僕の口に運びました。

一口僕が食べると、
次々と矢継ぎ早にアイスクリームを大盛りですくい取り、僕の口に押し込むように運びます。

まるで、
「自分に課せられたノルマであるアイスクリームを早く目の前から消し去りたい!」
とでもいうかのような勢いで。

すべてのアイスクリームを僕の口に運び終えると、安心したようにニッコリ微笑んで空になったアイスクリームのカップをゴミ箱に捨てに行きました。

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