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日記ロワイアルコミュのクリスマス

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僕が幼い頃の話だ。

ある年のクリスマスの夜に突然家のチャイムが鳴った。


おばあちゃんが「サンタさんが来てくれたんじゃないかい?」と言ったので、僕は嬉しくなって2つ下の弟と一緒に玄関に走った。



玄関を開けると真っ赤な帽子とコートに身を包み、白い髭をつけた父がいた。


「はじめまして。サンタクロースだよ」


僕はどうしていいのかわからなかったが、父の名誉のために気付かない振りをした。

弟は父の変わり果てた姿を見て、わけもわからず泣き出していた。


サンタクロースは僕と弟を抱き上げ、家に上がり込みケーキをむさぼりシャンパンを飲み始めた。


「おとう…サンタさん!プレゼントは?」


「プレゼント?あぁ…母さん!プレゼントプレゼント!こないだ買ったやつ持ってきてやって!」


サンタクロースは僕の母を母さんと呼んでいた。


母は棚の上からラッピングされた箱を取り、サンタクロースに手渡した。


ちなみに僕と弟は一週間前から棚の上にある箱の存在に気付いていた。


「メリークリスマス!あけてごらん!何が入ってるかな〜?」


サンタクロースは言った。

しかし箱にはそれぞれ黒いマジックで『〇〇のプレゼント・ミニ四駆』『□□のプレゼント・ガンダム』と僕たち兄弟の名前と中身が書いてあった。


僕はミニ四駆と記載された箱を受け取った。


12月の中頃に父に欲しいものを訊かれた際に答えたものだった。


サンタクロースは僕たちの喜んでいる姿を見て満足気に帰って行った。


サンタクロースが帰ってすぐに父が帰宅した。


「ただいま〜」


シャンパンの匂いを漂わせた父の頬っぺたには真新しいホイップクリームがついていた。

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