ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

日記ロワイアルコミュの種馬ハルの恋

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

うちには高校一年の長男がいる。
名前はハル(仮名)

マッチョではないけど水泳部やから胸囲がすごい。

昨日計ったら105センチ。
アンダーバストは98

Aカップwww




そのハルが恋をした。

今日は男子高校生の淡い初恋の話、、、?




「ハル、あんたもボチボチ彼女ぐらいできひんのかいな?」
がうちのカミさん(ハルのオカン)の口癖。

ま、オカンの特性として口ではこう言いながら彼女なんて連れて来た日にゃ修羅場間違いなしなんやろけど…

そりゃ腹痛めて産んだ子供に、睡眠までままならん生活強いられて「ママ〜」なんて自分に向けられる笑顔だけを報酬としてきたんやもん、「僕はオカンより彼女を選びました」なんて感じるだけで酷やんね。


しかしながら
「今のオレは戦い以外に情熱が湧かんのや」
なんて部屋にプロレスのポスター貼りまくってるハルに色恋の話なんてあるわけないと思ってた、男子高やし。


けどこないだオレが目撃したんよ、ハルが女の子と歩いてるのを。

さすがにその場では声かけられずに家帰ってカミさんに報告した
「ハルが女の子と歩いとったど。彼女できおったんちゃうけ?」



カミさんは一瞬で顔色変わった、けどすぐ真顔で
「ショージが男の子と見間違えちゃうん?」
と認めたくない様子。

「間違うかいな!短いスカート履いてたのに。」

「短いてどれぐらいやな?」

「え?長さの問題なんか?膝上ぐらいやけども。」

カミさん動揺して完全に論点がずれてしまってるけどさらに

「ハルのことやからどうせ同じクラスの子とたまたま歩いてただけやろ!」

いや、男子高なんやけど。


そんな狼狽して不機嫌なカミさんのことも、その相手をしてるオレの苦痛も知らずに帰宅したハル。


「ただいまー」
と普段と変わりないハルに対して不機嫌なままのカミさん。


ハルはオレに小声で尋ねた。
「オカン機嫌悪いの?なに怒っとるん?」

オレは
「あとで言うたる。」
とさらに小声で答えた。

しかし男同士の囁きなんて吹き飛ばすかのようなカミさんの迫力
「ハル!あんた短いスカート履いた女の子と歩いてたらしいな!あかんで、そんな短いスカートの女の子に鼻の下伸ばしてたら!」

別に鼻の下伸ばしてないやろに…

「そんな短いスカート履くような子は止めときや!」
ともはや言い様が難癖レベル。

ハルもいきなりの先制攻撃に怯んだものの状況が飲み込めたらしく
「オカンだって若い頃にはミニスカートぐらい履いてたやろ?」
と至極当然の反論。


ほなカミさん
「だからお父さんみたいな人に引っ掛かってしもたんやんか!」


は?

なんですかオレ、加害者扱い?いや被害者か…

もはやカミさんは手の施しようのない獣の言い様、、、


まともな話はできんと判断して夕食後にオレ一人ハルの部屋に行って話してみた。


「今日、一緒に歩いてたコ、彼女か?」

「違うで」

「ほな誰やねん、えらい可愛いコやったやんけ」
これはカミさん未取得の情報。

高校生に向かって明らかに過干渉とは承知の上でも興味を止められないオレ。


「彼女てか紹介されてん。広美から」


し、紹介て!!!
生意気な!www


しかも広美て!

広美ってのはハルの幼馴染みの女の子。母子家庭の二人姉妹のお姉ちゃん、母親がオレと知り合いで小学一年生からずっとハルと遊んだりしてた。
女系家族やからか誰にでも気兼ねなく接する様は気持ちよく尊敬に値するレベル。

中学生ぐらいのころに「広美ちゃん、ハルに彼女とかできひんのかいなー」なんて訊いてみたとき「ハルはなぁ〜友達としてはエエ奴なんやけど、フェロモンが足りんねん〜」と答えて爆笑させられた。


そんな広美はハルの男子校の側にある女子高へ。
二人とも同性の友達は多いんで一緒に遊んだりするうちに今日の女の子と知り合ったらしい。


「で?今日歩いてたコのこと好きなん?お前」
とハルに肝心なこと聞いたんやけど

「いや、別に」

「ほな、向こうがお前のこと好きなんか?」

「わからん、けどメールとかメチャクチャ送ってきおるねん。」

「ほぅ…、でお前ちゃんと返してるんかいな?」

「まぁまぁやな。」

「そんな関係でも続けてたら好きになるかもしれんで」

「いや、それはないわ!」

「なんでやねん!若いくせに何でも先読みしようとすんなや!」

「ぼく好きなコいるんや」


きたーっ!!!\(^o^)/



「誰や?」


「そんなニヤついたオヤジには教えん!」


ま、そらそやわな…
第一、聞いても知らんコやろし。



ハルが恋してるのはカミさんには内緒にして
「広美ちゃんの友達でたまたま帰りに会っただけらしいわ」
と報告しておいた。


「ほら!わたしの読みどおりやんかっ!だいたいハルに彼女なんて10年早いわ!」
我が意を得たり!みたいな顔して言うカミさんに(10年も経ったらハル26歳やんけ)とは言えんかった。



でも実はビックリする真実がオレらを待ち受けてた。


これ読んでくれてる人にはミエミエなんやろけどハルの恋の相手は広美ちゃんやった。


しかもフラれた。

「ハルは家族みたいな?そんな感じ」
が決めゼリフ。


と、広美ママからうちのカミさんに話があったらしい。
女の噂話ってこわいな、てのは置いといて父の出番がやろこれは。

ハルと二人でメシ食いに行った。海鮮居酒屋、高校生連れてw


「ま、女は星の数ほどおるからな!」
励まそうと思って出た台詞でなくて失恋における励ましの常套句を教えたかった。


「星の数ほどて…手の届かへんもんに例えんなや…」

うん!ごもっとも!
と納得しながら
「あほかお前、手の届かへんと思ってるモンやからこそ得た時の喜びが大きいんやんけ!」
うんうん、励ましっぽいぞ!


けど少しもテンションの回復しないハルにオレは切り札を出した。
「オトンも若いころはいっぱいフラれたんやぞ!
その教訓が生きてお母さんをゲットできたんやからな!」


ハルは
「おかんて…大したことないやんけ…」
と呟いた。

!やさぐれてるとはいえ言ってはならない一言!


「おい、ちょ待て!オカンはお前の母である前にオトンの女なんじゃ!失礼なこと言うな!」
と怒った。


その勢いに気圧されてか堰が切れたみたいにハルは泣き出した。
涙流しとるんはもう何年も見てなかったからビックリしたけどやっぱり失恋がショックやったんやと思う。


居酒屋のテーブルに突っ伏すハルの肩を叩いてやった。




息子よ、涙枯れるまで泣き尽くせ。
失恋で得た悲しみを自分の中に積み上げていけ。
その堆積したお前の思いがいずれ「人を好きになる」「人を愛する」ことを知り、ひいては「他人に優しくする」ことができる。
この傷が癒えたらまた大いに恋をせよ!


オレの息子なら、な!




なんて父親っぽいこと考えながら片手で手羽先食ってたんやけどw




15分ほど経って復活したハルは鳥の唐揚げ、大根サラダ、お茶漬け、焼きおにぎり三個を一人で平らげた。


もう大丈夫やろと思って二人で家に帰った。


カミさんがダイニングに一人座って待ってた。


「ハル、お母さんはアンタがどんな女の子連れてきても歓迎してあげるからな!」



「うそつけー!」


言うたんはハルやった。





おしまい

※翌日、ハルの部屋のプロレスのポスターの横にはももクロのポスターが貼られてた。

コメント(88)

一票。
いや〜うちの息子はどんな女子連れてくるんかいな。
あ、私はハハです。
一票

いつか息子に好きな人が出来たら…心の準備をしておきます。

ログインすると、残り54件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

日記ロワイアル 更新情報

日記ロワイアルのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。