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日記ロワイアルコミュの変身

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「あーーーーどっか誰も知らないところで暮らしたいーーー。」




冬の定番、コタツ+ミカン+せんべい+お茶+スウェット上下。
もちろん素ッピン。
ん?てか昨日お風呂入り忘れた?ま、いーや。




で、テレビの特番を見ながら思った。
『自分のことを知らない人ばっかりの土地で、人生やり直してみたい』





「今からじゃ無理。てか、お前じゃ無理。」
弟がすかさずツッコム。






「お前は超能力者か!?はたまた有吉か?!なぜ心の中を読むだか!!?」
出川のようなリアクションの私。






「いや、口に出してしゃべってたし。読むだかって何w」
弟の冷たい目線。凍りつく空気。
ガビーン、マジか。気づかなかった。しゃべってたか、自分。しかも噛んだ。





「いやいや、なんかこの年になると?自分のキャラっていうの?
壊すのとか無理じゃね?もうすぐ30だけど、女らしくとかまず無理だし。
恥ずかしいよね、いまさら。
誰も知らないとこ行ったら、ちゃんと女らしくとかできると思うよねー。
むしろ余裕!」
なぜか言い訳する私。と、ともにでるオナラちゃん。





「女っていうか人として終わってるよな。だらしないし、金ねーし。
てか、くせーっし!!!」
的確すぎる指摘。






「彼女もいない、おめーに言われたくねーよ!」
ミカンを投げる。
弟ナイスキャッチ!さすが元野球部。ふんっ!!





「下らないこと言ってないで、洗濯物しまいなさーい!!!!」
怒鳴りながら居間に入ってくる母。声がでけーな。






「ほいほい♪飲むか?とりあえず♪」
空気を全く読まない父。






「お父さんもなんか言ってよ!
このダメ娘・ダメ息子達は本当にダメなんだから!!」






弟・私「あーーーーうるせい。こんなにダメな姉弟を作れる天才的なダメ親の顔が見てみたいわ!!」










今年、29歳。独身。
両親と弟と同居。家族は仲がいい。会話は下らないが、常にわいわいしてる。

地元の建設会社の事務になって半年。仕事は主にお茶くみ。
あと、親父ギャグ処理班。
なんのやりがいもなく月〜金通っている。
でも地元では十分にやっていける給料をもらっている。

週に2・3回は独身の友達と遊ぶ。だらだらと酒を飲む。
結婚している友達の愚痴に付き合って、結婚て何?とか真剣に悩む。
不倫している友達には一応止めろと説き伏せようと試みる。
話し込んでると最終的には、なぜか応援してる。

彼氏も実はいる。付き合ったのはいつの頃だか思い出せないくらい古い仲。
もはや倦怠期もベテランの域。全裸で目の前うろうろしても、無反応。
最近は痩せろとうるさい。
一緒にパチンコに行くのが、デート。






世に言う「負け組」とか「干物女」ってやつなんですかね。

むしろそんな言葉が出来ちゃったことに喜んだよね。
ついに私のような分際にも称号がいただけるのかっつって。
もう干物なんて言われたら、
「噛めば噛むほど、いい味だすよぉ〜。」
ってはりきって噛まれる用意してんのに、誰も噛み付いてきやしない。






地元の小・中・高をでて、大学は一旦東京へ。
一応、女子大生時代を謳歌してたときもあったよ。

バイト先で告白されたり、夜な夜なクラブに繰り出したり、
はたまた夜の蝶と呼ばれるような、お仕事も経験した。
一夜のアバンチュールっつうの?
なんか若い頃はそういうので楽しんでたときだってあったさ。





友達にも恵まれて、なんだかんだいつの時代も仲間に囲まれてたし、
最近も結婚・子育てしている友達が増えたとはいえ、家に一人で閉じこもる
ような性格じゃないし、環境でもない。





バリバリ仕事すんのにも、疲れたし飽きたし、そろそろ腐れ縁と結婚しようかな〜ってのも含めて地元に帰ってきたのが半年前。





なんだかんだなんとなく生活して、ダラダラ過ごしている。
生ダラだな。懐かしいなwww
わかる人は確実に昭和の人間だね。





要は、全然不幸でもないし、なんなら幸せなんだとは思うよ。

食べものに困っている国の人から見たら、
「ぶくぶく太りやがって、ファッキン雌豚ぁぁぁ!!!」
と思うと思うし。


生まれてから今まで、殿方とお付き合いしたことない人から見たら、
「なにをブスのくせに生意気言ってんだよ、阿婆擦れビッチがぁぁぁ!!!」
と言われてもしょうがない。






でもなんだろうなー。なんか普通なの。つまんないの。
わかるでしょ?
あ、わかっちゃった?
あるよね〜っ!!





マジで誰も知らないところに言ったら、
キャラ変して女らしくして、なんかチヤホヤされて、
楽しい人生おくれるんじゃないかなーーーー♪♪♪♪





なんて思ってたら…
神様は居ました。



























3.11

















洗濯物を溜め込んでも、口うるさく怒ってくる母はいない。

晩酌のためにニヤニヤしながら缶ビールを2本持ってくる父はいない。

どんなに臭いオナラをしてもツッコンでくれる弟はいない。

どんどん太っていっても嫌味を言う彼はいない。


夜中まで語れる友達も、下らないギャグを飛ばしてくる上司も、
結婚しないことに過敏な近所のおばさんも、
家も、会社も、母校も、みんななくなった。










まさかこういうバージョンだとは思ってもみなかった。





神様、ゴメンナサイ。





ふざけてて、ゴメンナサイ。




みんな、ゴメンナサイ。





私のことを知っている人が激減して、初めてわかった。
みんながいたから、私はそこにいられたんだわ。
あのキャラで。ふざけていられた。







私のことを知らない人達の中では、
私はどういう自分でいたらいいかわかんない。







自衛隊の人は優しいし、ボランティアの人たちもとても親切にしてくれる。
でも、笑っていいのか、ふざけていいのか、私は可哀想なのか、
私は不幸なのか、生き残れて幸せなのか、もうわかりません。







洗濯はしたいのに出来ない状況で、
お酒を飲んだら不謹慎なんじゃないかと考え、
それでもやっぱりオナラはでて、
痩せたくなくても体重は減るのに、

誰も怒ったり、突っ込んだり、ほめてくれたりしないんだもん。









こりゃ、一人で残ったほうが罰ゲームだ。






変な事を考えてた私への罰だな。
幸せだったのに、贅沢を言った私への。















そんなただ生きてるだけの日々がしばらく続いたある日、
弟の同級生と再会した。





ほとんど話したことがなかったけど、
この状況になると仲間意識みたいなものは強くなり
話しかけてくれた。







「アイツのねぇちゃんっすよね?大変なことになりましたね。」
神妙な顔で話す。この子も家族がまだ見つかってない。







「あのーー良く話は聞いてました。…屁、臭いらしいっすねwwww
避難所で大丈夫っすか!?わははははwwwww!!!!」









「へ?あ、屁??あーーーまぁ臭いは臭いけど。
…ってかアイツどんな情報漏らしとんじゃぁぁ!!!」







この状況になって初めて笑った。
結局、こんな状況になっても、はまってしまうのは下ネタだった。
くっだらない、こんな一言で。
たった一言だったけど、びっくりするくらいの普通がそこにあった。






そして家族に救われた。
私の知らないところでも、私は私として生きている事がある。
弟の中の私を、弟の友達が知っていたように。








私の中には
母も、父も、弟も、彼も、友達も、上司も、おばさんもまだいる。
それぞれのキャラのまま。
笑ったり、怒ったり、ふざけたりしながら。







こいつらの分まで背負って生きていこうと思うと
女らしくチヤホヤされた人生にはならないかもしれないけど、



前よりは強くなれたり、優しくなれたり、
完全におっさんの部分も強烈になってるかもしんないけど、
たくましく生きていけるような気がする。





キャラ変わって、いいことあるといいなーーーー。

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