日記ロワイアルコミュの死神と鬼ごっこ

マイミクのあさりさんと一緒に書きました。

SNSは、広くて、狭い。

人生は、長くて、短い。

少し悪ふざけが過ぎる、そんなどこにでもいない一人の女の子のお話です。



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当時25歳。

心身ともになんとなくあんなこんな曲がり角を迎えながらも、そんな都合の悪い事からは目を逸らし、ミクシィにはまりつつあったあれは２月のこと。いや３月。あるいは１月？２月か？３、２、１・・・？



人生はただ面白ければそれでいい！
でも尚且つ高収入イケメンの旦那に嫁いで純白のウェディングドレスを着れたらとてもいい！
そんな（脳内だけ）忙しい日々を過ごしていた時期。

未来の旦那様はいずこに？

もしかして、ミクシィ？

じゃあとにかくマイミクを増やしたい！
下手な鉄砲なんとやら。
日記にコメントくれ！ギブミーコメント！
下手な鉄砲なんとやら。

でもやっぱりマイミクは愉快な人でなきゃ！

もっと笑いを！もっともっと！

と、私はコミュニティや友人の友人から引っ張ってきたマイミク達で囲まれた小さな世界に満足できず、いつものように検索を開始した。






暇だった。

そう、暇だったんです。





→【友人を探す】

の横に

→【未来の旦那を探す】

が無いことを今日も確認し、作業に取り掛かる。
おもしろいマイミク探し（理想の旦那探し）の旅に休息はないのだ。
今日もキーボードを打つ手が唸る！！



検索キーワード

【東京都　25歳〜29歳　男性　イケメン】





期待なんてしてない。
ぜんっぜん期待なんかしてない。
や、ほんと、ほんのちょっとだけしかしてない。
だってこの手が悪いんだ。

だいたいプロフィールにイケメンなんて組み込まれてるったあどういうこっちゃ。
その時点でイケメくない。


で、意外とヒットした。
軽く100件は下らない。
とりあえず、ここに少なく見積もっても100人の馬鹿が並んでいることは分かった。

サラっとスクロールしながら見ていくと「自分、イケメンって言われます！」みたいに書いてる輩もちょいちょい。
そういう奴に限って残念な写真を晒してるもので、げんなり。げんなり。げんなりなり。

ごめん、言ってみたかっただけなり。




そんな中、気になるプロフィールの男を発見。

「僕はミクシィの潜在能力を100%引き出して見せる」

みたいな少年漫画の主人公っぽい理由から、プロフィールが制限文字数（10000文字？）ぴったりらしい。


なに、この人。
こんな暇な人、みっけ！

10000文字なんて、書く方はもちろん、読む方だってしんどい。
スクロールしてもスクロールしても、文字、文字、文字！
イケメンのキーワードに辿り着く前に挫折。ほとんどプロフィールを読まずにメッセージを送る。



『こんにちは。
　楽しい事が大好きな25歳女子です。
　○○さんの事は

　【東京都　25歳〜29歳　男性　イケメン】

　で検索してヒットしました。

　自分でもなにがしたいのかわかりません。
　失礼しました。』



見事に丸投げのメッセージを送り付け、返事があれば面白い、位の気持ちだった。むしゃくしゃしていた。誰でもよかった。

余談だけど、あの頃はなんだかどっから来たの？みたいな人からじゃんじゃんメッセージが来た気がする。遊ぼうよ、みたいな。なぜ今はない。歳か。年齢のせいか。なあ。


話がそれた、続けよう。


返信は早かった。
「イケメンパラダイスがどーのこーの」って内容だった。
生半可な気持ちでイケメンをプロフィールに謳うんじゃねえ！とパソコンに涎を飛ばし


『残念だ』


とだけ返信した。
マイミク申請もしてこなかったからそのまま放置。
(天狗)



すると、またメッセージが届いた。

最初のメッセージこそ残念だったものの、蓋を開ければなんだかんだで大ヒットに面白い人だった。
メッセージは常に長文。書いた事すべてにもれなく突っ込みを入れさらにその突っ込みに対し突っ込みを入れるというやりとりを延々と続けた。

こんなかんじ



▽

カラオケとかよく行きます。

＞そうですか。私も年に２回は行きます。気が合いますね。

＞＞盆と正月実家に帰るみたいなもんですね。わかろます。

＞＞＞わかろますか。すいません日本語に慣れてないので。英語でお願いします。

＞＞＞＞そんなふうに言われて素直に応じるとでも？Are you ok?

△



こんなやりとりが１つのメッセに10は入るんだからそりゃ長くなる。
相手もこっちも、いかに相手が予想できない返事を返すかで必死。
脳の体操。

今思えば本当に暇だったんだと。

そんなやりとりを数日、数週間？ん？
適度に続けているうちに、お互いに興味が出てくるのは自然の摂理。

こんなに気が合う人も、楽しいと思える人も滅多にない。

やりとりから、まあちゃんと仕事してて友人も多そうなのがわかる。
そして彼は雄、私は、雌。



え。嘘。見つけちゃった？

いきなり？

ラッキーストライク？

そして相手は、私が当時の愛すべきマイミク達に素晴らしい紹介文を頂いていた事も相まって(かわいいとか、かわいいとか、かわいいとか、そういった事実関係を)顔も見てないのに惚れたらしい。



『貴女に運命を感じています』



ニヤリ



好きって言われたら好きになる。
の代名詞だったような当時の私。キュンときたよね。してやったり。
や、してやられたり。


「会いたい」って内容のメッセが何通か届いた。
まとめると、こういった内容だった。



『こんな僕らだから、普通に会うんじゃつまらない。
　そこで提案。

　初デートはディズニーリゾートに一泊。
　泊まるのはホテル・ミラコスタ。
　僕から誘ったんだからもちろん奢り。

　で、当日はディズニー内でかくれんぼ鬼ごっこ』










なにその素敵な提案！！

面白いもの好きな私のハートを掴んで離さない。
なんちゅうネタ！！！

どうしよう。わくわくが抑えられない。
ニヤニヤが殺せない。
ロマンティックが止まらない。

と、同時に思う。
どうしよう変態だったらどうしよう生理的に受け付けない顔だったらどうしよう不細工だったら一晩一緒に過ごせないっ！

妄想と不安と葛藤と。

まぁ最後にはあっさり私の好奇心がそれを跳ね除けるのだが。





☆かくれ鬼ごっこルール☆

・現場はディズニーシー（一人で）
・普通に目立つかぶり物をつける(一人なのに)
・自分がどのエリアにいるか、定時報告をする（嘘吐こう）
・相手を見つけたら写メを気づかれず取り送信(変態)
・合言葉は「あなたがキラです」「そうだ、僕がキラだ」(恥ずかしすぎる)





いざ、死神との鬼ごっこの舞台へ。



◆その２へ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1592970578&owner_id=17305533