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日記ロワイアルコミュのヒロは運命の人ちゃっもん。

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私の運命の人いい加減でできてくれませんか?
神様寝てません?


と想った。ら


私とヒロが出逢ったのは福岡の天神。

ゲーセンで私は親友マミとクレーンゲームで遊んでた。
そん時、横で応戦してきたのがヒロだった。


色白でひょろりと細いヒロはなんだかシド&ナンシーのシドみたいで
なんだか雰囲気があって
そんな不思議な魅力に惹き付けられた。

歳は3つ上で気があって
その場で番号交換。


その時ヒロが履いてたラスタカラーのコンバースの靴は
私も先月買ったもので
そこにも運命を感じた。



『じゃあ今度デートする時お揃いで履こうね。』


んで初デートの日。
ドキドキしながらラスタカラーのコンバースを履いて天神に到着してキョロキョロ。



私『あっ。ヒロ♪』

ヒロはニコっと笑って
『一緒だね』って靴の爪先をトントンとならした。



赤黄緑のお互いの足元を見ながら
嬉しくて
顔あげてヒロと目をあわせてまた嬉しくて微笑んだ。

ヒロは15歳から一人暮らしをしているって言った。

幼い頃
両親が離婚し
父親と暮らしていたけど
父親が連れてきた女にひどい扱いをされたらしい。
叩かれたりは日常茶飯事で自分の服が捨てられていたり
髪の毛を細かく切ってご飯や味噌汁にいれられてた話は聞きながら涙がこぼれた。

そんな中
家を抜け出し
働いて一人で生きてきたらしい。


『こんな俺でもいつか暖かい家庭を持つのが夢なんよなぁ。幸せとは程遠い俺がね〜』
と煙草の煙の行方をぼーっとみつめながらヒロは言った。


『絶対大丈夫やけん!そん悲しい顔せんで』
と言うと

『ありがとう。かおりは優しいなぁ』と
頭をポンポンとしてくれた。


それからヒロと私は頻繁に会うようになった。
ヒロの友達のリョウと
マミが付き合った事もあり
4人でヒロの家にたむろすることも多かった。

ヒロは私を姫のように扱ってくれて優しくて
私はヒロといるのが心地よかった。
『お前みたいな女はおらん。こんな気持ちになったんも初めてなんよ。』
と言ってくれた。
でも付き合えなかった。
なのに一緒にいる。
ズルい私。


私はヒロの事を母に話していた。


すると母は
『15歳でどうして一人暮らしできるの?どう家が借りれるの?あんただまされとるちゃないの?』



私は泣きながら


『なんでそんなひどい事言うと?ヒロは絶対悪い人じゃない!私一緒にいてわかるもん!』


そうは言ったもの私の一番の理解者で尊敬してる母。
そんな母が
よく思ってないままヒロと付き合う事はできなかった。



いつか母にヒロをわかってもらいたい!。
そのチャンスは
ちょうど出会って2ヶ月経ったくらいだった。



いつものように
ヒロの家で話していると
ヒロは押し入れから何かを取り出した。


『じゃじゃ〜ん!』


ヒロが手にしていたのはベース。



『うわぁかっこいいやん!ヒロ!素敵!』



『えへへ〜俺昔バンドやってたんよ。いちおCDも出したっちゃん。』



『うわーすごい!すごいね。なんてバンド名やったと?』



『ハムチューズ♪かわいかろ?』


『かわいい!へぇ〜バンドマンいいねー。』










ハムチューズ...










『あっヒロ私そろそろ家帰らないかんけん。またね。』


『おぅ。』



私は猛ダッシュで電車に乗り実家に『ただいま!』と靴を脱ぎ捨て階段をかけあがる。
二階の自分の部屋のクローゼットを開ける。
その中のCDケースをひっくり返す。

ガサッガサガサ……………




あ…

あ……った。
やっぱりあった。










ホコリをかぶったそのCDには









『ハムチューズ〜かわいいあの娘〜』









急いでコンポにCDをいれる。
ベッドに寝転がり
高鳴る心臓をハムチューズのCDケースで押さえた。



♪〜かわいい〜あの娘といまから〜ドライブ〜♪〜



懐かしい。
中学生の頃死ぬほど聞いてた。
母はマンションの管理人をしていて
そのマンションにハムチューズのボーカルが住んでいた。
そのボーカルが私の母に
『インディーズデビューが決まりました。よかったら聞いて下さい。』と渡してきたこのCD。

母は『えっー!!おめでとう!!じゃあ私はファン一号にならなくっちゃ。』と受けとり中学生だった私に

『お母さんの知り合いのお兄ちゃんがCDだしたのよ。聞いてみてん。もしかしたら売れっ子になるかもよ。』
と言って渡してきた。


その日から私は
売れたら私は最初からファンです!って言うんだ!
と毎日聞いてた。


地元の情報誌に白黒で小さく載ってるハムチューズにドキドキしてキュンキュンしてた事を思い出してた。


聴いてる場合じゃない!



ダンダンタンタンタッタッタッタッ……





『お母さん!!ヒロ!ハムチューズのメンバーやったと!』



話しを聞き終えた母は


『別に賛成したわけじゃないけんね…でもそんな事ってあるったいね。』
と言った。


私は次の日
ヒロの家に行く。
ドキドキしながらチャイムを押す。

寝癖のついた頭をかきながらいつもの優しい笑顔でヒロは
『おかえり』とゆったりした口調でいった。


私はそんなヒロの目の前にハムチューズのCDを出し
『じゃじゃーん!!私はハムチューズのファン一号なのです!』



ヒロはびっくりした顔をして
『なんで?』


『中学生の時聴いてたん!ヒロと私はそん時から繋がっとったんよ!』


『すげぇ………』









あぁ。神様…運命ってあるんですね。運命ってある。




『ねぇヒロ、ボーカルの人の結婚式ん時ハムチューズで演奏したっちゃろ?』


『あぁてんとう虫のサンバね。』


『すごい!中学ん時聞いてすごい羨ましくて。ちょうどクリスマス近くてサンタの服着てやったんよね?』


『それ笑そうそう…』










『あっ。かおり。俺仕事の時間やっ!』


『わっいつの間に!んじゃ一緒天神まででよ!』



いつものバス停でバイバイする。
私はヒロの背中を見送った。


【振り向け!!!】



と祈った瞬間
後ろを振り向いたヒロ。
目が合った私は
口パクで
『ガンバッテ』とパンチのポーズをとると
ヒロはくしゃっと笑ってピースした。









私はヒロがやっぱりスキなのかも。
そう思った瞬間携帯がなった。

【着信】母。


『もしもしお母さん!今ヒロにハムチューズのCD持ってたらビックリしとってね〜』


『かおりちゃん。それ全部嘘だよ。』


『はっ?ウソなわけないやん。結婚式のてんとう虫の話も知っとったし!』



『今日ボーカルのお兄ちゃんに会ったから、
「うちの娘がハムチューズのメンバーの子と仲良くなったらしくて〜」
って話たら
「そんな奴しらない」って。色々話してたら、ヒロって子面接受けに来たことはあってそん時にいろんな話したらしいんよ。最初は生い立ちに同情してたら、なんか嘘がボロボロでてきて結局採用しなかったらしいよ。』


『嘘だ』


『そのボーカルのお兄ちゃん最近、天神でヒロって子見かけたらしいけど女の子と一緒にいたって。「あれたぶん管理人さんの娘さんじゃなかったかな」ってよ?』


『嘘やん…』涙ってこんなにでるの?ヒロ嘘よね?


『ちゃんと本人に確かめてみなさい。泣いててもしょうがないやろ。』









ヒロの仕事が終わる時間に電話をかけ母に聞いた事を全部話した。


長い沈黙のあと


『ごめん。その通りで、嘘ついとった………けどかおりが大好きでしょうがなかったっちゃん!!かおりを好きな気持ちは本当やけん!本当に!信じて!』


『ごめん。もう信じられん。本当ごめん。』



ヒロの嗚咽をあげながら泣きじゃくる声が携帯のスピーカーから響く。



『お願い…かおりだけなんよ……お願い…かおりまで俺の事捨てると?お願い…』って謝り続ける声が悲しくて
電源を切った。


さっきまでスキかもと思った人をすぐ嫌いにはなれない。けど
信じれない。



その日からヒロからの着信やメールに怯えた。
着信履歴はヒロでうまり
受信ボックスもヒロだらけになった。



【最後にするけん電話でて】


というメールの後
ヒロからの着信。


『最後...』と通話ボタンをおした。


『もしもし...かおり?よかった...寂しかったよ』

久しぶりのヒロの声に懐かしさと切なさで苦しくて胸が押しつぶれそうになった。


『俺……警察におわれててずっと前悪い事したのがバレて、もしかしたら捕まるかもしんないっちゃん。だけんかおり。その間だけでも付き合って。彼女として見送ってほしいっちゃん。』



へっ?

『えっ…?なにそれ…やだ……』



『なんで?だって俺、警察から逃れるためってか、金稼ぎにいくため海外に地雷撤去いこうと思ってもいるんよ?危ないんだ。死んでしまうかもしれんし。だから付き合ってよ』




『嫌だ…もう信じられんよ』



『なんで?おまえ最悪やね?』



『えっ?』




『どんだけ性格わりぃんだよ。ってかこんな女なんで好きになってたんだろ。最悪。シネよ。じゃーね。』


って電話がきれた。


はっ?


怖ー。



なんなんだ!YO!
呆気ってこのこと?
今確実に呆気とられた場所を説明できる。
あぁ呆気ってここにあったのねー。
中々気付かなかったけど
失ってから気付いたわー
呆気なくなったらこんなにポカーンなるんや。
呆気って結構必要やったんやなー
恋と呆気なんかにてるー
ってなった。
てか
母越しに嘘バレる。
とかある?
なに?キセキ?


でもまだ完全に終わったわけじゃない。



親友マミはヒロの友達のリョウと付き合ってる。

まだ繋がりが残ってる。



マミに電話すると
『私も話したいことあってさ!いまから会える?』
って言われ
マミの家に行くと



『いやさぁ…リョウがさ。』

『なんかあった?』

『私、今日さ路線バス乗ってたら
バス停のベンチに座ってるリョウを見つけたんよ。
あっ!と思ったら
女の子の肩抱いてんの。
即メールで
「今見かけたけどだれといる?」って送ったら
「従姉妹」だって!いとこの肩抱いてキスするかっつーの!で別れたわ。』


『まぢ!心残りなし?大丈夫なん?』



『いや〜付き合ってる時もたた気になっててさぁ。大学生で23歳ってたじゃん?けどこないだ居酒屋行って店の人にポイントカードを〜って言われてリョウが書いてるの見てたら昭和○○年ってお前32歳じゃん!ってびびったよ。どんだけさばよむだっつーの。そん時は怖くてなんもつっこめんかったし』



『すげーサバ読み。ってか私もリョウについてひとつ気になってること……』



『あぁね…塗ってる』


『やっぱり』


『問い詰めたら、やっと白状した。』




『ぷぷ………』




『笑わんでよ。いちお元カレなんやし。でも男のくせにファンデーションって気持ちわるー』








……………2010年


私『ってな事あったねー。懐かしー。笑』


マミ『やめてよ〜闇歴史。思い出したくない!抹消して!』


私『だね。笑。
ってか結婚おめでとう。いいなぁ。式場決めたと?』



マミ『うん。今から決めるとこ』




私『やっぱ結婚式って新郎……………
ファンデーション塗るんかな?』





マミ『ひぃーやめてっー!!リョウ様アゲイン!』









ひきつったマミの顔がおかしくて笑った。


マミ『てか、あれから5年かぁ…かおりはまだバスガイド続けとうちゃもんね。すごいわ〜。結婚せんで一生続けりぃ。天職よ!』




私『やめてよ!寿退社夢みてんのにー。』












私の運命の人いい加減でてきてくれませんか?

神様寝てません?


左手に見えますのは
結婚指輪でございます。
いつ言えますか?


神様ー!!!!!!!!!!!

コメント(134)

ぅちさんの男を見定めるレーダーがたびたびスバラシイと思ううれしい顔
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なんか…連絡途絶え気味な今彼疑ってまいそうあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)
ある意味、神的運命でしたねw

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