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日記ロワイアルコミュのじゅんのこと

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はじめまして!!

ジジといいます。

実家で飼っていた犬のお話をしたいと思います。


↓↓↓


小学1年の時に、兄とお年玉を合わせて初めて犬を飼いました。

ペットショップで一目惚れしたマルチーズのリッキー。

生まれて数ヵ月のリッキーは綿菓子みたいで本当に可愛かったです。

春休みに地元の大きな公園に連れて行ったのですが、リードを着けていない大きな犬があたしに飛び掛かって来てしまい 、守ろうとしてくれたのでしょう、「ワンっ!」と吠えてくれたリッキーが標的にされ、小さなリッキーは動かなくなってしましました。


真っ赤に染まったリッキーを見て震えました。

でもそれはリッキーの血ではなく、止めに入った母のモノでした。


ヒッチハイクをしすぐに病院に連れて行きましたが致命傷はなく、まだ赤ちゃんだったのもありショック死との事でした。


動物病院であたしや母も治療して貰い、ダンボールに入ったリッキーを抱え泣きながらバスで帰宅したのを覚えています。





それから数ヵ月後。

エレクトーンのレッスン帰りにお友達の家に

【子犬もらってください。】

の貼り紙を見つけたあたし。


そのおうちには、ココと言う名前のヨークシャがいました。

「お母さん!ヨークシャ飼いたい!なぁってばぁっ!!」


貼り紙を見ていた母もリッキーがいなくなって寂しかったのでしょう。

『・・・見るだけやで?』

と、子犬を見せて貰う事になりました。




そこにいたのはヨークシャではなく、耳の垂れた明らかに雑種。

足を見る限り太いし、デカくなりそうな雑種。



ケイタくん(兄の同級生)が雨の日に拾って来たらしく、飼う予定だったのに、ココがストレスを感じ上手くいかなかったとの事でした。


物置小屋に繋がれた小さな雑種にケイタくんは

『名前はじゅんってつけたけど、ゆうこちゃんが考えてくれたらいいで!お手とお座りは覚えさせてん!賢い犬やねん!ほらっ、じゅん、お手っ!!』

じゅんと呼ばれた犬は嬉しそうに尻尾を振っているだけ。


『あれーっ?おばちゃん、いつもはちゃんとするんやで!じゅんっ!!お手っ!お手っ!!』

やっぱり大きく尻尾を振っているだけ。



小学2年のあたしの片手で納まるその小さなじゅんを抱っこすると、顔をペロペロ舐めてくれました。


「お母さんっ!この子、連れて帰りたいっ!!」


母は大きくなるであろうじゅんの足を握りながら

『この子、今は小さいけどデカなるで?ちゃんと面倒みれるんか?』

と聞いて来ました。


「うんっ!」

と答えるのが子供です。


ケイタくんのおばちゃんも、知り合いに飼って貰えたら嬉しいと援護射撃をしてくれ、じゅんはあたしの家の子になりました。



あたしが抱っこして連れて帰る時、ケイタくんは泣いていました。




『名前、どうする?』


「じゅんやろ??」



そんな会話をしながら帰宅をし、家にいた兄に


「見てーっ!ケイタくんが犬くれた!じゅんって言うねんて!!」


と小さな小さなじゅんを差し出しましたが、一瞬見ただけで触れる事なく二階に上がってしまった兄。

母は苦笑い。

当時は分からなかったですが、リッキーが死んでしまった事をあたしのせいと思い引きずっていた兄は、あたしの嬉しそうな態度に腹が立ったそうです。



仕事から帰宅した父は

『何や、この犬!デカなる足しとるやないかっ!家の中では飼わんぞっ!!』

と休みの日に犬小屋をせっせと作ってくれました。




数日経ち、学校の給食で残したパンをあげている兄を見た時は、すごく嬉しくなりました。

両親に内緒で家にあげ、それが癖になり室内犬に育ってしまいました。


数年後にはすっかり中型犬に成長し、夏になると扇風機の前で涼み、冬になるとストーブの前で暖を取る犬になってました。


ストーブの前に座っているじゅんに起き抜けの体をピタッと寄り添わせ、じゅんの温かさとおこぼれのストーブで暖を取るのが、あたしの冬の朝になっていました。



あたしがイタズラをして母に叱られていたら、大きな声で吠えてくれたじゅん。

反抗期には母に叩かれたりもしましたが、いつも母に飛び掛かって行きその手を咬んで、あたしを庇ってくれていました。


『何でじゅんはゆうこを庇うんや!悪い事したんはゆうこやでっ!!』

そう言って戦闘モードを解いた母に尻尾を振り、甘咬みした場所をペロペロ舐めていたじゅん。



何回かふざけて、あたしが母を叩く真似をしたら、母が咬まれていました(笑)!


兄に叩かれた時も、あたしが兄を叩いた時も、やっぱりじゅんはあたしの味方でした。




あたしはじゅんが大好きで、じゅんもあたしを大好きだったんだと思います。





社会人になり、じゅんもおじいちゃんになった頃、急にじゅんとのお別れが怖くなりました。


じゅんがいない生活は考えられない位に大切な存在で、その時が来たらきっとあたしは狂ってしまう・・・




あたしは、じゅんに酷い事をしました。




「じゅんの死に目に合いたくない。」




そう思い、22才で結婚しました。

いや、本当に!!





結婚してからたまに帰省すると、じゅんの態度は変わっていました。

寄っては来てくれますが、以前のようなスーパーヒーローではなくなっていました。


8ヶ月になった長男を連れて帰った時は、見向きもしてくれませんでした。



じゅんは、あたしを恋人と思ってくれていたのかも知れません。






次男を妊娠してすぐに、じゅんの元気がないと母から連絡がありました。


18年・・・立派な立派なおじいちゃんです。


その時も、あたしは酷い事を言ってしまいました。




「何かあっても絶対に知らせんといてっ!ショックに耐える自信がないっ!!」


『・・・そやな。まだ安定期に入ってないしな。うん、連絡はせんとくわな・・・』








その数日後、妊娠初期の睡魔に負けて長男と一緒にお昼寝をしていた時に見た夢。





あたしに会いに来たじゅんが寂しそうに

『最期はゆうこに撫でて欲しかった。またね・・・』

と言い、天高く昇って行ってしまいました。






泣きながら目を覚ましたあたしは、慌てて実家に電話をしました。






「じゅんはっ!?」


『・・・何で(笑)?』



「嫌な夢を見たっ!!じゅんはっ!?」


『元気やで?』



「嘘やっ!!もういいから、ホンマの事を教えてっ!!」


『寝てるよ。』



「もういいねん・・・分かってるから・・・いつ?」



















『30分前やったよ・・・』











これでもかって位に泣きました。



30分の間に130キロ離れたここまで来て、お別れをしてくれた!!

あたしは、放棄したのに!!



最期に撫でてあげれんかった!!

じゅんの望みは、ただ撫でて欲しかっただけやのに!!






気がついたら泣きながら荷物を纏め、旦那さまの会社に電話をしていました。

「帰るっ!!」

それだけしか言えませんでした。




その一言で全てを察してくれた旦那さま。

『もうちょい待ってて。俺も行くから・・・』





旦那さまの運転で数ヵ月振りに帰省し、対面したじゅんは動かなくなっていました。


もしかしたら・・・と思い、呼びなれた名前を呼んでみましたが、目を開けてはくれませんでした。



じゅんを力いっぱい抱き締めて

「ごめんなっ!ごめんなっ!!」

と何回も謝り、たくさん撫でました。


じゅんがあたしの涙でびしょびしょになっていました。





台所に行き母に

「お兄とオトンは?」

と聞くと

『2人共、何かあっても連絡するなって。仕事が出来んなるから・・・帰って来て初めて知るんや・・・』





そっか・・・








先に帰宅した父はじゅんを見て

『おう!お疲れやったなぁ!』

と歯を食いしばり口角だけ上げた優しい顔で撫でていました。




兄は・・・じゅんを抱き締めて声を殺して泣いていました。








あの日から5年。


じゅんのお墓は大阪にいる兄夫婦が管理してくれていて、今は夏祭りバージョンになっているそうです。

小さな提灯とマッチ棒で作った御輿を飾っているとの事(笑)


クリスマスにはイルミネーションを飾られ、お正月には門松が飾られるじゅんのお墓。

基本的にめでたいお墓になっています(笑)


今でも家族の一員なのかも知れません。



あ、もちろんリッキーのお墓もありますよ!


あたしもお盆にリッキーとじゅんに会いに行こうと思います。






コメント(296)

久しぶりに一気にどばっと涙が出ました。一票
泣きましたが、夏祭りバージョンで笑いました。

1票
うわぁ〜(*p´д`q)゚。
すっごく素敵な家族で
リッキーもじゅんも幸せですね( ; ; )♡
一票。・゜・(ノД`)・゜・。
電車で読むものじゃなかった(´;ω;`)


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