日記ロワイアルコミュのポカリスエットのいたずら

あれは確か2年前、まだわたしがイケイケの女子高生だったときのこと。
これはポカリスエットによって家族の心がすれ違ってしまったお話。

高校3年生になって受験に必要な授業だけ選択すれば良くなったため、コマ数は激減し、その日も3限の必修から登校すれば良かったのだと思います。
比較的ゆっくりとした朝で、わたしは母親が丹精込めて作ってくれたお弁当を比較的ゆっくり包んでいました。
そんな時、母親が朝食の洗い物をしながらわたしに
「ポカリスエット、水筒に入れて持って行けば？」
と言いました。
どうやら1Lのペットボトルにポカリスエットが残っていて、母親はそれを早く飲み切って欲しかったようなのですが、
何故かわたしはその母親の発言を
｢おかゆセット、水筒に入れて持って行けば？｣
と聞き取ってしまったのです。

いくらわたしがイケイケの女子高生だったからといって、おかゆセットなんて単語それまで聞いたことありませんでした。
わたしは驚いて
「おかゆセット!!!?」
と聞き返したのですが、水仕事をしていた母親は注意力が散漫で「うん」と普通に頷いたのです。

さぁ大変。

実の母親が学校へおかゆセットとやらを持って行くことを提案してきました。
何を隠そうセットです。
セットと名乗るからにはきっと梅風味の何かや、しそ風味の何かが薬味としてついてくるに違いありません。
しかも入れ物は水筒。
イケイケの女子高生が水筒を取り出してコップに注いだと思ったら中からぼたぼたとおかゆが出て来るのです。
イケイケなのに('Å`)

と、わたしはおかゆセットとやらについて一瞬にしてあらゆる想像を巡らせ、一応尋ねてみたのです。

「……どこにあるの？」

「え？冷蔵庫」

冷えてるーーーΣ(ﾟДﾟ )!!!
おかゆセットは要冷蔵だそうです。
確かに保存状態を良くするために冷蔵庫に入れておくのは理にかなってる気がしますが
一体何が楽しくて冷えたおかゆなんか食べなければいけないのでしょう。

わたしはイケイケの女子高生でしたが、休み時間に水筒から冷えたおかゆを薬味と共に食した日には、さすがに友達をなくすかもしれないと考え

｢い、嫌だ…(ﾟДﾟ;)｣

と、きっぱり否定の意志を示しました。
しかし、そこに待っていたのは母親の極め付けの一言、

｢えー、何でぇ？チサ(妹)は持ってったよ｣

妹ーーーｯｯΣ(ﾟДﾟ )!!!!!!!!!!!!!!

～fin～