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日記ロワイアルコミュの愛をこめた怒鳴り声。

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朝、子供たちを保育所に送ったあと、一息ついて
めずらしくテレビをつけた。
(いつもはすぐにパソコなので)


そしたら「とくダネ」がやってて、朝ごはんを食べながら見てたの。


喜劇役者の東八郎さんの特集がやってました。

7月6日って、東八郎さんがお亡くなりになった日だそうです。


私が見たのは、途中からなので
イマイチ内容もわからず、お亡くなりになった方だよなー
ロケをよくするアズマックスとか言われてる人のお父さんだよなー
と思いつつ見ていた。


当時、喜劇は舞台が主流だったのだけど
時代はテレビへとその舞台を変えている最中だったそう。


そんな中、東さんはうまくそのビッグウェーブに乗り
物凄い過密スケジュールをこなしていたそうです。



東さんは5人のお子さんのお父さん。


そしてとても家庭を愛していたという。


そこまではありがちだよね。


「家庭を疎かにする人でした」なんて
放送しないもんね。
とかいう、いつものひがみ根性丸出しで
見ていたわけですよ。



東さん。

過密スケジュールで帰宅が深夜や明け方はザラで
そんな状態でもお子さんの朝ごはんを作っていたんですって


そこで私は釘付けとなった。


しかも、それは子供の大きさにあわせたお弁当箱に詰めてあって
1人1人にお手紙までついているんですって。


それを、息子さんのアズマックスが話していました。


「お弁当じゃない日はシチューとかもありましたね。
これ食べて行きなさい。って手紙に書いてありました。」



…。


優しいなぁ。


ニセモンの優しさでは出来ないことだわと私は思う。

これは子供を愛するという親の自己満足の域を越えた
深い愛だなぁってね、凄く感じちゃったわけです。

子供を愛してる愛してるって親は言うけどね(私も含め)
けっこう、自分勝手な愛よ。
自分の不調で振り回すし、
自分の機嫌で愛しくなったり鬱陶しくなったり。

寝る時間も無いような状態で子供1人1人に手紙と弁当を作るって
それはなかなか出来ることではない。

専業主婦のお母さんですら難しい。

それを稼ぎ手の餌運ぶ役目のオスがするっていうんだから凄い。

すごーく、すごーく自分を反省しました。

そしてね、家族と一緒にいる時間を本当に大切にしていたそうです。

当時の映像が流れたんだけど、
本当に忙しい中での家族の一コマなのにとっても穏やかでね、
ニッコリとしてて、見ているだけでニヤニヤしちゃった。



何よりも家族を大切にしていた東さん。

仕事の過密スケジュールの合い間を縫って、
子供といる時間をとにかくとろうとした東さんは
過労とストレスにより体が蝕まれていく。

無理をしていたのね。

これもどうかと思うけれど、
それでもきっと疲れを癒すことが子供と遊ぶことだったんだろうなぁ。
それはその人の人生だから、是か非かなんて無いもんね。
体調を崩し入院もしていたそうです。


そして、子供たちはすくすくと成長していく。


そんな中、アズマックスは思春期になっていく。

時はバブル全盛期。


エスカレーター式の中学校に入り、大学への道は用意されていたのだけど
遊びを優先させ、学校をさぼりまくっていたそうです。


高校3年のある日、学校からお母さんに連絡が入りました。


「息子さんの出席日数が足りないので、大学進学は出来なくなりました。
それ以前に、卒業も難しいかもしれません。」



学校に行っているとばかり思っていたお母さんは晴天の霹靂。
すぐさま東さんに伝えました。

(そんな状態になる前に学校も知らせてくれたらいいのになと思うのは私だけ?)


東さんは息子さんを自分の部屋に来るよう言いました。


実はこの親子、喧嘩をしたことがない。
言い合いというものをしたことがなかったそうです。
生まれて初めての呼び出し。


部屋に入ってきた息子に東さんは言いました。


「出席日数が足りないっていうのはどういうことだ?
大学はどうするんだ。
それ以前に、卒業も難しいというのは本当か?」



「高校はやめる。やめて役者になる」



「役者になるって、そんな中途半端をするヤツに役者なんてやれるはずがないだろう!」



「学歴がなくったって、立派に役者やってる人間なんていっぱいいるだろ!
オレの人生なんだから好きにさせてくれよ!
この家を出て、住み込みで劇団に世話になって1人でやっていくからもうほっといてくれよ!」



「わかった。好きにしろ。
1人でやってくというなら、そうしなさい。
もう何の手助けもしない。
だけどな…オレはな、オレはな
どんなことがあっても、オマエの味方だからな!!!」



と怒鳴ったそうです。



私はそうくるとは思わず
テレビの前で涙が出てしまいました。


たくさんの親がいて、たくさんの子供がいて。
きっとそういう場面はありがちなんでしょう。
私もいずれ通る道なんでしょう。



かつての自分が好きに生きて行こうとしたように
子供たちは矢のように、飛んで行こうとするのでしょう。

それが子供の健全な成長の証であり
たどたどしく見える子供から手を離し見守る難しい作業が
親の仕事の集大成なのだと思います。


でもね、そんなとき
きっと私は



「わかったわ!!何も助けへんからな!
勝手にしたらいいわ!!」



で、終ってしまうと思うのです。


怒りにかられて、売り言葉に買い言葉。

そんな弱っちょろい決意でどこまで出来るのか試してみやがれってんだってなもんだと思う。
そこに
その怒鳴り声に愛を込めるなんぞ、出来ないかもしれないと
思ってしまったのです。



走って自分の部屋に戻ったアズマックスは泣いたそうです。



「お父さんのあの言葉を聞いたとき、しまったー!って思いました。
酷いことを言ってしまったって。
こんなに愛してくれているお父さんになんて酷いことを言ってしまったのだろうと思って、部屋で泣いていました。」



そして東さんも自室で泣いていたそうです。(奥さん談)


その涙は


「息子が役者になりたいなんて言うんだ。
自分ひとりでやっていくなんて言うんだ。」



という、密かな嬉し涙だったそうです。



思春期です。
悪かったという思いをすぐに父親に言えるほど成熟されていません。



その半年後、東さんは脳内出血を起こし
52歳という若さでお亡くなりになりました。



「ごめんなさい」が言えないまま。



本当の愛は、心を震わせてくれる。


私はこの話を聞いて
いつか私がそんな立場になったら
どんなに憎そい言葉を投げかけてきて
子供と口論になろうと



「好きにしたらええやんか!!
お母さんはずっとあんたを好きやけどな!!!」



って怒鳴れるお母さんになりたいなって思いました。






コメント(733)

すごく感動しました!(/_;)

いい話です!
素敵な親子愛ですねぴかぴか(新しい)

私もいつかそう言える人間になりたいですわーい(嬉しい顔)

1票です♪
朝から大泣きしました
こんなお母さんになりたい
一票です。
昨日息子が産まれました。
泣いてしまい、傷が痛い(笑)
一票です。

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