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CARE International Japanコミュの「音楽が世界を変える」-読むだけで国際協力10月号(後半)

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■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

音楽が世界を変える―ミュージシャンと国際協力

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ミュージシャンによる音楽活動を通じての国際協力の起源は30年以上前にさかのぼります。その歴史をたどると、1971年に行われた「バングラディッシュ・コンサート」に遡ることができます。元ビートルズのジョージ・ハリソンの呼びかけで行われたこのコンサートは、当時(西)パキスタンからの独立を果たそうとしていた東パキスタン(現在のバングラデシュ)の難民の窮状を訴え、彼らを救済することを目的としたものでした。初めての「国際協力・チャリティコンサート」であったといえます。

このコンサートに影響を受けたミュージシャン、ボブ・ゲルドフは、イギリスでバンド・エイドを結成。1984年にチャリティCDである“Do They Know It’s Christmas?"をリリースしました。それに触発されたアメリカのミュージシャンたちは、US for Africaというユニットを結成し、こちらもチャリティCDとして有名な“We Are the World”を発表しました。両者のコラボレーションで実現したのが、1985年の世界同時中継チャリティライブ、「ライブ・エイド」でした。

▼お金から声へ

「ライブ・エイド」にも参加したボノ(U2のボーカリスト)は、「85年は、1億4000万ポンド(当時約280億円)が観客から集まった。でも、アフリカではたった1週間で債務返済に消える額だと、数年後に知った。結局、政治家が動かないと貧困の構造は変わらない」と述べ、ミュージシャンの持つ有名性や大衆動員力をより生かし、その力で政治そのものに変化を求めていこうとしました。

そうして生まれたのが、「ライブ・エイド」から20年を経た2005年7月に行われた「ライブ8(エイト)」です。このライブは、同時期に行われたG8サミット(グレンイーグルス・サミット)に向け、アフリカの救済、公正な貿易の必要性などを訴えることを目的として、ゲルドフやボノによって企画されました。このサミットが、様々な問題を含んではいるものの、アフリカ支援において成果をあげたと評価されるものとなった背景には、寄付金を集めることにとどまらず、市民による署名を集め、ミュージシャン自身が政治家たちへ問題を訴えたことの貢献もあったといえるでしょう。こうした活動は、サミットのホストであったブレア首相からも高く評価されました。ゲルドフやボノはその貢献を認められ、ノーベル平和賞の候補にもあげられ、イギリス政府からナイトの爵位を授与されています。彼らによるサミットに対するアドボカシー活動は、その後も継続して行われています。

▼これからのArtist’s Power

近年では、ミュージシャンたちの活動もライブを行うことによる啓発だけに留まることなく、より大きく、継続的な市民連携の輪を促進する役割を果たそうとしています。“ap bank”がそのよい例です。ap bankは、「可能性ある新しい未来をつくろうとしている環境プロジェクトに融資を行う」ことを目的として、市民による環境に関するさまざまなプロジェクトに融資する市民バンクです。その代表である小林武史氏らが企画する“ap bank fes”は、ミュージシャンによる音楽ライブの会場であると同時に、エコについての学びの場でもあります。たくさんの市民団体の協力によるオーガニックフードの提供、ゴミの9分別、風力発電の活用などを実践している会場は、すべての来場者に身近な環境問題を考えてもらう工夫であふれています。ミュージシャンたちの有名性や一過性のプロジェクトだけに頼ることなく、エコ意識を拡大させて、より持続的な活動にしていくことがねらいです。

ap bankの“ap”の意味の1つには“artist’s power”があります。「経済的にも道徳的にも救える手段を知っている私たちは、これ以上貧困に苦しんでいる人々を放って置くことはできない。ギターを持ったミュージシャンたちが世界を動かす時が来た」とは、ゲルドフの言葉。音楽を通して、また音楽を求めて人々が集まる場所を通して、何が伝えられるのか。それぞれのミュージシャンはそのpowerを国際協力に生かす道を模索しています。メッセージを受ける私たちも、ただ音楽を楽しむだけではなく、彼らが何を伝えようとしているのかじっくりと考え、そこから感じたことを実践していきたいものです。

(担当:めぐ http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/3249458.html
今回調べたミュージシャンたちに共通するのは、「自らが持てる力を最大限に
活用して、社会に還元したい」という思い。ミュージシャンによる国際協力活
動、特に政治への介入に関しては賛否両論がありますが、地球に暮らす1人の人
間として、自分にこそできることをするという観点からすれば、非常に的を射
た活動だと私は感じます。国際協力の輪を広げていくためには、音楽をきっか
けとして、私たち自身もこの姿勢に学んでいくことが大切ではないでしょうか。


★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
*冬が苦手ですが、早くマフラーを巻いてほっこりしたいです。(もん)
*初めて買ったチャリティCDは"Zero Landmine"でした。
当時「国際協力って何?」だった私にも、地雷の恐さを刻んでくれた曲です。
どんな人でも世界が身近に感じられる、音楽ならではの魅力ですね。(めぐ)
*夏休みが終わり、大学が再開。
最後の大学生活、一日一日を大切にしたいです。(あっきー)

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