フォトトレッキング倶楽部コミュのシャングリラ（中国雲南省）

１０年程前にシリア旅行で知り合ったＡさん御夫婦を含む旅仲間５人で、２００９年４月２９日～５月５日の７日間中国雲南省のシャングリラに行ってきました。今回の旅行は現地ツアー会社を事前手配し、成田→広州→昆明→大理と飛行機を乗り継ぎ→バス移動と、約１日半かけて行く秘境への旅となりました。
シャングリラは、ヒマラヤ山脈の東側にあたり、南はラオス、東はミャンマーと隣接し、標高３，０００～４，５００ｍに位置します。　６，０００ｍを超える雪山が１３峰あり、聳える峡谷、神秘的な寺院、森林と湖、麗しい草原、そして羊が群れなす世界が広がります。
そこに住む少数民族（イ族、ナシ族、ペー族、リス族、ハニ族・・・）の明るく素直な人柄は、生活習慣、人相が日本人と似ていて驚かされました。
シャングリラとはチベット語で理想郷を意味し、宮崎駿映画 “千と千尋の神隠し”のモデルになったほど、湧水が豊富で絶景スポットが多く点在する優雅な街でした。
また、長江、メコン川、サルウィン川というアジアを代表する３本の大河が山脈を挟んで南へと並行して流れ、三江並流の世界奇観を作り上げました。２００３年には中国雲南省北西部に位置している｢雲南保護区群の三江並流の自然景観がユネスコの｢世界遺産｣に登録されています。
写真と登山、旅行が趣味の私にとっては、未だ登頂に成功した人がいない梅里雪山を見てみたいという強い思いがありました。
２０年くらい前に中国山岳隊と合同で京都大学学生１７名全員が雪崩で死亡するといういたましい遭難事故がありましたが、それだけに断崖絶壁が険しく、地元では神の山として山景の美しさに興味をそそられていました。
また、野生の高山植物と大自然の雄大な景色が素晴らしいです。
観光シーズンは６月、７月、８月の３ヵ月間で、この時期は高山植物の花が咲き、山々も美しいそうです。

歩登