ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

News Reviewコミュの白血病とNPPの因果

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ドイツ連邦政府環境省・原発周辺で小児白血病の多発を立証 5km以内に住む5歳以下の子どもの発症に原発との相関性あり
桐生広人2008/12/12
ドイツ政府の行なった研究は、原発の立地周辺で5歳以下の子どもが白血病にかかるリスクは、原発と居住地の距離が近いほど増加することをはじめて科学的に立証したものとなった。研究者らは、小児のガンと白血病の相関関係のはっきりとした証拠が原発の近くで発見されたことを認めた。12月16日にボンで市民との公開討論会が開かれる予定。


 フランスの核エネルギーコンサルタント、マイケル・シュナイダーさんの「ラアーグ再処理工場最新情報」の講演では、核施設と周辺住民の放射能汚染による健康影響について参加者から質問があった。健康問題は専門ではないとシュナイダーさんはいうが、最近ドイツで「原子力発電所の周辺で小児白血病にかかる率が高いとする研究報告があった」と述べた。

 イギリス・ウエールズの低レベル放射線キャンペーン(LLRC:THE LOW LEVEL RADIATION CAMPAIGN)をしているクリス・バスビー博士が、この春のキャンペーンレポートでドイツの研究について知らせてきており、最近では10月上旬にこの報告の再検討の結果が報じられ,ドイツでたいへんな大きな反響を生んでいると伝えられている。

ドイツ政府、原発の周りで子どものガンの高い発症率を立証
 まず最初の報告は「ドイツの原子力発電所がある地域の周辺5km以内では5歳以下の子ども(幼児)が白血病になる率が高い」というものだった。ドイツでは長年にわたり原発から出る放射線が、周辺住民にガンの多発など健康影響を与えているのではないかという心配があり、ドイツ連邦政府環境省と連邦放射線防護庁が行った「原発周辺での子どものガン」(Kikk−Studie)と呼ばれる調査結果が2007年12月に発表された。

調査された16の原発立地場所。このうち、ドイツの原発廃止計画で2カ所が昨年と今年廃止された
 1980年かから2003年の間に、5歳以下で小児ガンと小児白血病を発症した子どもについて、ドイツ国内の22基の原発を含む16の原発の立地点から子供たちの居住地までの距離と発症の相関関係が調査された。約6300人の子どもたちのデーターから得られた結果は、原発から5km以内に住む子どもが小児ガン・小児白血病ともに他の地域と比べて高い発病率を示していた。小児がんで1.61倍、小児白血病で2.19倍という有意な結果で、統計的に高い発症率であることが明らかになった。

 ドイツ連邦政府の行なったこの研究は、原発の立地周辺で5歳以下の子どもが白血病にかかるリスクは、原発と居住地の距離が近いほど増加することをはじめて科学的に立証したものとなった。研究者らは、小児のガンと白血病の相関関係のはっきりとした証拠が原発の近くで発見されたことを認めた。が、原発から放出される放射線をガンの原因とする因果関係は特定しなかった。

 ドイツ環境省は上記の重大な結論を導いた調査方法が統計のみに基づいていたため、生物学的な関連はこの研究では言及できないとして、放射線保護委員会(SSK)に報告書の再検討を依頼した。そして今年の10月、環境省は再検討を経たSSKの報告書に関するプレスリリース行なった。
 ・http://www.bmu.de/pressemitteilungen/aktuelle_pressemitteilungen/pm/42345.php

 SSKの発表では、総体的に原発の周辺5km以内で5歳以下の小児白血病発病率が高いことが認められるが、原発からの放射線が白血病を引き起こすリスクについては、原発からの放射線の観測結果から説明することはできない。原発に起因性があるとすればほぼ1000倍の放射線量が必要だとしている。引き続き因果関係を検証するために基礎的な研究を補強する、としている。


バスビー博士は、ウエールズの原発の風下地域のガン多発を放射能が原因としている
バスビー博士、胎児期の胎内被曝は白血病の誘因になると指摘
 LLRCのバスビー博士は、昨年12月のドイツ環境省の報告に関して、ドイツ当局がすすめる議論は常に同じだろうと述べている。つまり「病気を引き起こすには被曝する線量があまりにも小さいとされるだろう」と。それは現在使われているICRP(国際放射線防護委員会)の不完全なリスク・モデルに基づいて評価するからだ、と言う
 ・http://www.llrc.org/rat/ratframes.htm

 バスビー博士によれば、現在のリスク・モデルは、日本の原爆ヒバクシャが莫大で急激なガンマー線被爆を受けた吸収線量に基づいているが、「0から4歳までの子どもに関係する病気は子宮で誘導され、おそらく胎児発育の早い段階では、吸収される放射線量の概念は原爆ヒバクシャとは比べられない」と言う。

 (体内に入った)数ミリグラムのアルファー線を発する小さな粒子(放射能)の崩壊が何百ミリシーベルトもの放射線を生じ、ある線量はとても簡単に胎児を滅ぼしたり,ガンや白血病につながる可能性のある突然変異を引き起こすことができると博士は指摘している。

 SSKの報告について、12月16日にボンで市民との公開討論会が開かれる予定で、ドイツでは大きな関心を呼んでいるが、日本の主要メディアの報道は皆無のようだ

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

News Review 更新情報

News Reviewのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング