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アダムとイヴコミュのアラブ創世記

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旧約聖書・創世記。アラブにはそれにまつわるユニークな伝説が残されている。

・アラブ創世記

 アダムとイブは、悪魔イブリスの策謀に陥って禁断の果実を口にし、天国を追われた。イブはアラビアに、アダムはインドに追放された。アダムは鍛冶屋をなりわいとして、日々の糧を得たという。また悪魔も、メッカに近い紅海の港町ジェッダに追いやられた。
 やがてメッカにたどり着いたアダムは、天国から運びだした石でカーバ神殿を築いた。アダムはまた、マカム・イブラヒムと呼ばれる石も天国から持ちだし、それは今も神殿のそばに残っている。 
 メッカへの途中、アラファトの山中で、アダムはイブと再会した。引き裂かれてから百年以上もたち、その上、地上での生活は苛酷をきわめて、二人はすっかり年老い、やつれ果てていた。面影はほとんど残らぬほどの変わりようだったが、二人はまた、たちまち恋に落ちる。そして子供をもうけるが、そのうちのカインは、父の後をついで鍛冶屋になった後、シリア・ダマスカスの近くで弟のアベルを殺してしまった。

 肉親同士の殺人。人類は誤った道にある、人間の業罪はとどまるところを知らず、神は懲罰として人間を溺死させることになるだろう。アダムはこう予感した。もはや大洪水は避けがたい。洪水が一切を飲み込んでしまう日に備えて、カーバの石を護るため、メッカの近くヒーラ山に穴をうがった。予想した通り洪水が襲いかかった。それは人々の業罪が神にとって許容の限度を越えた日だったのだ。
 アラブの伝承によれば、その時地球をおおい砂漠にあふれた水は、地殻をうがち吹き上げたものである。アラブ人は雨を『天使のつばき』と呼ぶ。それほどに雨量の少ない地域だから、雨で洪水が起きるとは想像もできないのだ。この日地殻に開いた穴の上には今、モスクが建っている。
 ノアは神に命じられた品々を箱舟に積み、荒れ狂う水の中にただよい出た。その時天使ガブリエルがやってきて、アダムがヒーラ山中に掘った穴にメッカの石をおさめると、沖に出ようとするノアに命じて、神殿の周りを七周させた。そして今も、メッカを訪れる巡礼者たちは皆これにならってカーバを七周する。

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