中高年・英語学習交流会コミュの[r]と[l]の発音は１０分もあれば習得できる。

　いずれ避けては通れないと、意を決して取り組んだ[r]音と[l]音。タイトルには１０分としましたが、僅か１０秒で習得できました。何かの間違いでは、この音で良いのだろうかと半信半疑。らうんどさんのＨＰで確認しましたら、拍子抜け。やっぱり簡単だったんです。


-----らうんど氏ＨＰ-------------------------------------------
日本人が英語の発音で非常に苦手と言われる「r音」だが、実はどうっていうことのない簡単な音だ。誰にでもすぐ習得できる。

　ポイントは「日本語のラ行で置き換えない」という意識をはっきり持ち、まずは自分なりでいいから「LとR」の発音を明確に区別しようとすること。自らの意識の中で「自分はＬとＲを別の音として扱い、発音し分けているのだ」と考え、実行することが、なによりも大切である。それを実践していれば、単語のスペルのＬとＲで迷うこともなくなる。

　「r 音」は舌の先端をやや巻き上げ気味に持ち上げ、上の歯茎に接触させないようにして発音する。しかし歯茎との接触は最重要な問題ではなく、イギリス人など巻き舌のRを使う人も多くいて、そのときなど激しく舌の先端が上歯茎との接触を繰り返している。だからといってそのイギリス訛を真似る必要はないが、それで通じるということは知っておこう。

　「LとRの聞き分け」は、まず自分がこの２つの子音を区別して発音しようと意識することから上達する。


------ＵＤＡ式３０音練習帳-------------------------------
　　　鵜田豊著　The Japan Times

　[r]は言い始めと終わりで音が変化します。舌を動かさないで、「ウ」または「ル」と言いながら、唇を突き出しながら発音します。
　舌先は、下の歯茎に付けたまま。舌の後ろは上の奥歯に付けるようにして、唇を突きしながら音を変化させます。ポイントは声の方向を変えること。唇を突き出して、声はドーム状の空間と鼻に響かせる。
　「下の歯茎に押し付けたまま」というのは。舌を丸めないで[r]を発音することですが、これには慣れが必要です。丸めたくなる気持ちを抑えて、がんばって、下の歯茎に置いておきます。
　語頭の[r]は突き出す形で発音し、carのように「母音とr」の場合は舌を丸める、という人もいます。つまり、舌または唇を動かして音が変わればいいので、どの方法でもＯＫです。
　「ウ」や「ル」のように輪郭がはっきりした音を期待していると、定説のように[r]は難しいと誤解するでしょう。しかし、アヒルのように唇を突き出す形で、「ウ」でも「ル」でもない、あいまいな音を出せばいい、ということに気づくと、[r]はとても簡単、ということが分かるでしょう。
語頭の[r]を聞き取ることは比較的簡単です。[l]よりも丸い感じの響きを覚えると、聞き取れるようになります。しかし、語中の[r]は聞き分けが難しいので、たくさん場数をふんで慣れてください。
　ＵＤＡ式３０音トレーニングでは、舌を巻かない方法をオススメしています。会話においては、ナチュラルスピードだと、巻かずにしゃべったほうがラクなので、ネイティブはそのように話す方が多いのです。ネイティブと話す機会のある方は、注意してみてください。映画でも、確認できます。


-----旺文社　スタディ英和辞典より---------------------------------

　[l]日本語にない音です。舌の先を上の歯茎に付けたままで、声を舌の両側から出して発音します。[r]との区別に気をつけましょう。特に耳で聞いて区別できるような練習をすることが大切です。

　[r]舌の先を上にそり返すようにして上の歯茎の奥のほうに近づけ、声をそのあいだから出して発音します。日本の「ラ」は上の歯茎に付けるので[r]とは違います。


------ＥＳＬ教師のアドバイス　ネイティヴに近づく英語---------------
　　　アラン・ヘッドブルーム/鈴木俊夫著　丸善ライブラリー

　日本人が[r]と[l]をうまく区別できないのは世界的に有名です。これらは日本語のラリルレロと似ているのですが、実は[r]も[l]もラリルレロとは違う発音であり、それが問題の根を深くしています。さらに、rock-lock,　right-light,　rent-lentといった、[r]と[l]が違うだけで意味がまったく異なる単語の組み合わせが多く、しかもそれが基本単語に多いということで、これが日本人にとっては避けて通れない問題となっているのです。
　両方の発音とも、舌は口蓋上部に近いところに位置しますが、舌のどの部分が、上方のどの粘膜と接触するかが大きな違いとなります。
　[l]の発音では、舌の先が上の前歯の付け根に接触し、空気は舌の両側を通過します。
　[r]の発音では、舌の両側が奥歯と歯茎に接触し、空気は舌の上方を通過します。基本的には[r]の発音は母音の[☆]（逆さeに尻尾付き）の発音と同じです。舌の先は軽く巻かれており、舌全体は後ろに引っ張られています。
　[l]と[r]の切り替えの練習を、舌がどこに接触しているかを意識して行ってください。前、横、前、横、と繰り返し、はっきりと違いがわかるまで行うことが必要です。舌全体が前後に移動していることも分かるはずです。
　[r]と[l]だけが違う単語の組み合わせを列挙しますが、これらを区別せずにしゃべっていて、本意が通じるのは奇跡だと思いませんか。ぜひ声を出して読んで、違いがはっきり出ていることを確認してください。

　right-light,　　rate-late,　　Rhine-line,　　ramp-lamp,
　river-liver,　　crime-climb,　　ray-lay,　　rye-lie,
　road-load,　　rim-limb,　　pray-play,　　brink-blink,
　reed-lead,　　rung-lung,　　brew-blue


大変おまたせしました。それでは[r]と[l]の発音訓練に入りますが、

覚悟はいいですか。

いいですね。

それではいきます。

まず、[r]音から。
舌の奥の方の両側を奥歯に付けます。息を出して空気が舌の上を（ドーム状の中を）通過するのを確認してください。
確認できたら、ノドを鳴らして音を出します。

次に、[l]音です。
舌の先を上の前歯の付け根に付けます。息が舌の両側から通過するのを確認してください。
確認できたら、ノドを鳴らして音を出します。

以上で完了です。
お疲れ様でした。