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DJ PREMIERコミュのDJプレミアのここが凄い!(フロント1998年4月号より転載)

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12年程前の記事です、久しぶりに読んだらかなり良い特集だな〜と改めて思い、トピック立ててみました。

フロント1998年4月号からの転載。
+曲名等の後にYouTube貼りつけたり、余談含めたりしてみました。




「凄い凄い!」と言われながらも誰も語ろうとしなかったプリモ・マジックをマミーDが徹底解説!

談■マミーD 聞き手◎小林昭彦/高橋芳朗


◎「プレミアが凄い!」って事になったのはいつから?

■"Teak It Personal"http://www.youtube.com/watch?v=69PcbIxF-04(ギャングスター)を聴いていてプレミアの音を好きになったけど、今思っているようなのとは、ちょっと違うね。
『すいません!』ってなったのは、やっぱ"Come Clean"http://www.youtube.com/watch?v=2B5dOCSBBEI(ジェルー・ザ・ダマジャ)かな。
効果音的な部分をサンプリングしてグルーブをつくちゃった曲って、それまでに無かったわけじゃないんだよね。
でも"Come Clean"は究極だったなと思った。
ビートもかっこいいじゃん、ムチャクチャ。
みんな『水滴が滴るような音』とか言ってたけど、俺は絶対打楽器だと思ってたの……当たったよ!

◎"Come Clean"の後は、雪崩式だったね。

■うん。
出す物出す物全部凄かった。
"Mass Appeal"http://www.youtube.com/watch?v=ecHNQctLJ2s&feature=fvsr(ギャングスター)が出たときにまたやられて……あれはビート。
まだオールド・スクールのビート持ってくるのはそんなに流行ってなかったからさ。
EPMDの"You're A Customer"http://www.youtube.com/watch?v=kxpwfm6G1ZMのビートなんだけど……俺、使おうと思ってたの!

◎EPMDのレコードから抜いてバラしたのかな?

■分かんないんだよねぇ。
ケンセイ君は、80年代半ばのR&Bか何かじゃないかって言ってたけど。
"Mass Appeal"の打ち込みは凄かったね。
だってキックの一泊目のキックが無いんだよ!一泊目にキックが無い曲は、ソレまで無かったんだよ。

◎一泊目にキックが無い事の凄さって俺はよく分からないんだけど。

■ファンクの基本ビートを無視してるんだよね。
一泊目にアタックが無いっていうのはかなり特殊なパターンなんだよ。

◎ファンクの基本を無視してファンクを作った感じなんだ?

■うん、そうだね。一泊目にキックが入ってない曲はあるんだけど、大抵ベースが絡んでるから自然に聴こえるでしょ。
"Mass Appeal"に関してはそういう問題じゃなかったからね。

◎確信犯……。

■ビートに関しては常に新しいものが求められてるからね。
サンプラーが導入されて以来、ブレイク・ビーツ探しが続いてるけど、殆ど掘り尽くした感があって、で、既に使われたブレイクを工夫して使い始めたのね。
例えば、1小節でループするのが普通だったブレイクの前半のみを繰り返したりとか。
それでも、"Teak It Personal"が出た時は衝撃だった。
『こんな組み換えありなん?』って思ったね。
それでいてブレイク・ビーツ感も損なわれていないし。トライブ・コールド・クエストの『Midnaight Marauders』が出るまで、ブレイクをチョップしたらヒップホップじゃなくなっちゃうってみんな思ってたから、っていうのもあるけど、本当拍手もんだった。

◎へぇー……。

■あとKRS・ワンあるでしょ。
あれがかっこよかったからさぁ。

◎Retum Of Boom Bopだ!

■プレミアがやるって聞いたときは『プレミアだろ〜、KRS・ワンに合わねぇよ〜』と思ってたんだけど、合わせてきたじゃんよ!いや〜、凄いなぁって。
"Outta Here"http://www.youtube.com/watch?v=Z6L1AIpA8MMのビートでやられた。
"Funky President"http://www.youtube.com/watch?v=UuR-kDVMoqEだって分かったときに、うわーって思った。
で、"Supa Star"http://www.youtube.com/watch?v=OC_aFkfFpSY(グループ.ホーム)でまた"Funky President"使ったでしょ。
"Supa Star"はねぇ、あれが出た当時ロー・ビートの嵐みたいな感じだったじゃん。
みんな遅いし暗いし、深いとかばっかりでさ。
"Supa Star"は久々にイケイケな感じがだったんだよね。それが一番印象的だった。
とにかく凄ぇかっこよかった。
速い曲作るのをみんな恐れてたし、イケイケになるのを恐れていた時期だからさ。でも、そういう曲を余裕でやってのけたでしょ。プレミアは必ずオールド・スクールのエッセンスを取ってくるじゃん、87年ぐらいの。
"Supa Star"は絶対EPMDの"So Wat Cha Sayin"http://www.youtube.com/watch?v=9_V8aQ53qocからインスパイアされて作ったんだと思う。

◎えーっ?何で!?

■2小節のループで、1小節目と2小節目があんなに関係ねぇ曲ってさ……。

◎あああーっ!!

■そう、無いわけよ、普通はさ。

◎そうだよね、分かる分かる。

■それで凄いループ感出すじゃん。
そこに先ずキタね。
絶対"So Wat Cha Sayin"だと思ってさ、ジンがプレミアにインタビューした時聞いてもらったんだけど、『いや、そんな事はない』とか言ったらしくて、あの男!

◎それ、凄く面白いね!

■でも『Step In The Arrena』(ギャング・スター)の頃から、サビに全く違う雰囲気のループを合わせるっていうのをやってるじゃん。
例えば"2 Deep"http://www.youtube.com/watch?v=5GIdck9ccYg(ギャング・スター)とかそうでしょ。

◎"Headcore Composer"http://www.youtube.com/watch?v=_MNBpTdDrzQ(ギャング・スター)もそうだ。

■全く同じパターンだよね

◎グループ・ホームといえば"2 Thousand"http://www.youtube.com/watch?v=RuKmy3euuAUはリル・ダップがプレミアに『このレコード使って欲しい』って持ってきたので作ったんでしょ?

■ドナルド・バードhttp://www.youtube.com/watch?v=uOJFfZUWLZoだね。
多分、普通だったらプレミアは使わないようなレコードなんだけど、あれ凄いじゃん、実は。
サンプリングの仕方を工夫して、ちょっとずつ区切って……凄いよ、何だこりゃ!

◎う〜ん、凄い……。

■ヒップホップってさ、音楽であって、音楽を否定している部分があるじゃん。
例えば"Coode Of The Streets"http://www.youtube.com/watch?v=MqUA9ts97R8(ギャング・スター)。
俺とジンの間で"サガリ系"と呼んでるんだけどさ。

◎"サガリ系"?

■♪デーンデーンデーンデーン(と音階が下がっていく"Code Of The Streets"のループを口ずさむ)……単調な、メロディ未満の部分。
メロディだなって部分を取ってくるんじゃなくて、そういった、音楽なんだけど音楽未満の部分を取ってくるんだよ。

◎そういう発想って無かったんだ?

■あんまりなかった。
マーリー・マールとかプリンス・ポールにだけはあったかもしれない。
でも、あったかもしれないけど、こんな分かり易い形で提示したのはなかった。
この定番をプレミアが作ったのは間違いねっす。

◎"Code Of The Streets"はビートの組み方も凄いんでしょ?

■みんな色々とビートを掘り尽くして難しいところにいったりしてたけど、"Code Of The Streets"は『Ultimate Breaks & Beats』に入ってるような超定番ビート"Synthetic Substitution"http://www.youtube.com/watch?v=Q0BGIDJ51K4を余裕で使って、余裕で組み替えて、余裕でかっこいいじゃん。
そういう所にやられたねぇ……ただ高いレコード買えばいいんじゃなくて、持ってるものでも自分のアイデア次第でいくらでもいいものが作れるんだよね。

◎当時使い古されたビートだもんね。

■そういう使い古されたレコードやクズのレコードを使ったので他に凄いと思ったのは、"The?Remainz"http://www.youtube.com/watch?v=N5ZQlppxTcM(ギャング・スター)。
ネタはボブ・ジェイムスの凄くメロウな曲http://www.youtube.com/watch?v=e-exZISFxLkなんだけど、あのメロウでかったるい曲から一部だけ取ってきて、あんなに新しい感じにしちゃうんだよ!
”The ?Remainz"はサンプルを単音ではなくてまるごと音階をつけて扱っているんだけど、それはまだ誰もやってなかった。
いわゆるフリップってやつだね。
あの辺はみんなチェックしたなかったと思うよ。

◎”The ?Remainz"のネタはクワメやイヴェット・ミッシェルも使ってるけど、やっぱりメロウな感じになってるもんね。プレミアはそれをフューチャー・ファンクに仕立て上げた!

■参ったよね、そういうクズを使ってかっこいいものを作るっていうのは、本当はヒップホップの基本精神なんだよな。
Run DMCがボブ・ジェームスの”Mardi Grashttp://www.youtube.com/watch?v=5Ev0KFsjlU0使って……フュージョン使ってさ、”Perer Piper"http://www.youtube.com/watch?v=FzuZtOvzoQ8のようなかっこいい曲を作っちゃったようにね。
あんな曲『兼高かおる世界の旅』でかかるような曲なんだよ、おれにしてみれば。
http://www.youtube.com/watch?v=OZAjFnJqcjs

◎(爆笑)そうだよね。

■プレミアは絶対忘れないじゃん、ヒップホップのそういうところを。
ディグディグ言われてるけど、そういう精神も大事にしたいよね。

◎全くです。

コメント(39)

DJプレミアのここが凄い!(フロント1998年4月号より転載)2


■談 マミーD ◎聞き手 小林昭彦/高橋芳朗


■"Unbelievable"(ノトーリアスB.I.G.)http://www.youtube.com/watch?v=es-B_PCFyDcも凄かった。
本当にアンビリーバブルだったよ。

◎(苦笑)

■なんだこれ!!って思ってさ。
だって、あんなのできちゃっても、かっこいいかどうか自分で判断できない。

◎プレミアがビートを細切れにして組み替えてるのって定番ビートが多いよね"Unbelievable"の"Impeach The President"http://www.youtube.com/watch?v=N9GRVTpQJzw&feature=relatedだったり、"Outta Here"の"Funky President"だったり。

■みんな色々なビートを掘ったけど、やっぱりオールド・スクールの頃から使われていた、『Ultimate Breaks & Beats』http://yokohama.cool.ne.jp/nyao/music/ultimate/ultimate.htmlに収録されているような定番ビートが文字通りアルティメイトだったんだよ。
スネアにしてもみな音色違うし個性あるしアタック強いし……。
"Unbelievable"の下で鳴ってるビートは"Impeach The President"だったじゃんよ。
ありゃあ〜って思ったね。
"Impeach The President"なんて一番無視してたよ、当時は。
そりゃあ使えばかっこよくなるけど、ちょっと大ネタすぎて恥ずかしよねーって風潮があったし。

◎やっぱ"Unbelievable"か……。

■それからフリップが流行りだしたじゃん。
一気に可能性広げたじゃんよ。
ジャズも食い尽くしてさ、モンドな方向に行ったり更に難しいジャンルからサンプリング持ってきたりさ。
その上サンプリングの規制も相当厳しくなって……金のかからないのがヒップホップだったのに!って感じになってきたじゃん。
『ヒップホップはもうダメでしょ』みたいなこと言うヤツも出てきたりしてさ。
でもプレミアはそんな状況を余裕でクリアしちゃってさ、しかもフリップしちゃえばネタなんて何が何だか分からないからサンプリング使用料も払わなくて済むし……。

◎……いやあ……。

■うん。
ヒップホップだよ、思いっきし。
かっこいいねぇ〜。

◎かっこいい!

■"Ya Playin' Yaself"(ジェルー・ジャ・ダマジャ)http://www.youtube.com/watch?v=XjWE-UNaJEs&feature=relatedも凄かったよね。
バット・ボーイ勢への仕返しって意味でジュニアM.F.I.A.の"Player's Anthem"http://www.youtube.com/watch?v=hJW1h5U6SxM&feature=relatedと同じベースラインを使って組み替えてさ。

◎アレは凄いよねぇ。
同じネタを使っても俺の方がドープだぜ!って感じなんだろうね。
本当にかっこよかったなぁ〜。

■あの曲に如実に出てるよね、そういうのは。

◎ジェルーでいえば、"You Can't Stop The Prophets"http://www.youtube.com/watch?v=pBQDWsBewSsのネタ(クルセイダースhttp://www.youtube.com/watch?v=gV28lBjo4TU←5:17〜5:22あたり)を聴いたときは驚いたなぁ。

■そうなんだよぉ〜!あれはビビった!あんな所チェックしねぇよ!

◎そのクルセイダースなんて安いレコードなんだよなぁ。

■そうだよ。
レアなの少ないじゃん、プレミアのネタって。
そこも凄い。

◎もう曲が終わる寸前の崩しのフレーズだよね。

■抜きの美学というかね。
そこを取ってくるかぁ!あんた!みたいなさ。
プレミアが曲を作るときのパターンは幾つかあるんだけど。
"You Can't Stop The Prophets"みたいなのはその内のひとつ、"僕こんなのでも作れたよ系"。
"Return Of The Crooklyn Dodrers"(クルックリン・ドジャーズ'95)http://www.youtube.com/watch?v=opWYnUpNtG8とかさ……アレはヤング・ホルト・アンリミテッドhttp://www.youtube.com/watch?v=EToFm-lKzI8の曲で、拍子を無視してるんだよ、一回曲がブレイクダウンしたノペーッっとした部分なんだけど、おそらくそこにプレミアはグルーヴを感じて……。

◎ハハハ。

■これでやろうと思ったんじゃない?

◎その他のパターンは?

■"思いっきりフリップする系"……細切れでガシッと作るやつね。
それから"男のワンループ系"だよね。
プレミアがプロデュースしている曲は1小節ループのパーセンテージが異常に高いと思うよ。
それに"音から入ってくる系"。
プレミアの好きな音とかさ。
"Baby, You Nasty"http://www.youtube.com/watch?v=Q9OGINgqStg(ロード・フィネス)とかね。あれに凝縮されてるよ。
みんなJBから色々なグルーヴを取ってきたけど、あんなよく分からないパッカーションの『いろんな音が出てきまーす』『いろんな音でーす』みたいな所を取ってきたのはプレミアくらいだよ。
DJプレミアのここが凄い!(フロント1998年4月号より転載)3


■談 マミーD ◎聞き手 小林昭彦/高橋芳朗

◎「Hard To Earn」(ギャング・スター)は、そういう効果音的なサウンドが溢れてるよね。

■そういう音はみんなアクセントとして使っていたと思うけど、それだけでもグルーヴを生み出せるんだよっていうのを見せたのはプレミアでしょ。
……見切!プレミアは見切りが凄い。
それから"Dwyck"http://www.youtube.com/watch?v=bRNT_t0-miQ(ギャング・スター)みたいな"ベースのみ系"。
ベースだけとかさ、普通はもうちょっと足したくなるのに余裕で足さない。
見切り!

◎やっぱり見切りだ……。

■見切りだよなぁ、やっぱ。
自分の好きな音が凄くはっきりしてる人だよね。

◎下手に作り込んだりしない……。

■アンダーグラウンド・ヒップホップはゴージャス化を拒否するというか、シンプルなほどかっこいいっていう共通の美意識があるからさ。
凄く難しい所なんだよね。
"Dwyck"のベースラインは、ダイアモンド(D)も使ってるじゃんhttp://www.youtube.com/watch?v=ar8ccsPIWio。
でも、その曲ではダイアモンド(D)でさえ見切れてないんだよね。

◎うわー……。

■俺が作ろうとしたトラックとネタが被っちゃったのだと"Real Hip Hop"http://www.youtube.com/watch?v=NG1ekc60fds(ダス・エフェックス)。
アレはノーマン・コナーズhttp://www.youtube.com/watch?v=ZTydFIsWFbcなんだけど、使おうと思ってたのね。
でも、『頭のベースラインが気になるけど、これじゃ物足りないしなぁ』って思っちゃいました!そうしたらプレミアはそれ以上何も足さずに作って……。

◎どう思った?

■もう悔しいとかじゃないな。
マジでリスペクト。
ただ、ラッパーの力量あっての事だけど。
それから"Brownsville"http://www.youtube.com/watch?v=_0s_tXaTCpo(M.O.P.)聴いたときもやられて……。

◎アレは本当に「何だコレ!?」だよね!

■ネタらしきもの見つけたのよ。ひと繋がりのサンプルだと思ってたんだけど、そうじゃなくて作り込んだやつでさ……。
そうそう、イントロとかも毎回面白いことやってるよね。

◎"Brownsville"のスクラッチはワザとヘタウマに……。

■やるよぉ〜!やるやる!余裕でやるよ。
絶対ワザとだよ!絶対そう!ずるいずるい!絶対そうだよぉ〜。

◎(爆笑)やっぱり凄いよねぇ〜。

■あの暑苦しいM.O.P.に、ああいったちょっとクール目なトラックを持ってくる……上手いよなぁ。
で、"Downtown Swinga(96)"http://www.youtube.com/watch?v=Yd_Aiw3XLwo(M.O.P.)。
あっちもネタ分かったんだけどさぁ。ヒューバート・ローズhttp://www.youtube.com/watch?v=3K8eJXY8_4A。
CIThttp://ja.wikipedia.org/wiki/CTI%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89だよぉ。
クッソ安い300円ぐらいのやつ。
しかも何もいじってないのよ。
凄く作り込んだやつと何もいじってないやつが一緒のアルバムに入って、どっちも余裕で超プレミアの音なんだよねぇ。
ドラム・プログラミング、スクラッチ、イントロ、ミュート……1個1個に自分の色があるんだから凄いよなぁ。
DJプレミアのここが凄い!(フロント1998年4月号より転載)4


■談 マミーD ◎聞き手 小林昭彦/高橋芳朗

◎"Livin' Proof"http://www.youtube.com/watch?v=TI264qcI2lo(グループ・ホーム)も凄いって言ってたよね。

■あれはもう音と音の隙間の作り方が凄い。『ファンクは音じゃなくて隙間だ』ってジョージ・クリントンが言っててさ、超感動したけど、流石超分かってると思った。

◎"You Know My Steez"http://www.youtube.com/watch?v=8O8oV1ATfH0(ギャング・スター)は?

〜*すんません、ココで個人的に"You Know My Steez"のPVについて。
分かった人は分かったと思いますが、このPVの元ネタ、明らかにTHX1138http://www.youtube.com/watch?v=vOoLUmo-a0I&feature=relatedですね〜、詩に合わせたhttp://www36.atwiki.jp/gachmuch/pages/436.htmlこの辺のセンスも脱帽ものですねぇ〜、失礼しました(UP主)。〜

■聴く前にグランドマスター・フラッシュの"Flash It To The Beat"http://www.youtube.com/watch?v=C9ULmCAfJIQ使ってるとか、情報は少し入ってたんだけどね……
『やっぱりキタか!』って思ってさ……で、これまでは毎回一拍子目のキックが無いとか大胆なフリップだったりとか分かり易い仕掛けがあったじゃん。
"You Know My Steez"に関しては仕掛けが無いのにかっこいい……そこにやられた。

◎仕掛けはないんだ?

■仕掛けはあるんだけど、無く聴こえる。
でもメチャクチャかっこいい。
プレミアの今までの手法の完成形だと思う。

◎ギターが入ってくるところなんて……ねぇ。

■それが実はフリップだったっていうじゃんよ!ただのサンプリングじゃなくてさ。
ジンが『あれフリップですよ』って言ってきて、よく聴いてみたらフリップしてたんだよね……。
この時代にあんなかっこいいの見つけてくるんだから……そういうの見つかんねぇんだよ、マジで!
ネタも聴いたんだけどhttp://www.youtube.com/watch?v=riaNrFQwCd4、そんなのはもうどうでもいい!みたいなさ。
ネタがどうこうじゃなくて、プレミアのクリエイティヴィティってことじゃん、要するに。
だから、あの人はもう何でも出来るんじゃない?
どんな音源使っても完璧に自分のものにできるよ。

◎はあーっ(溜息)。

■しかもどんなに新しいことやっても、ちゃんとダンス・ビートにしてる所が凄い。
ちゃんとグルーヴを作ってる。
渋いループ見つけても、きっちり踊れるビートを乗せてくるからね。

◎確かにノリいいよなぁ。
DJプレミアのここが凄い!(フロント1998年4月号より転載)5


■談 マミーD ◎聞き手 小林昭彦/高橋芳朗

■プレミアとQ・ティップは本当にイースト・コーストだなって思うんだよね。
Q・ティップは結構ジャズの手法を持ってきたりするじゃん、3小節シーケンスとかコード感とか。
一方でプレミアは洗練されすぎない所で抑えるでしょ。
寧ろ音楽を壊す方向のつーか。
例えばタイミングに揺れのあるサンプルの場合、それをきっちりビートに乗せるんじゃなくて、ずれてる所はずれたままおしきっちゃうじゃん。
スクラッチもそう。
凄く上手いくせに何かもたれてたり、いい加減な感じ感じで聴こえるようにしたり……そういうラフな部分を取っておかないとヒップホップじゃなくなっちゃうというのを分かっているんだよねぇ。
Q・ティップは分かってないか、今やそれほどヒップホップであることにこだわってないかもしれない、もちろんQ・ティップも凄いんだけどね……でも、あの人はジャズが一番好きなんじゃないかなぁ。
ウマーになってからはヒップホップを感じない。
プレミアはヒップホップに頑なにこだわってるんだよね。
ラフネスというか、サンプルの終わりの部分をいい加減に残しておいたりさ。

◎……うん……。

■何でイーストコーストって言ったかというと、ロックもそうだけど、西って録音技術が凄かったりテクニックに走ったりするでしょ……。

◎ああ、エクスセキューショナーズとインヴィジブル・スクラッチ・ピクルズを比べても……。

■そう、スクラッチもそう!抽象と写実だね。
東は凄く禁欲的なんだよね。西がどう足していくかだとしたら、東はどう抜いていくかなんだなんだよ。
あと、東の究極のループがJBだとしたら西の究極はP-ファンクだったりね。

◎凄く同感です。
それと、プレミアのかっこいい所は、これだけ名誉と敬意を得ているのに今も現役バリバリのヒップホップ・ファンだっていうのが凄く伝わってくるんだよなぁ。

■そうだね。
最終的にヒップホップ離れてどっか行っちゃう人とかいるじゃんよ。
ヒップホップは子供の音楽だ!とか言ったらダメだと思うし。
Q・ティップなんか言いだしそうだもんな……あっ、そうだ!ここで『プレミアのミニミニ情報』を!

◎(笑)えっ、なになに?

■あの人があとひとネタ加えるときや細切れのネタ入れするときは、必ずオールド・スクールの曲で使われていたようなのを持ってくるんだよね。
だから、自分の作ってるトラックが凄く新しいから、そればっかりだと引っかからないでしょ。例えば、ビートもループもスクラッチも、全く聴いたことないネタだけで作られたアルバムってさ、いくらかっこよくっても取っつきにくかったりするじゃん。
でも、ちょっと何かの引用があったりすると、そこから入っていけるでしょ。
プレミアはそういう入り口をちゃんと作ってると思うよ。
黄金時代のヒップホップに対する愛があるんだよ。

◎言われてみるとそうだね……うん、そうだ。
DJプレミアのここが凄い!(フロント1998年4月号より転載)6


■談 マミーD ◎聞き手 小林昭彦/高橋芳朗

■一番凄いのは、自分が好きなのを守ってきてるってことでしょ!
こんなのが好きって色々なことやりたくなっちゃうところを、確実に整理しているのはあると思う。

◎それって凄く難しい……。

うん、難しいねぇ。
サービス精神が出ちゃうからさぁ……確実に好きなものしか作ってないと思うから凄いよ。
一時さ、"Danger"http://www.youtube.com/watch?v=iAOJopFsv8Q&feature=related(ブラゼイ・ブラゼイ)のリミックスやった頃とかさ、プレミア不調とか言われてて……それまでが凄かったからさ、手抜いてんじゃん?とか言われてたけど、俺は手を抜いてないと思ったしね。
『お前ら!ちょっと待てよ!プレミアがどういう気持か分かってんのかよぉ!』

◎(爆笑)どういう気持だったの?

■いやぁ、1個1個ちゃんとやってるよ。
それまでのに比べたら小品に聴こえるかもしれないけどさ、ああいう打ち方とか好きだし。


〜*ここでまた横槍ですみませんが、個人的には"Danger(DJ Premier remix)"と、"Gettin' Closer To God" http://www.youtube.com/watch?v=jI0kmqxnXd0(クラム・スナッチャ)は双璧です♪
あ、あと"Danger"と同じ理由(ジェル−繋がり)でRemixされた"Freaky Flow"(スペシャルED)http://www.youtube.com/watch?v=IZBPdCTjClc&feature=video_responseも最高ですね〜♪
失礼しました(UP主)〜


◎凄い真面目な人だって言ってたよね。

超真面目!しかも超ワーカホリック。
それでいてエンターテイメント性あるじゃん!楽しませてんじゃんよ!
作っとかないと気がすまないみたいなね。
救いだよね、プレミアは。
取り敢えず、ヒップホップはブラック・ミュージックでもあるわけじゃん。
で、日本人としてやってると、『結局ブラック・ミュージックは腰だね』とか言う奴とかさ、『体つきやバネから生まれてくる何かが云々』とか言う奴がいるでしょ?……確かにそういう部分もあるかもしれないけどさ、あんな真面目な人が色々悩んだりして作ってて、それが頂点にあるっていうのは、『ああ、俺でも頑張れば、好きであれば、いいものが作れるんじゃないかな』って救いになるというか励みになる。
……幻想が凄くあるじゃん!

◎うん、ブラック・ミュージックはね。

■『日本人には所詮……』とかさ。
『向こうの奴はノリでやってるからああいうのが出てくるんだよぉ』とか。
プレミアはそんなこと全然なくて……真面目にやっていいんだ!って。
『真面目にやるとつまらなくなっちゃうでしょお』とか、よく分かってない奴に限って言うけど、そうじゃなくてもいいんだよ。
救いだね。

◎……

結局サンプリングっていうのは、人の音楽をかっぱらってくるわけで、クリエイティブじゃないのかなぁとか、やってる自分でさえ不安になるときがあるよね、やっぱ。
で、そういうこと言ってくる奴に返す言葉もあるし例も挙げられるけど、イマイチさぁ、イマイチ歯切れ悪いでしょ、さすがに。
全くゼロから作ってる人にしてみればさぁ……。

◎うん、そうだね。

■それは完璧に納得したってところまでは多分思わせられないでしょ。
でもさ……盗まなくても……サンプラーいらないじゃん、プレミアは。
シンセだけ渡しといても超ヒップホップなトラック作ると思うし。
オモチャの太鼓とオモチャのピアノだけでもヒップホップになると思うし。
『ディグ』っていうことが美しい言葉になってるじゃん、ヒップホップの中ではさ。
確かに新しいビートを掘るって言う作業も凄くいいことだと思うし、勤勉だと思うけど……そんなに美しい言葉かなぁって思っちゃうんだよね。
身近にある素材でさ、自分のクリエイティビティで作った方が俺は凄いと思うよ。本当のヒップホップはそういうものなんじゃないかなぁ。
だから、サンプリングの規制が浮上してきて、それをプレミアが一発でクリアしちゃったときの("Unbelievable")は『あっぱれ!』って感じだったね、フリップしちゃってさ。
他の奴が新しいネタ探しで時間かけてる間に、その辺にある音で余裕で誰よりもかっこいい音作っちゃってるんだから!

◎正にヒップホップ求道者だね、プレミアは。

■姿勢にまで感じるところがあるからね。
ありがとうございます。すごく勉強になります。
めちゃくちゃ面白いですね!プレミアのやばさを改めて思い知りました!
UPありがとうございます!

いやー、やっぱり
プリモおじさんの
スゴさを再確認ですね...

カッコ良すぎます。
鼻血が止まりません。
当時、この記事を読んだ時はYouTubeなんて無かったから、
当然知ってる曲しか分からなかったけど、
こうして曲を確認しながら記事を読むと、理解度が違いますね。
記事のup並びにYouTubeのリンク感謝です。

それにしてもトラック作る人(マミーD)って、こんな細かい事まで考えながら曲聴いてるんですね。
この頃のフロントちょいちょい買い逃しているんで、助かりましたグッド(上向き矢印)
グッジョブです指でOK UPありがとうございましたexclamation ×2
おそらく、日本のヒップホップ業界の中で、体系的&論理的に経緯を解説出来るツートップは、マミーD&歌マル師匠の二人なんじゃないだろうか
素晴らしいトピックです。どうもありがとうございます!
懐かしいッスねグッド(上向き矢印)
この項目を経てからもっとHIPHOPに浸かる事が出来たってなモンですヘッドフォン

トピ主さん、Dさん、そしてポメェ先生、ありがとぅー顔(願)
コメありがとうございます。
本当に久しぶりに読んだら、物凄く良い記事だな〜と改めて思ったのが最初でした。
何せ、雑誌からの転載なので、ビクビクしつつUP。

まずはDさんと小林昭彦/高橋芳朗 両氏の記事の素晴らしさと
ポポポ、ポメー、DJプレミアの偉大さですね。
そしてYouTubeに感謝。

この号のGang Strr特集は熱かったですね!
プリモのコミュという事で、今は無きブラスト(旧フロント)の記事ですが、プレミア好き同士にシェアしたかったのがUPの動機です。


★ココでGang Strr特集の冒頭を飾ったグールーの言葉から引用を★


プレミアがやって来た日のことは今も鮮明に覚えていると、グールーは言う。

「プレミアの奴、朝の4時に俺の所にやって来た。
テキサスからニッサンのトラックを運転してきたんだ。
俺、外を見てぶったまげたね。
奴、U-ホール(引越し専門トラック・レンタル会社)のトラックに一杯にレコードを運んできたんだぜ。
俺のアパートは足のふみ場もないくらいになって、ベッドを置くスペースもないから布団を2組敷いて寝るハメになったんだ。
でも、俺すげぇ興奮したよ。
それまであんなに大量のレコードを持ってる奴なんて知らなかったからね。
子いつはマジでDJなんだと思ったよ」

その後、グールーとプレミアはレコードだらけのアパートで暫くルームメイトとして暮らした。
どちらかのガールフレンドが遊びに来たときには

「よう、5ドルやるから外でフィッシュ・サンドイッチでも食ってこいよ」

と、お互いその場を凌いできた。
まだギャング・スターのレコーディングが始まる前だったが、息はぴったり合っていた。
大企業のメイン・ルームで働いていたグールーが家に帰ってくると、起きたばかりのプレミアはパンツ1枚で太いブラントをきめながら、ジェイムス・ブラウンのレコードをスクラッチしていた、グールーは入ってくるなりネクタイを弛め、すかさずライムした。

  〜いつも、こんな調子でフリースタイルをする日々が続いた。
金はなかったが、2人の毎日は正にヒップホップだった。
自分はファン心理というのをしない様にしているのですが、流石にこの文には当時も、読み返した今もアツくヤラレますね。
カッコ良すぎる。

ちゃんと確認していないので、誤字、脱字があったらすみません。
早速↑の所

>子いつ

こいつですwあれれれ...。


そんな感じです。

皆さんコメントありがとうございます。
今の若い世代には是非読んで欲しい素晴らしいトピだと思います!今忘れがちなヒップホップな精神を大切にしたいですね!ナカァガチャ!
アガりマスタ!
ヒップホップの塊!!
ぽぽぽぽぽめー!
改めて、HipHopがますます好きになり
改めて、HipHopを好きでよかったと心から思いました。
UPありがとうございます!!

プリモめっちゃかっこいいです><


自分が小学校の頃の記事ですねw
心配です。回復を祈りましょう。

2010/03/01 ギャング・スターのグールー、昏睡状態に?
80年代末から活躍し、黄金期と呼ばれる90年代ヒップホップのなかでも特に傑作を連発したデュオ、ギャング・スター(Gang Starr)のグールー(Guru)が現在昏睡状態にあるという。
http://notrax.jp/news/detail/0000008181.html
やっぱ当時の雑誌はアツイですね
うちにあるフロント9冊読み返しました
高校ん時に買ったやつです
捨てられません
昨日の朝は、グールー緊急入院のニュースでかなり困惑しつつすごしましたが、ギャングスターコミュによると、無事手術は終わった様ですね。

ギャングスターのスクラッチネタはほぼグールーが指定していたそうで、プリモのギャングスターでのスクラッチの良さの半分は、グールーのセンスもあったのか!と感嘆しました。

彼のラップが本当に良いなぁと思ったのは、自分は30代に入ってからでした。
大人が聴くHip Hopと言う意味でも、彼の存在はかなり大きいと考えます。

このトピックを作った後、"You Know My Steez"聴きまくっていたのですが、ぜひ復活して、グールーの新たな"Steez"を聴かせとほしいものです。
勉強になる記事っすね。
Premierは勿論Mummy-DのHip Hop愛が凄い。
■心臓発作に襲われたグールー、手術が成功。■
http://notrax.jp/news/detail/0000008191.html
良かった!
ギャングスター復活とかマジか!と思ったら...。

■病床のグールーに家族は会えない? ビジネスパートナーに批判集中。■
http://notrax.jp/news/detail/0000008207.htm
う〜ん...、なんなんでしょうね?

でも、手術成功は本当に良かった!!
■病床のグールーに家族は会えない? ビジネスパートナーに批判集中。■
あれ?行けないのでもう一回。
http://notrax.jp/news/detail/0000008207.html

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