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ジャスパーウェアコミュのストーンウェアについて

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ジャスパーやブラックバサルトとは、一体どんな焼き物なのか、考えてみたいと思います。

まず、焼き物は大別して次の四種類になります。

1.土器
2.陶器
3.セッ (火ヘンに石) 器
4.磁器

土器は縄文土器や弥生式土器でおなじみですが、素焼の植木鉢や土人形などもそうです。一般に窯を使わず粘土を低い温度で焼いたもので、もろく、また透水性があります。


陶器は窯の中で土器よりも高い温度で焼き上げたものです。しかしやはりまだ透水性があるので、ふつう表面に釉薬(うわぐすり)をかけます。日本では唐津焼、萩焼、笠間焼、美濃焼などがよく知られています。ヨーロッパではイスラム陶器から発展したマヨリカや、その流れをくむファイアンス陶器 ( オランダのデルフトもこれ ) が有名です。またウェッジウッドのクリームウェア、クィーンズウェアは硬質陶器と呼ばれ、緻密でやや硬質です。


セッ器は英語でストーンウェア Stoneware と呼ばれます。日本ではセッ (火ヘンに石)器と訳しています。粘土または粘土に陶石を混ぜたものを高い温度で焼いて作った、硬くてしまった焼物です。「焼締陶」「半磁器」と呼ばれることもあります。硬く焼かれているので、釉薬がかかっていなくてもほとんど水を通しません。釉薬をかけないことが多いですが、窯の中で焼いている最中に自然に灰などがかかって釉薬となることもあります。
セッ器の流れは少なくとも三つあり、

一つは朝鮮半島経由の須恵器とその流れである肥前焼や丹波焼、越前焼、信楽焼など。

二つ目は中国の宜興 (ぎこう)に源を発する紫砂泥、朱泥で、日本の常滑の朱泥やウェッジウッドのロッソアンティコがその流れに入ります。

三つ目は古代ローマの焼き物に端を発するハフナーセッ器で、ドイツのライン河畔のラインラント諸都市で中世から近代にかけて作られ発展しました。これがのちに英国にもたらされ、ジャスパーウェアなどに発展して行きます。

ジャスパーウェアと備前焼ではその美しさも対極的ですが、陶器や磁器と違い、釉薬を施さない地合いの良さを愛でるという意味ではどちらも共通する要素を持っているわけです。


磁器は、カオリンという陶石を原料として1300度の高音で焼き上げるもので、白くて緻密で硬い焼き物です。透光性があり水はまったく通しません。中国で生まれ、世界に広まりました。英語で磁器を「チャイナ」というのも、ここから来ています。景徳鎮、高麗青磁、伊万里、九谷、瀬戸、砥部、マイセン、セーヴル、リモージュ、ウィーン、ミントン、ヘレンド、ロイヤルコペンハーゲンなどが知られています。なお、ボーンチャイナは英国で改良され生まれたもので、少し軟らかく軟質磁器に含まれています。独特のやわらかな風合いで割れにくい焼き物です。

コメント(1)

このようなわけで、ジャスパーウェアやブラックバサルト、そして備前焼や宜興、常滑の紫泥、朱泥などは、磁器でも陶器でもない、「ストーンウェア = セッ器」に含まれるわけです。
性質から見ると磁器に近いものがありますので「半磁器」と言われることもあります。
また高い温度で焼成するので「焼締陶」と言うこともあり、備前焼などではよくそう呼ばれます。

その中で、ウェッジウッドによって完成されたストーンウェアには、大体次のものがあります。

ジャスパーウェア
ブラックバサルト
ロッソアンティコ
ケーンウェア
ドラッブウェア ( ストーン・ドラッブウェア )
ホワイト・ストーンウェア
アゲイトウェア

もともと、ウェッジウッド社はこのようなセッ器と、硬質陶器を専門としていました。現代の主力であるボーンチャイナを作り始めたのは、かなり後になってからのことです。
                                 つづく

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