小説と映画、小説と音楽、コミュの自己紹介板

娼婦とメリヤス会社に勤める冴えない出納係の男を描いたジャン・ルノワールの映画『牝イヌ』。それをリメイクしたフリッツ・ラング『スカーレットストリート』。危機を迎えた倦怠期の夫婦の日常。蓮実重彦の小説『オペラ・オペラシオネル』。「柔らかい土をふむ」猫の描写で始まるこの本は、様々な要素が押し流される水のような言葉の氾濫によって書き記されています。

娼婦とメリヤス会社に勤める冴えない出納係の男を描いたジャン・ルノワールの映画『牝イヌ』。それをリメイクしたフリッツ・ラング『スカーレットストリート』。危機を迎えた倦怠期の夫婦の日常。「柔らかい土をふんで、」という猫の描写で始まるこの本は、様々な要素が押し流される水のような言葉の氾濫によって書き記されています。
　金井美恵子の小説の魅力は、寄せては返す波のような言葉とイメージの結託にありますが、特にこの『柔らかい～』では、言葉とイメージのモチーフが時間、場所を変えられて繰り返し登場し、とても官能的な体験を読者に与えてくれます。一度読んだ言葉が違った表情で再び目の前に現れるときのスリルは、音楽に例えればボサノヴァの名曲『ワンノートサンバ』のようにコードが変わることによってひとつの音が鮮やかに異なった印象をまとう瞬間の興奮に似ているのじゃないでしょうか。

コメント(3)

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[1] mixiユーザー 06月15日 15:08

今頃になってはじめましてです。
で、今頃になって気がついたんですが２人コミュですね（笑）
ヨロシクお願いします。

コンストラクションという捉え方が非常に面白いですね。
ボクも創造者の端くれですが、ビジネスにおけるファクターを有機的にクロスオーバーさせることを生業としております。
青山氏や中原氏とは友人なのですが、このあたりに惹かれるのもそのあたりにあるのかなと。
いろいろ語りましょう。

[2] mixiユーザー 06月19日 23:21

ＱＴ★ＳＵＺＵＫＩさん、どうもどうも。レスが非常に遅れましたが、言いだしっぺのびいでございます。青山さんを知っているというと出版か映画関係の方でしょうか？　じゃあうちのだんなさんのこと（安井豊・映画評論家）知ってるかもしれないですね。我が家は超貧乏で、青山さんのことはあおパパといってパトロンになってもらってます。結婚してからはめっきり電話がなくなりましたが、その前はしょっちゅううちに電話掛かってきてました。青山さんいわく「安井豊はオレの映画評論の師匠だ」とのこと。
なんか、ひょっとして、ＱＴ★ＳＵＺＵＫＩさん、わたしと会ったことがあったりしてね。その可能性高いなあ。
…てか、全然文学の話してないってば（笑）

[3] mixiユーザー 06月20日 11:01

どーもです。
自分はゲーム企画開発系で、出版、映画かんけーじゃないんですよ。
コンテンツの流れで北村龍平や望月六郎とも親しくなり、いつのまにか映画かんけーの友人が多くなったみたいな感じです。
中原さんとはふつーに飲み仲間です。
あおパパですかっ（笑）
あおかんさんとは中原さんの紹介で知り合いました。

様々なメディアをどう融合させてどんなものが出来るかを楽しんでます。
ボクのコミュ【史上最大の作戦】で、実際にデカいコラボ実現までの過程をドキュメントで追いかけますんでヨロシクです。

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