今日の音ネタ。 Sam Cookeのベスト盤の一枚を流しておりました♪スカドに何枚かあるベスト盤の中から 彼の晩年の楽曲「A Change Is Gonna Come」が入っているものを選んで。 1931年に生まれた米国の黒い歌手であり優れたソングライターである彼は50年代にまず ゴスペル歌手として人気を博し、1957年にソロへと転向し音楽性もポップスへと変わります。 彼のポップス歌手としての成功は後の黒い歌手達への大きな影響を与えました。アレサ・ フランクリンやオーティス・レディングが、その代表ですね。白人層へアプローチした 彼のスタイルには賛否両論あったようですが、圧倒的な実力が批評を跳ね返していたと思います。 アーティストとしての姿勢も自身でレコード会社等々を設立し、黒人の自由な社会活動を 可能にしようとしたり、公民権運動へ積極的に参加したりと、決して白人社会に媚びる姿勢では ありませんでした。同時期のジェームス・ブラウンと両輪のような人だったと思います。 A Change Is Gonna Comeでは、明らかに米国黒人の現状と地位向上を願いを歌ったものであり、 また人が生きる・人生の普遍的な部分を歌ったものとしても優れた歌曲であり、たしかに彼が ボブ・ディランのBlowin' in the Wind(風に吹かれて)にインスパイアされ作った曲だと わかります。同曲を発表した直後(1964年)に、彼はモーテルの白人女性管理人に射殺され 33歳で亡くなりました。(同事件については未だに不明な点があります。)
川沿いの小さなテントで生まれた 生きていくのはとても辛く厳しい でも、死ぬのは怖い 空の向こうを知らないから 街へ映画を観に行ってもウロウロするなと言われる 兄弟のところへ助けを求めに言っても なじられる もう長くやっていけないだろうと思った事もある でも、転機はきっとやってくる。 A Cheng Is Gonna Come