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レゲエサウンドシステムコミュのタップドホーン作るぞ!

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どうも、管理人さん失礼します。一方的なトピ作らしてもらいます。

注:スピーカーに興味無い人は見ない事をお勧めします。
ほぼ変態な話しですので…
内容については自分が勝手に考え実際に経験した事のレポートですので
合っているか間違っているかも分かりませんし、いわいる手作り爆音レゲエサウンドシステムの事限定です。しかも今回はLOWのみ。
ただ、この狭い日本の中で個人で同じ様な事をしている人と情報交換したり
共感出来れば良いと思ってます。

?前書き
サウンドシステムを作れば作る程ホーンの魅力に取り憑かれている私ですが…
皆さん、ホーンスピーカーの魅力といえばどう思いますか?

私が思うに
⑴独特の量感とレスポンス
⑵電気的では無い力強さ
⑶音が前に且つ遠くに飛ぶ
⑷見た目の威圧感がカッコええ
⑸楽器的要素が大きい
などなど

最近のレゲエサウンドシステムはハイパワーデジタルアンプとハイスペックユニットでコンパクトなバスレフBOXにインストールして振動板面積で音圧を稼いでいる場合が多いですが、(現代の理に叶っているのは非常に良くわっかています。)
私自身どうもバスレフの音が苦手で…

なので、時代に逆行しようと思います。

?構想
ホーンスピーカーはバックロードホーン型・フロントロードホーン型・コンビネーションホーン型など種類が有ります。
やっぱりLOWで言えばバックロードホーン型が有名ですよね、いろんな事を含め1番バランスがとれていると思います。
がしかし、今回作ろうとしているのがタップド型のホーンです。
タップド型?何じゃそりゃ〜と思うでしょう。
私も何でタップド型って言うのか分かりません.....
たぶん、振動板正面でホーンに叩き込むからかなぁ〜
ざっくり言うと、stone loveとかのダブルバックロードを一個だけにしてユニットを逆に付けて(振動板を中に向ける)ホーンロードを限界まで長くした様な形です。

なぜそれにしようと思ったのか、

皆さん気付いてると思いますが、バックロードホーンの場合、直接振動板からの音圧よりホーンの開口からの方が圧倒的に音圧が出てますよね。振動板からはあの固体に近い音圧出てないでしょう
しほんまに鳴ってんのん?って感じです。
更に、18インチの一般的なサイズのエンクロージャーでホーンロードが長く取れて2m付近、マグネット部分が空気室に入る為、一般的な奥行ではロードの長さが稼げにくいです。
うちも現在の所バックロードホーン使ってますがやはり超低域周波数ではホーンロードが掛からなくなります。(ダンピングファクターのえげつないアンプ入れたらいいですけど…高い!)
あと、フロントロードホーンの場合はユニットの後方が密閉型になるので直接振動板とホーンの干渉は無くなりますので、クロスオーバーポイントを上気味にしてMidLowを無しにも出来ます。
しかし、100Hz付近でのレスポンスは良いですが超低域での特性が下がるんです。ホーンの開口を真ん中合わせで4/4スタッキングの8本使いぐらいすれば低域が持ち上がってきます。ヨーロッパのサイトなどを見ていると良く見かける光景ですよね、常に8本かぁ…しんどい…

そういう事から、振動板の直接音は無視して振動板正面はひたすらスロートに音を圧縮させて、空気室が小さくなった分ホーンロードを長くとってあげればええんやないのって考えてるとタップド型になった訳です。ユニットも逆付けなのでフレームやマグネットがむき出しでメカニカルでカッコええし、ボイスコイルも良く冷えそう。

なんぼ考えても実際作って鳴らさないとわかんないんで行動に移します。

コメント(51)

近々覗きに行くよ〜
10月南港野外頼むで〜手(パー)
?テンプレートの製作

仕上げ切りの前に側板のテンプレートを作ります。
CADで描いた側面図を1/1でプリントアウトし、側板と同寸法にカットした
ラワンベニヤに貼り付けます。
通常こんな大きいものを出力出来るプロッターが無いので、CADデータを出力屋さんに持込んでお願いします。結構高いですけど…やっぱ正確!
それか、9mmのMDF に座標を打って自分で手描きするかですわ〜

その後、取手の彫り込み用のトリマーテンプレートを作ります。
今回は工夫して、貫通部分とフランジの落とし込み部分、更に下と前に当てを付けて左右どちらの側板でも1つのテンプレートでいける様にしました。

いずれにせよ、最初に作るものはテンプレートや治具、資料を作りながらなので
ホント時間がかかります …

でも、これをしておかないと 次に同じものを作る時にもっと時間がかかります。

私の亡くなった偏屈職人オジイが言ってましたけど、

物作りは段取り8分に仕事2分や〜‼

これ、ホントやね 、

物作りの段取りとは
⒈キッチリ治具類を使う、
⒉刃物は良く切れるやつを使う、
⒊機械工具類は良く整備されたもの使う、
⒋人の動きは最小限で済む様に物の配置 は考える、
⒌これにお金をつぎ込んでも良い仕上りの代償の方が大きい、

こんな事を子供の頃に良く言われました… 今になって良くわかりますわ。

?木地加工

やっと加工らしい加工が出来ます。
側板のテンプレートを使って側板の外周の斜めカット部分を
トリマーにテンプレート用の刃物をセットして落していきます。
5mmぐらいづつ刃を出して落していけばスムーズです。
一気に行くとエライ事になります!

次は取手の彫り込みをします。
これもトリマーでまず貫通の方をしてその後フランジ部分を削っていききます。
出来たら一度、取手をはめてみます。

ピッタリ!気持ちええ〜!

次は各部材の仕上げ切りです。
まず横幅の内寸になる部材を全てカットしていきます。
寸法が同じな為、機械の定規のセットが1回で済みます。
その後角度切りをします。

CADで計った角度表を元に刃の傾斜角度を決めてカットします。
カットした部材を側板のテンプレートにあてがって実際に合っているか確かめながら1カ所づつ合わしていきます。

片側が合えば何か余りの材料を切って角度を書き込んで 角度のテンプレートとして保存しておけば次に増産する時に便利です。

もう片側も実際にテンプレートに合わせてカットします。
この時に寸法でカットしようとすると部材の先が尖っている為、正確に寸法が出ず失敗します。めんどくさくっても必ずテンプレートで合わながらの方がいいです。

このやり方で永遠とやり続けます。

かなり精神力が必要です…

休憩するとダレます…

ビールなんか飲むと余計にダレます… 飲みたいですけど…

あと、45度以上の鋭角のカットは非常に難しく危険です。
いろいろ知恵を振り絞って何とかカットします。

今日は何とか角度切りが終わりました。

テンプレートから始まって約1.5人 で10時間休憩無し…

こうやってスピーカーに気合いと魂が入って行くわけですわ〜
って思ってるのは私だけでしょうか?

いつも思うんですが、
こんなに時間かけて作って、自分の日当計算してみると
やはり外注に製作依頼 するのとあまり変わりませんし、
スピーカー屋さんにバックロードホーン頼んで1個10数万言われても
それって全然法外な金額では無いですよ。

私もよく、サウンドシステム作りたいんですが ?…
って言う相談を請けたりするんですが、
なぜか全て自分たちで作ろうとするんです。
しかも知識ゼロ、道具や場所もゼロ、資金もゼロに近い、
その割に機材のブランド何かはよく知ってるし、
まぁ若い世代の人たちが多いんですけど…よくわからん??

レゲエサウンドシステムに関しては、サウンドクルーが集まって
サウンドシステム作るって言うのが理想ですけど、そんなに全部しなくっても、餅は餅屋で自分達が苦手な所はプロに任して出来る所は自分達でって方がいい音も手に入れれるし、トータルで考えるとお金も安くつきますし、何か有っても相談しやすいし、的確な情報をもらえます。

これを自分達のみでしてしまうと、要らんお金と時間ばっかりかかってしまいます。そんな事ばっかり続くとしまいには飽きてしまいますよね。

あと、最近サウンドシステム所有率が高くなってきている訳なのか、システムの価値が下がってきているような気がする場面によく出会します。必死の思いで頑張って作った物なので 皆さん、ダンス行ったら有って当たり前では無く、もう少し違った角度から見てあげて欲しいです。

いろいろ書いてたら、熱くなってきましたわ〜

偉そうな事ばっかり言ってスミマセン…

つづく…

PANASHI×2さん


SYSTEM談義しないといけませんね(^-^)/

音がなる日が楽しみです☆
GUNMAXIM★IRIE TOWNさん

金曜日にお店に行きましたけど、閉まってましたよ。冷や汗

また行きますわ〜

システム談義しに…
⑨木地加工2
今日はトリマー加工をします。
バッフル板の穴あけやスピコンコネクターの落とし込みなどなど、
なかなか組み立てまで進みません…
何かする度にテンプレートや治具のコレクションが増えていきます。

もうええ加減つかれますわ〜

しかし、トリマーはボッシュ社製が使いやすいです。
低重心やし、手にフィットしやすいです。

あとは、ブレスなどをテンプレートに合わせてカットします。

もう次回からは何とか組み立て出来そうです。

それと、トリマー用のテンプレートは加工する材料より硬いものを使った方がいいですよ。
> PANASHI×2さん

金曜日の夜...
嫁が海外旅行いくんで
見送りで、
休んでました泣き顔

ごめんなさい!あせあせ(飛び散る汗)

会いたかった〜

前にあった光滝寺
夏の一週間野外の時にSOUNDSYSTEMみましたよ☆

うちもフロントロード好きで作ってるんで
また話しましょ☆


確かに最初は段取り、情報収集で乗り出すまで一年ぐらいかかりましたね。道具も仕事で使わない物もありましたし…まぁ自分は仕事柄、あと工作好きなんで自分で作ってるけど…知識や技術もなく材料切り間違ってたりするぐらいなら外注出したほうが安いですね。しかも良質!
寄らせて頂きました。
サウンドシステム作りの、全てがこのトビにあります。

木工は治具に始まり、治具に終わる。。。って、
知り合いの家具やの大将に言われた事を思い出します。
テンプレートの重要性。下準備。
僕も、図面を書くときは、高校の時に使っていたT定規を使って、
実寸で書いてみたりします。
トビの内容読みながら、うんうんうなずいて読ませて頂きました。
DIYで作るサウンドには、とても豊富なテクニック、資料がいっぱいです。
ぜひ皆さん参考にして下さい。
このトビをわかりやすく書くのも、画像取るのも大変だったとおもいます。
yaoさん>

まさかyaoさんにコメントされるとは…
この前の電話では有難うございました!(^^)
やはり186諦めました。すみません…

いや〜業界のプロに見られると照れますわ〜
また宜しくお願いします。
KIDさん>
最初からいきなりバイブスで板切ったりするんは危険過ぎますね、無駄も多いし…
すぐに作りたい気持ちわかりますけど、そこをぐっと我慢してまずは机の上でシュミレーションしないと良いものは出来ないですね!
(10)組み立て1
やっと組み立てが出来ます。
まずは側板のテンプレートにビス穴位置を書込みます。
その後側板にあてがってクランプして直角に穴を空けていきます。
写真の様な直角に穴空け出来る便利な道具も有りますよ。これは10年前にホームセンターで1980円でGETしたものです。
こうやって先に穴を空けておかないと…ボンド塗って組む時にどえらい事になります!
まとめて空けるにしてもMAXで側板2枚にしておいた方が無難です。
(11)組み立て2

各部材をテンプレートにあてがって確認しながら組んでいきます。

確認→穴位置のけがき→穴空け→仮組→ボンド塗り→本組み→確認
これを繰り返します。

極力、位置決めの当てやクランプを使った方が良いです!けがいた所に手で持っとくってのは絶対ズレますよ〜

組み立ての順番も最初によくシュミレーションしておかないと…
ココどやってビス打つん?って事にになり兼ねません!
なので、ある程度ブロック分けして組みます。
そのブロックを最後に一気に組みます。

思った以上に木工用ボンドは乾くん早いんでモタモタしてるとグダグダになるんで、誰か手伝ってもらった方がいいです。ボンド塗る人、持つ人、ビス差し込む人、インパクトで打つ人、はみ出たボンド拭き取る人、ってな感じで…
ここは日頃の友達付き合いの良し悪しが多いに出る所ですわ〜
今回はこれを2人でしたので、汗ダクダク喉カラカラになりました…

ビスはスリムコーススレッドが便利ですよ。座彫しなくって良いですし下穴無しでも入っていきます。

最後に気休めで4tの圧力で1時間プレス〜
有るもんは何でも使っちゃいましょう !
(13)組み立て3

しかし、あれだけ精度にこだわってカットしたのに…
やっぱり部分的には1mm程ズレますねぇ〜

まぁ、0.2mmのズレが5カ所集まると1mmになるか…

これ以上の精度はCNC使わんと無理なんかなぁ…

そんなこんなんで無事1箱組み上がりました‼

まだ、最後の最後までどんな音が鳴るかどうかはわかりまへん!
楽しみな様な心配な様な…
(14)ガマンできないので鳴らす1

ここまで出来てしまったら塗装上がるまで鳴らさないでおこうと思いましたが、
見ていると、どうも気になって …

後輩を強制呼出し〜

MIDとHIを積み上げてミキサーやアンプのケースを
引っ張り出してしまう訳ですわ〜

DSPをちょいといじって、さて…なにかけようか?

まずはStudio1のReal Rock と Swing Eazy いずれもオケのみメディアはCD

皆さんはセッティングやサウンドチェックの時にかける曲とメディア決めてますか?

とりあえずLOW>MID>HIの順番でDSPのミュート外してアンプのゲインで調整 〜

んっ⁉…

LOWの音がオカシイ…

音カンカンやないか⁉

欲しい所バフバフやし…

一瞬、今までやってきた事が走馬灯の様に頭の中をかすめます…

工場内の空気が一気に重苦しくなります…

後輩もえらい時に来てしまった…って顔してます。

ユニットの動き方も何かしんどそうやし…

スロートが小さ過ぎたか?

いや、音圧はそこそこ出てるので、違うか?

自分が振動板から押出された空気になったつもりで考えます…

必死で考えます…

携帯鳴っても聞こえません…てか出たくありません…

よし、 吸音材や!
おそらくスロートの手前の空気室で干渉がおきている様な…
即、ユニット外してポリエステルウールを適当な大きさで貼り付けて、
もう1回鳴らします。

予想は的中!

ええやん‼

今までとは一変してマイルドになってます!
バフバフいってた低い所もブォ〜ンって前に出て来ます!
吸音さしてもあまり音圧は変わってない様子です。

後はいろいろ吸音材の種類や大きさを変えたりしていきます。
ユニットを取ったり付けたり…

今回はポリエステルウールが調子良さそうですね。

(14)ガマンできないので鳴らす2

後は測定用のCDを使ってRTAマイクで測定してみます。
デジタルイコライザーはそういった機能が付いているので便利ですね。

まぁ、あくまで目安なんでしょうけど…

sinesweepで測ってみたところ、下は50Hzぐらいまでまずまず横ばいですわ〜
ホーン開口部のブレスやユニットのエージング具合、
アンプのマッチングで変わってくるので
今日はこの辺ぐらいにしときましょう。

今日のビールは旨そう!
つづく…
(15)木地仕上げ

前回と同様もう1箱組み上げます。

テストで音鳴らしした時に気付いたんですけど 、

ホーンの開口部の箱鳴きが思ったよりひどくて…

やはり側板と底板は24mm使った方がよかった気がします。

なので、ブレスの形状変更します。
当初の設計よりもっと前までホールド出来る様に延長させます。
単純に直線でつなぐと芸が無いのでエロ〜いアールで延長しました。
それに伴いテンプレートも作り直します!

後は、少しズレて段が付いている所にパテ打って、ビス頭の穴埋めをします。
この時にむやみやたらにビスを打っていると後悔しますよ〜

その後、トリマーに面取り用の刃物をセットしてエンクロージャーの周りを面取りしていきます。

最後に一気に鬼の研磨作業 ですわ〜。

手研磨、エアーラインサンダー、オービタル電気サンダー など、あらゆる物 、人を駆使して研磨作業をします。

研磨していると割れやキズ、ヘコミ 、木口面の穴など
いろいろ発見してしまいます。
その時その時にパテや瞬間接着剤を駆使して対応していきます。

サボると塗装の時に後悔しますよ!

良い仕上がりは下地から!

今回使用したペーパーは#80と#150 2工程でフィニッシュしました。

今回は3人でよってたかって穴埋めから始まり、1箱4時間かかりました…

次回は下地塗装をしていきます。

つづく…
(16)塗装下地

天板の歪が気になって、いろいろ測ってると部分的には3mm程低くなってる所が有る事を発見してしまいました…

おそらく、最後にホーンロード内のブレスを締め付けた時に中に引っ張ったんやと思います。

なので、板金パテで修正します。
でっかいヘラを使って 盛って→でっかいあて木で削って→盛って→削って…×6
使用量約1.5kgup

結局、天板ほぼ全パテになりました!

その後、下地塗装をします。
今回は全て2液性のウレタン塗装をします。
シーラー→中研ぎ→サンディングシーラー→中研ぎ→トップコートを各2コート
合計6コート、5工程
これが木工の塗りつぶしの基本工程です。

考えるだけで、ゾッとしますけど…
ここまで来たらイジでやります!
(16)塗装下地2

まずはシーラー、これは木目やヒビ割れ部分に良く浸透し、ガチガチに固まります。
これをカップガンで2回吹きます。
こうやって1度全体をラッピングしておくと後の工程が楽になります 。

しかし、ホーン内部の吹き付けは、ほんと罰ゲームですわ〜
バックロードと違ってガスがバッフル板から出て来て循環し出します。
一応、ガスマスクを付けてしましたが、酸欠でフラフラですわ、人体的負担大ですな〜

翌日、十分硬化したシーラーをザラやブツを落す感じで軽く研磨します。
結構硬いのでペーパーたくさん要りますよ。
その後サンディングシーラーを吹き付けます。
塗布量はかなり多めに2コート吹いて一晩放置します。
(16)塗装下地3

サンディングシーラーが十分硬化したら表面をよく観察して、表面の粗がひどい所や極端に深い木目や割れ、隙間にポリパテを打ちます。

その後、表面が面一になる様に、凸凹が消える様にシーラー研磨します。
特に角なんかはずぐに剥げてしまうので、研磨し過ぎには注意しないとダメです!
キッチリあて木を使った方が良いですよ。

研磨するのに粉まみれで二人で1箱 2時間は軽くかかりました…
これも、結構な罰ゲームです。
(17)仕上げ

やっと仕上げ吹きですわ〜
ここまで来たか〜長い道のりやったぁ〜

吹く順番をあらかじめ良く考えて段取り良く吹き付けます。
順番をミスるとひっくり返したり移動出来なくなるので注意しましょう!

最初は薄めに、2コート目は濃いめに吹き付けます。
ホーン内部や奥狭まばった所はエアー圧力を下げて先に塗った方が良いです。

やっとの思いで塗り上がりました。

ココ3日間で吹き付けた塗料の量=5.6Kg…
カップガン何回おかわりしたやろ?

ガスマスクしてたのに、何か喉と鼻が調子悪いです…

材料屋いわく、2液性ウレタン塗料は硬化剤が人体に入ると
非常に悪いらしいです。
硬化剤は湿度に反応して主剤と一緒に固まるので
肺の中に入ると体内の湿度により
肺細胞と一緒に固まるらしいですよ…(怖)
なので、皆さんも塗装する時は必ずマスクをしましょう!

次回は配線と部品の組み付けで終了ですわ〜
(18)完成

配線を作っていきます。この辺りも確実にしなければなりません。
ハンダ付けと熱収縮チューブを併用します。

ビニールテープは溶けるので厳禁ですよ〜(笑)

後は、取手、コマ、吸音材、ユニット、スピコンコネクター、ブレスの順番で
1つ1つ確実に取り付けしていきます。

最後にステッカーを貼って終了ですわ!

ってまだエージングやこのスピーカーの特性を理解して
最適なセッティングなどが残っております。

エージングについては、これから鳴らす程、
どんどん音が変わっていく事でしょう。
こいつとの付き合いはまだまだこれからですわ。

うまくいったら製品化したろ(笑)

作業に関しては、一応これで終りです。
作業まとめとして、今までかかった費用と作業時間、
人工を計算しておきましょう。

期間 : 6週間

実働時間 : 120時間

作業人数 : 平均2.5人

費用 : 約\130,000- (板、ユニット、塗料、金物など)機械工具含まず 2箱分

後は、治具、テンプレート類を整理して当初と変更有る部分などは必ず更新して
保存しておく。これで次回増産する時にスムーズに事が進みます。

ほんと、やっと出来た!
ココ1ヶ月休み無しで疲れました。
やはりここまで時間がかかるといろいろ犠牲になるものも多いですわ。
仕事、友達付き合い、家族との時間、お金、などなど…
手伝わした後輩からはめんどくさい先輩やと思われてるやろうし…(笑)
まぁ、知らん人から見ると大の大人が巨大な木の箱に情熱を注いでるのは
どう見えるのでしょうかね?

協力してくれた皆さん、ほんと有難うございました! Respek!!

さぁ、次は何作ろうかなぁ〜( ̄ー ̄)
(19)全開で鳴らす

10月2日に大阪南港の港大橋の下で野外ダンスにサウンドシステム出しました。
今回はこのタップドホーンを含むフルセットです。
まずはタップドホーンを全開で鳴らしてみました!

ファーストインプレッションとして 、

突っ込んだら突っ込むだけ出ようとします。アンプが負けます!
音圧は相当出てます。(現存のBRより1.2倍程)
レスポンスは抜群に良いです。(レゲエ以外のジャンルではちょうど良い!)
指向性はそれ程強く無い感じです。
欲しく無い帯域までホーンからぶっ放されてます。
(クロスポイントやパライコでいろいろしましたが、そうじゃない様です。)
少し音色に濁りが有ります。

分かりやすく例えで言うと、
勢いの有る相当な悪ガキみたいな…
もうちょっと大人になる様に教育しないと…
みたいな感じですね。

今回はホストサウンドからの音源供給に少々難が有った為、
原因はいろいろ有ると思いますが、
やはり、スロートの手前かホーンの開口とユニットの背面が
何かしら干渉している要因が拭えません。

あれだけ音圧は出ているのでホーンは正常以上に作動していると思います。
単純にユニットの特性かもしれません。(TSパラメータが解らないのは辛い…)
なのでもう少し吸音材で調整しようと思います。
ユニットも違う種類を付け替えて違いを聴いてみようと思います。
といっても、デカイし、重いし、全開鳴らせる場所も限られるし、
1人じゃ出来ないし、考えるだけでしんどいですね 〜

なかなか一発で仕上げるのは難しいです…
また、人によって好みも全然違いますしね。

聞いた話しによると、メーカー製のスピーカーも最終はカット&トライで
実際にエンジニアがユニット取ったり付けたり、吸音材を入れ替えたり、
ポートの長さ変えたり…
やはり最後は人の聴感で調整するらしいです。

まぁ、ここで諦めてしまうともったいので粘り強く研究して行こうと思います。
また良い結果が出ればこのトピックで報告します。

ではまた!
yaoさん>

こんばんは、ありがとうございます。

位相の方は始めからプラマイ逆に繋いでます。
DSPでもインバートさせたりフェーズいじってみたりしました。
けど、なんかしっくりきません...
みんなはメッチャ出てるやん!って言うんですけど
そうじゃないんですよ。
やっぱB.L.と比べるんがあかんのですかねぇ?
久々に投稿します。

最近、有難い事に他人のセットばかりいじったり作るの手伝ったたりと・・・
自分のスピーカーを触れてませんでした。

まぁ、ここ1年余でこの系統の変態マニアックな仲間も増え(笑)
楽しい日々を過ごさせて頂いております!

さて、タップドホーンですが、課題になっておりましたバックチャンバー
(空気室)容積と再生音の関係ですが、色々分かったので報告いたします。

まず、こういった手のホーンスピーカー(バックロードホーンも含む)は、
空気室とスロート、吸音材のセッティングが非常に難しいということ。
かなり楽器的要素が高く“勘ピューター”が必要になります。
どの再生帯域を中心に持って行くか・・・
これはユニットの性能やアンプの性能に多いに左右されます。

以下、私の経験値です。
*空気室は大きくなるにつれて低い周波数が再生されます。但し、限界が有り
ある大きさに達するとホーンスピーカーとしての効力が失われます!
ある程度のアタック感とローエンドの伸びが良い所で決めないとダメです。
欲張るとろくな事になりません。(笑)

*スロートはユニットの性能とアンプのパワーでおおいに変わってきます。
非力なユニット&アンプではある程度絞った方がいい感じです。
ハイパワーユニット&アンプは広めの方がいいでしょう。

*吸音材は定在波(音の濁り?)の除去、これも入れすぎると良い所まで
吸音してしまい良くありません。

この事に関して、数字的な事は私自身掴んでいないので書く事が出来ません・・・
しかし、全て実際にした事なので間違えは無いと思います。


てな事で、タップドホーンは写真の様にアダプターを作って空気室の容量を
増やしてみました。
スペース上、限界なのでこれ以上どうする事も出来ませんが、
かなり理想に近くなりました。
吸音材は外したり量を減らしたりしましたが、ローエンドが伸びる代わりに
アタック感がなくなるので結局前のままで落ち着きました。

あくまでも、野外使用での目的なのであまり低い所を狙っても
迫力が無くなってしまいます、小箱での屋内使用では有効だと思いますが・・・


この世界は追求し出すとほんと切りがないですね!
しかし、野外で自分のサウンドシステムをビール飲みながらマッタリ聴くのは
ほんと気持ちいいですわ〜


(22)開発再開

てなことで前回製作から約1年が経ち、製作依頼が来たので
タップドホーンの開発を再開します!

今回の依頼は2名で各2台+自分のん2台の合計6台製作します。
依頼者はうちのタップドのローエンドの伸びとデザインが
すんごく気に入ったらしく、
まだ開発途中のエンクロージャーという事は重々承知してもらっての
依頼ですから気を楽により良いものを作ろうと思います!



さてと・・・

今回はどういう風にするか・・・

前回の教訓を生かして・・・


まず、チャンバー(空気室)容積の拡大と少し音道を太くします。
これがまた最後に往生することになるとは・・・笑
誰かこういうなのに特化したシュミレーションソフト知りませんかー!?
知っている方がおられれば是非、教えて頂きたいです!

あとは、半年前に15年ぶりに復活させたNCルーターを使い、もっと精度を上げて
量産型大手メーカー製スピーカー顔負けの製品的要素の高いエンクロージャー
を作るべく頑張ります。

実は、今この記事を書いている時点で物は出来上がっております。。。笑
ゆっくりUPしていきますのでこうご期待!!


しかしながら、なぜここまでオリジナル設計に拘ってするのか?
それは自分の好きなデザインにしたい!っていうのが1番ですね!
どちらかいうと音質よりデザインを優先してしまいます。
その結果、普通以上に苦労するわけですが。。。。
それとやっぱりヨーロッパの方でも日本人の作ったいわいるベースミュージック専用のエンクロージャーを認めて欲しいという願いがあります!
そう考えてると東大阪、職人の町で生れ育った私のものつくり魂がメラメラと燃えるわけだすわーー!

現に、一度speaker plans.comにうちのサウンドシステムが取り上げられて、
どうのこうの??ほめられてるのか、けなされてるのか?
よ〜わからん内容で載ってましたわー!
英語がわからんので余計よ〜わからんねんけど。。。。
http://forum.speakerplans.com/scoop-porn-part-2_topic46967_page74.html


ただ、製作途中や音鳴らした時にトラブルに見舞われると海外サイトにある
有名なエンクロージャーを図面通りに作れば良かった!って気持ちがブレますね。笑
でも、そればっかりしてても、所詮、誰かが苦労して作り上げたエンクロージャーのコピーであり、胸張ってmade in japan soundsystemを語れないと思います。

しかし、現役でサウンド活動+システム製作をしているのであれば話しは変わってくるでしょうね。他にももっとする事がありますし、そないにエンクロージャーの製作に時間をかけれないっていうのも良くわかります。

そのへん私はただの変態ですから。。。

ハッキリ言っときますが、海外サイトにある図面でエンクロージャーを作る事は決してけなしてる訳ではありません。素晴らしいエンクロージャーがたくさんあります。
間違いなく確実に爆音を手に入れれるいい手段だと思います。
ここで代表的なサイトを紹介しておきましょう!
http://www.speakerplans.com/
http://hornplans.free.fr/

(23)使用材料、ユニットなど

・今回のエンクロージャー材料

依頼分>バーチプライウッド
自分のん>よ〜わからん中国製プライウッド(*1)


材料による出音の違いがよく分かるように自分のだけ
安もんの材料を使ってみました。笑


(*1)
コアがユーカリ材で表面の突き板は薄くマホガ二材
厚みは18mmで11プライ+表面の突き板
比重はバーチよりは軽くラワンよりは重い
厚み交差は良好17.7〜18mm
表面は両面共にきれい
コアの質は悪い、単板抜け多し重なり多し
切削性悪い


*バーチプライウッドについての注意*

今回使用したバーチは前回も紹介したテツヤジャパンで仕入れたもので
前回よりグレードが高い片面節補修無しってやつです。
単に節補修有りのエコバーチの在庫が無かったわけですが・・・
で、カット途中で気付いたんですが、厚み交差が非常に多く、
17.7mm〜18.8mmまで(混在どころか部分によって厚みが違う)状態でした。。。
反りも多く、だいぶ使いにくかったですね。

問い合わせたところ、カットしてしまったので返品不可、
実質何の対応も出来ない、また工場に言っておく、
挙句の果てにはバーチはそんなもんらしいよー、

やって!怒
皆さんどう思いますか?
1枚16,000円もする材料のクレーム対応とは思えないですね。
厚み交差については、ホームセンターに売ってる
980円のJAS規格ラワンベニア以下ですね!

結局、短手が450mm以下の部材については全て18mmジャスト
でプレナーを通したわけです。泣

“バーチプライウッドはこんなもんらしいよー”なので
購入の際には必ずノギスでチェックしましょう!

ちょいと○○きしといてくれたらこんなこと書かへんのに。。。
まぁ、神戸と大阪の気質の違いかなぁ〜(じょーだん笑)



・今回の使用ユニット

依頼分>TuboMax 1500iM3 2本と BASSHORIC BH18S800 2本

自分のん>BASSHORIC BH18S800 2本


・BASSHORIC BH18S800
このスピーカーユニットとの出会いは衝撃的でしたね!
なんといってもビジュアル的にすんごく私好みです!
フレームのデザインもいい感じですし、マグネットサイズも似合ってます。
コーンの裏打ちの補強材が白色ってのもexclusive hi-fiにもってこいです!
5incボイスコイル搭載でタフです。
音色的には、力強く、ガツン!と鳴りますよ!
2000w放り込んでフルドライブしても壊れませんでしたよ。
私はかなり気に入ってます!ただし、重いですけどね。。。
http://bassholic.com/?pid=42341486


・TuboMax 1500iM3
最近、New Roots界で流行り?
日本ではBARRIER FREE SoundSystemが使ってるのが有名ですね。
しかし、このユニットは良く出来てますよ!
これからのBassMusic用みたいな感じで第一軽い!
フレームも軽量高剛性やし、エッジやスパイダーのダンパー類
がしっかりしつつしなやかです。
あと、振動板の物理的稼動範囲が大きいのとボイスコイル
のベンチレーションがめちゃくちゃいいですね。
4incボイスコイルでようここまで鳴るなぁ〜って感じです。
うちに言って頂いたら取り寄せしますよ!
http://royalloudspeakers.com/

(24)設計

この辺りは前回でも詳しくお伝えしたので軽く書いておきますね。

いつもの通り、図面>テンプレート>粗木取り>精密カット>角度カット
と段階を踏んでいくわけですが、
今回はNCルーター加工が入るので、ホコリだらけで危険な作業が減る反面、
事務所でのPCでの作業が増えます!

NC加工をするにあたって、各部材の詳細図面が必要になってきます。
(ビス穴位置や位置決めダボの位置、バッフル板の穴、
スピコンの穴、座ぐり、などなど・・・)
POSやCAMデータを含めると結構膨大な量になります。
作り上げるのに1週間は軽くかかりました!


せっかくなので、ちょっとNCルーターについて話しましょう!

NCルーターってのはモーターの先に刃物を脱着出来るようになってて、
材料を置くテーブルの上でX・Y・Zの座標間をあらかじめ組んだ
プログラム通りに動く機械です。
始めは何でも出来る夢のマシーンみたいに思ってましたが
扱いが慣れてくるとけっこうおバカさんな機械であることに気づきます。
融通の利かない決められたことしか出来ない大バカ野郎です。。笑

うちにあるNCは結構昔から有る小型の汎用機らしく、
ソフトは最新のを入れましたが、機械自体が古く小ロット生産には
向いておりません。なぜなら、2個モーターヘッドが付いておりますが、
刃物は手動交換式なので、一回の加工で2種類の刃物しか使えないというわけです。
それにテーブル寸法も小さいので側板の加工なんか半分づつになります。
要するに、一度決めたら同じ物を同じ加工サイクルを永遠繰り返すのが
得意な機械です。

最近?の大型のNCはATC多軸ヘッド(刃物自動交換式)なので
4×8板をそのままテーブルに載せてプログラムさえキッチリ組んであげれば
完全プラモデルみたいなことも出来るでしょう!
アメリカの業務用スピーカーのメーカー
EAW(イースタン・アコースティック・ワークス)
の工場の動画を見たことがありますがまさに完全プラモ状態でした!

(25)木地加工

今回製作に当って注意したことは精度。
まず、加工する前に工作機械の整備と調整。
良い仕上がりは直角からってなわけで機械の調整に気を取りすぎて、
板の厚みをチェックするのが遅かったというオチがありましたww

それと今回気づいたんですが、各接合部分(角度付き)の接合方法が
強度を考えすぎて45度以上の鋭角なカットが多すぎたという点です。
これでは精度を出すのは至難の技ですし、なんといってもカットが危険!
角度が緩ければ安全且つ正確にカット出来ますし、キッチリ接着材を入れて
ホッチキスタイプのエアータッカーで縫ってあげればかなりの強度は出ます。
斜めにビス組みした時みたいにずれないですしね!

とはいっても今回全ての加工データが出来てしまってるので
泣きそうになりながら、なんとか加工しました。。。汗


あとは、NC加工です。

前回まで手動でやっていた側板類の穴あけなどもNCで加工します。

うちの小型NCでもエンクロージャー作るあたってはブレスの切り出しなんかは
お得意ですね。特に小さいブレスなんかは1枚の板からプラモ状態で抜けますよー。
あと、1/1のテンプレートを刻むのも有利ですね。

ただ、さっきも言ったように刃物の交換の利便を考えると加工順序も良く考えなければなりませんし、加工材料の置き方間違っただけでもエライことになります。
なので詳しく加工指示書みたいなものをプリントアウトして順番通りにページを作って結構アナログな所も必要な感じですわ!

(26)組み立て

はい!中のロードはこんなん!
皆さん、一番見たい所でしょ。。。?
ちゃんと見せますやん!!

今回はあらゆる部材をNC加工したので、組み立てに関しては至ってスムーズ
でした。しかし、ある程度組みだすと1人では持てなくなるので、毎回恒例の
周りの後輩や手伝ってくれそうな人を片っ端から呼び出す作戦です!笑

そんなこんなんで、約6日間で6台組めました。

(27)とりあえず鳴らす

11月3日大阪南港野外ダンス(極寒野外ダンス)
に出して来ました!

ぶっつけ本番、2×3段スタックで!

デザインはバッチリ、イメージ通り!

エイリアンぽく仕上げました。

で、鳴りは?

それがですね・・・・

やはり前回の課題を引きずってますね。。。
今回のダンスはダンスホールクラシック中心80s〜90sなので
その辺りのベースラインが出にくいというわけです。
周波数にすると63Hz付近
逆に100Hz付近が出過ぎる感じで、アタックのきついベースラインでは
振動板に無理が掛かって、なんかチャンバー内で音波が縺れてる感じがします。

逆にもっとディープなベースラインではどうでしょうか。。。

ちゃんとダンス終わりに実験しました!

60Hz以下の低いベースラインが主体のジャンルなどでは
かなりレスポンスがいいです。
40Hzぐらいは申し分ないですね!
屋内であればスピーカーの周りに居てられないでしょう。
ちょっとした兵器ですね。笑


(28)良く考える。。。

しかし、こにままでは使用レンジが狭く使いづらいですね。。。

そこで、今までの事を交えてを良く整理して考えましょう!

・チャンバー容積の問題
今回は容積は十分とってます。ユニットの容積を引けばrog設計のscoop
と同等の容積があります。

・スロート断面積の問題
これもW600に対して140mmあるのでどっちかと言えば広い方です。
絞り過ぎは考えにくいですね。

・ユニットの直接音とホーン開口のフェーズのズレ
これは多いに考えられる事ですね。しかし、バックロードホーンなんかも
それを承知で設計していますしその辺りの詳しい知識が私は良くわかりません。

・吸音材のセッティング
吸音材は基本的に入れ過ぎると音を吸ってしまい、良いところもなくなってしまう
傾向にあります。味付け程度にしておくべきだ私はと思います。
位置に関してもやはり振動板と対面する所に付けるのが最も効果的でした。

・振動板と対面壁迄の距離
ここは非常に興味のある所です。。。
しかし、バックロードではどうでしょうか?
ユニットが中に入るので対面する壁迄の距離がタップドより近いですよね。

じゃぁ、一体何が原因なのか・・・・・

私なりに2日間ずーーーと考えました。
元々、このタップドホーンの基本理念はバックロードと
なんら変わりありません、というのも基本的にユニット搭載位置
が違うのとユニットが前向いてるか後ろ向いてるかだけやと思います。

じゃぁ、前向いてるのと後ろ向いてるのとどう違うか?

振動板はラーメン鉢のような形をしており、
バックロードの場合、ラーメン鉢で例えると外側で
チャンバー内に押し込みますよね。
その音波は外側に広がる傾向にあるでしょ!?
想像しても至ってスムーズですね。

タップドの場合、ラーメン鉢で例えると内側でチャンバー内
に押し込みますよね。その音波は振動板の前方中心に集中して
ぶつかり合ってから四方八方に広がりますよね。
しかも、振動板は空気をガッチリつかんでるわけですから
対面壁付近では相当な圧力が掛かってると思います。
特にある一定の周波数では相当な跳ね返り現象が起きてる
のではないかと思います。
私たちが使っている大口径スピーカーは想像以上に
相当な圧力と抵抗が掛かるわけですから。。。。
前回に苦肉の策としてアダプターを作って良い結果が出たのは
容積拡大ではなく跳ね返りや干渉が少しボケる傾向にあった
のではないかと思います。

少し話しは変わりますが、
折り返しフロントロードホーンではどうやねん!
もっとチャンバー狭いやん!って思う人もいるでしょう。。
フロントロードホーンの場合は跳ね返りもキツイ代わりに
背面がシールドBOXになっており空気バネが効いているので
振動板前後の圧力バランスが取れているのでしょう。。

(29)改良策

上記の推測からチャンバー内に掛かる圧力を分散させる必要がありそうです。
なので、図の様に振動板の前にフェーズプラグ??
レモン絞り器みたいなものを付けてみたらどうでしょうか?

てな訳で、早速、その辺にあった15incのバッフル板を切り抜いた余り板を
半分に切って切り込みを入れて十字に組んで
これをチャンバー内に両面テープで仮止めして鳴らしてみました!

結果、一見音が小さくなって迫力が欠けた様にに聞こえますが、
色々な曲を聴き比べると今まで耳障りだった高めのLOWが大幅に減衰し
比較的低めのLowの解像度が上がった感じですね。。。
超低域の音圧は変わらず、これも少し濁り感が無くなった感じがします。
これは吸音材なしでの話しですから、相当な変化が有る事がわかりました。

まだ、全開域で試してないのでわかりませんが、
良い方向にいってるような気がします!

今後もう少しフェーズプラグの形を変えて実験していきます。
もっと色々な条件を揃えて、キッチリ音響測定をしたいところですが・・・
音響測定と言っても、全て安もんのマイク、インターフェース、ソフト
ですから数字に惑わされるより聴感のほうがいいかなぁ〜
なんせ、6台も作ってしまったので、スペースがもうありません。。
少し欲張りすぎましたね。。。笑


これについてのご意見、ご感想をお待ちしております。

お疲れさまです。これはもう勘楽器ですね、チャンバー内にフェーズプラグは思いつきませんでした!
KIDさん>勘楽器って。。。
うまいこといいますね〜

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