Real Madrid C.Fコミュの劇的な逆転勝利

■レアル・マドリー、劇的な逆転勝利でタイトルへ一歩前進

劇的勝利に大騒ぎのR・マドリー　レアル・マドリーが壮絶な逆転劇を繰り広げてエスパニョールに勝利し、リーガ優勝へ一歩近づいた。前半にパンディアーニがハットトリックを決め、窮地に立たされたR・マドリーだったが、後半に持てる力を全て出し切り逆転。暫定で首位に立った。

　前半、R・マドリーの守備は再び崩壊の兆しを見せた。エスパニョールに勝てば暫定で首位に立ち、バルセロナに過度のプレッシャーを与える絶好のチャンス。早いうちに勝負を決めてしまおうと企んだカペッロ監督は攻撃に全力を注ぎ、それが返ってエスパニョールにカウンターを許してしまった。

　一方のエスパニョールはロベルト・カルロスがスタメンに復帰することから、右サイドにスペースが余ることを読みきっていた。その右サイドでルフェテがロベルト・カルロスを振り切り、パンディアーニに2点をアシスト。パンディアーニの2ゴールはR・マドリーのファンを震撼させた。

　対するR・マドリーは気合で1点返す。守備での失敗を取り戻すべく、ロベルト・カルロスが絶妙なパスをファン・ニステルローイに預け、差を1点に詰る。スタジアムのファンが歓喜に酔いしれるのもつかの間、この1点でR・マドリーは再び守備を忘れてしまった。今度はモハからパンディアーニにパス。パンディアーニは35分間でハットトリックという偉業を達成する。

　この3点目がR・マドリーに大きな動揺を生んだ。不安がプレーに反映したR・マドリーはやっとの思いでハーフタイムを迎える。そして歴史的な逆転劇が始まる。

　後半のR・マドリーは気合に満ち溢れていた。ファンの後押しを受け、リーガ優勝にこだわるそのやる気が、完全にエスパニョールを圧倒していた。

　全くいいところがないグティに代わってレジェスを投入することで、R・マドリーはサイドを活かすことに成功。これで動きが自由になったラウルがまず2点目を決める。エスパニョールはそれでも自陣にこもったままで、逆転も夢ではなくなった。

　そしてこの逆転の主役はなんといってもイグアインだ。R・マドリーでの活躍を夢見てやってきたイグアインはこの日の活躍だけでファンの信頼を勝ち取った。カメニのミスを誘い、これに反応したレジェスが同点弾。レジェスにとってR・マドリー残留に向けて貴重な1点となる。

　興奮が最高潮に達した頃、残り1分のところでファン・ニステルローイからイグアインにパスが渡り、ついに逆転。土壇場での逆転はまさにチャンピオンにふさわしい姿だった。

＜得点＞
０－１　15分　パンディアーニ（エスパニョール）
０－２　26分　パンディアーニ（エスパニョール）
１－２　29分　ファン・ニステルローイ（レアル・マドリー）
１－３　34分　パンディアーニ（エスパニョール）
２－３　48分　ラウル（レアル・マドリー）
３－３　57分　レジェス（レアル・マドリー）
４－３　89分　イグアイン（レアル・マドリー）

＜レアル・マドリー＞
カシージャス、シシーニョ（→エルゲラ・46分）、セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、ロベルト・カルロス、エメルソン、ディアラ、イグアイン、グティ（→レジェス・46分）、ラウル（→ミゲル・トーレス・90分）、ファン・ニステルローイ

＜エスパニョール＞
カメニ、ベラスコ（→ハルケ・75分）、ラクルス、トレホン、チカ、アンヘル、コスタ、ルフェテ（→コロ・67分）、ジョナタス、モハ、パンディアーニ（→ルイス・ガルシア・60分）