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サーフィン ホット・ロッドコミュのHistory Part 1

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Surfin' Hot-Rod History Part 1・・・起句
インストルメンタル時代(61〜63年)

『サーフィン ホット・ロッド 』
音楽好きの人なら誰でも一度は耳にした事がある言葉だと
思いますが、さてそれがどんなスタイルの音楽なのかと
言いますと、ほとんど正確に知られていないのが実態であり、
非常に誤解されている事が多い音楽なのであります。

まずはそのルーツから手繰って行きます。
Rock / Popsの教科書的には、58年のElvis入隊〜59年の
Buddy Holly、Ritchie Valens、Eddie Cochranの事故死で
R&Rは一気に下火を迎え、Beatles上陸の64年まで、
アメリカの音楽界は、Frankie Avalon、Bobby Vee、
Ricky Nelsonらに代表されるアイドルPopsの全盛期、って事に
成っていますが、どっこいRockは生き続けていたのです。

Duane Eddy - Rebel Rouser
(58年6月 全米8位)
http://www.youtube.com/watch?v=KzlPInevF_s

Johnny & the Hurricanes - Red River Rock(音だけ)
(59年9月 全米5位)
http://www.youtube.com/watch?v=3W32DOgJJ1I

オーバープロデュースされた商業音楽にフラストレート
していた当時の若者達は、これらのギターインストRockを
手本に、こぞってガレージバンドを始めていきます。
後のパンク・ニューウェーブやオルタナティブに見られる様に、
Rockにおいてはサウンドの洗練化・商業化が進むと、
それへの反動としてプリミティヴなギター・サウンドへの
復権が起きるという流れが繰り返されていますが、
商業音楽に背を向け、ギターインストをプレイする事で
当時の若者はピュアなエネルギーをキープしていたのです。

加えて時は60年代初頭、アメリカが心身共に最も豊か
だった時代です。若者は週末ともなればパーティーを開き、
レコードプレーヤーやジュークボックスは中産階級の
ティーンエージャー達の間にも充分浸透していました。
全米各地の大都市圏では多くのインディーズレーベルが
軒を並べており、アマチュアバンドでも数100枚程度の
単位から気軽に自主制作盤をプレスできたのです。

そんな時代背景の下、サーフィンが非常に身近な環境にあった
南キャリフォルニアのギターバンド達は、波の上での感覚を
ギターの音で情景描写しました。そのスタイルこそが、
最初期のサーフミュージックであり、その特徴はアンプに
たっぷりリバーブを効かせ、トレモログリス(テケテケテケ)、
トレモロアーム(ビヨ〜〜ン)と言った特徴的な奏法を
随所に使用しています。

The Bellairs - Mr.Moto
http://www.youtube.com/watch?v=s8P-DNf0pZI

The Revels - Church Key
http://www.youtube.com/watch?v=wLtXuXhXNns

何れも南キャリフォルニアの非常に狭いエリアでの
ローカルヒットでありますが、60年頃にはこの様なサーフ
ミュージックの草分け的な曲が既に人気を博していたのです。
(画像はオッサンになってからのプレイですが・・・笑)

その中でもDick Daleは彼自身がサーファーだった事もあり、
このエリアでは大変な人気があったそうです。
61年9月に地元のマイナーレーベル "Deltone" から
リリースされた1stシングルはサーフミュージックとしては
初めて全米レベルでのスマッシュヒットに成りました。

Dick Dale & The Del Tones - Let's Go Trippin'(音だけ)
(61年 全米60位)
http://www.youtube.com/watch?v=dYjtTvZVthI&mode=related&search=

今でこそRockギターとして確固たる地位を築いた
Fenderですが、その黎明期は電器修理屋あがりの
素人が始めた一風変わった楽器屋さんでした。
これは僕の推測なのですが、Beatlesに代表される
British Beat勢でFenderを弾いている人が思いのほか
少ない所を見ると(ことRockの分野では)60年代前半の
Fenderは、伝統有るGibsonやGretschにはとても
かなわない存在だったのではないでしょうか。
ましてやストラトに至っては、ジミヘン以前の
Rockにはほとんど使用されていなかったギターです。

ところがサーフミュージックのバンド達が使うのは
ギターはストラトかジャガー、ベースもプレシジョンか
ジャズベース、Fenderのモデルがほとんどです。
同じローカルエリアの中にアイデアマンの楽器屋さんが
店を構えていて、若いミュージシャンの意見を積極的に
取り入れたギターやアンプを次々に発売して行った・・・
Fenderという一つの楽器メーカーの歴史とサーフ
ミュージックの発生期と時代がリンクしていた点にも
この音楽スタイルの特異性が見出せると思うのです。

Dick Daleの62年の3rdシングル、このクリップを見ると
まるでFenderのコマーシャルフィルムみたいです。(笑)

Dick Dale & The Del Tones - Misirlou
http://www.youtube.com/watch?v=ZIU0RMV_II8

ところで、サウスポーのストラト弾きと言えば、Rockファンで
あれば誰しもがジミヘンをイメージすると思いますが、
実際、若かりし日のジミヘンがDick Daleに会って教えを
乞うたと言う話も有ります。見ていた訳じゃないですから、
真偽の程は定かではありませんが、状況証拠からしても
Dick Daleに多大な影響を受けていた事は間違いないと思います。

Dick DaleがDeltoneから発売した3枚のシングルと1枚のLPは
マイナーレーベルとしては異例の売り上げを記録します。
そんな人気に目を付けたCapitolはDeltoneを
丸ごと買収し、彼らと契約を結びます。63年に発売した
『King of the Surf Guitar』は、ボーカルにDarlen Love、
バックはHal Blaine、Glen Campbell、Leon Russell 等々、
当時のLAの蒼々たるスタジオミュージシャンに固めら、
素晴らしい出来映えの音なのですが、
何故かセールスはパッとしませんでした。
Capitolからの続く数作も全く売れず、60年代後半からの
Dick Daleはすっかり過去の人になってしまいます。

さて、ギターインストのサーフィンミュージックと言えば、
日本ではThe Venturesですが、彼らは海は有るけど波が無い、
寒くてサーフィンが出来ないSeattle出身のバンドです。

The Ventures - Walk Don't Run
(60年8月 全米2位)
http://www.youtube.com/watch?v=k8xj7aBQggQ&feature=related

2ndシングルのこの曲が大ヒットして一躍
スターダムに伸し上がった彼らですが、
この曲以降は取り上げる曲に主体性が無いと言うか、
その時々流行していた曲をカバーしてはヒットさせてしまう、
ギター版BGMとでも言うべき不思議なバンドでした。

そんな彼らがデビュー3年目にして10作目のLP(爆)、
初めてサーフィンミュージックをプレイしたのが
↑のアルバム、その名もズバリ『Surfing』なのであります。

The Chantays - Pipeline
(63年5月 全米4位)
http://www.youtube.com/watch?v=_VP15xzNBnQ

日本ではVenturesの代表曲として有名なこの曲も、
オリジナルはこのChantaysです。南キャリフォルニアの
ローカルヒット--->数ヶ月遅れで全米ヒット-->
The Venturesにカバーされ日本でヒット、と
一粒で3度美味しい、特異な歴史を辿った曲なのです。

The Surfaris - Wipe Out(音だけ)
(63年8月 全米2位)
http://www.youtube.com/watch?v=MtIyjdmlHCs

同じ頃に大ヒットしたこの曲も、Venturesがカバー
しております。マイナーレーベルから発売されローカル
ヒット-->メジャーレーベルから再発され全米でヒット
と言う流れは、この時期の多くのサーフミュージックに
共通するパターンであります。

さて、南カリフォルニアでギターインストの
サーフミュージックが大流行していた61年の暮れ、
The Pendeletonesと名乗るハイティーンバンドが、
地元のマイナーレーベルから1枚のシングルを発表します。
これが、新たな時代の扉を開けて行く事になるのです。

to be continued.....

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