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派遣伝説コミュの黄金の指先パート2

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以前紹介した黄金の指先の方とは別人である。

印刷物を大量にめくる時、指サックは必需品だ。

今日紹介する方は、それを必要としないスーパーな男。

その方、そもそもの言動などが不審である。

例えば、ある朝、通勤路の途中にある月極駐車場内で、うろちょろしていて

何をしてるのか。。。と思い見ていたら、その方と目が合った。

途端、我に帰ったのか、通勤路にもどり、会社へ向かって歩き始めた。

あまりにも不審で、声かけもできなかったので、詳細は不明

他に、いつも着てくる、毛糸のベストがある。

見た感じはよれてて、毛玉もたくさんあり、くたびれ感が漂っている。

しかし、この男はただ者ではない。

そんなベストを、ファッションセンス度外視に長持ちさせる方法を編み出していた。

それは、リバーシブルできてくるという荒技!

毎日交互に、継ぎ目とタグが現れるその着こなしは、まさに実用性重視。

そんな豪胆さを持っているかとも思えば、自身を大切にしている一面もある。

派遣社員なので、いずれは契約期間が満了をむかえる。

仕事も忙しい時期ともなれば、契約更新の打診がくるわけだが、

この方にも等しく更新の確認がきた。

私の目の前でそのやり取りが行われること自体も不自然だが、

この方は、あることと秤をかけて悩んでいた。。。

そして重い口を開いた。

「来週の水曜に歯医者さんへ行かなきゃならないんですよね。。。」

この一言には、きっと何かのメッセージがあるはずだ!

派遣社員である前に一人の人間として、企業の気ままな雇用形態に対して、

一矢を報いる様な意味合いの言葉に違いない。

それはさておき、忙しいとは言えこのご時世、

なんとも歯医者の予約があるため、更新できるか答えを出せないでいたのだ!

その後。。。

その場では保留となっていたが、やはり更新を選び歯医者の予約の日に

抜けられる配慮もしてもらえた様子で、その後も出社していた。

さて、その方の黄金の指先につてだが、ここまで語ると、

やや色褪せてしまう感も否めないが、

黄金と言っても、黄金色に光り輝くわけではない。

しかし、光り輝いているのは、紛れもない事実。

しかも、両手すべての指が輝いている。

正確には、テカっていると言った方が良いかもしれない。

目の前に大量の用紙が用意され、この方が真っ先にするのは、

両手の指先に唾液を含ませるのだ!

右左交互に丁寧に満遍なく塗られてゆく様は、

某ネズミの国に籍をおく熊のプー氏が、両手についた蜂蜜を

舐めまくっている姿のようだ。

光り輝く液体が、十分に行き渡ると仕事の開始だ。

まずは、左手でしかも全指先に力を集中させて容姿の束を抑える。

そして、右手も全ての指先を使い丁寧にめくって行く。

乾いたら、口腔内から分泌される、紙めくり専用液を右手の指先に

満遍なく補充し、さらにめくり、その作業を延々と続けるのである。

ここで一つの疑問が湧いて出た。

左手の指先に塗布された液体は何のためだったのか。。。

きっと凡人には想像もつかない匠の領域であると推測をしてる。

だが、後日その答えを知ることとなる。

めくりまくったその用紙は、あとで確認をするわけだが、

誰がめくったのかは、一見にしてはわからない。

しかし、この方がめくった用紙はすぐにわかった。

なぜなら、左手のあの黄金の指先でしっかりと押さえつけた跡が、

さながらマーキングの様に、誰のものであるか主張していたからだ。

一方、その主張に気づかないで確認作業をしていた女史がいた。

この女史は、この先の展開も読めずおもむろに取り上げる。

もはや生贄であると言っても過言ではない。

「何これ?どうして指の跡みたいによれてるの?」

そう聞いてきたからには、真実を打ち明けよう。

そして説明をした。

「キャー!やだー気持ち悪い!!」

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