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ミニシアター系 from 映画愛好会コミュのボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム

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パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

 3時間半の大作である。監督はマーティン・スコセッシ。この人は70年代にもディラン+ザ・バンドの『ラストワルツ』という大作を撮っている、熱烈なディラン好き。スコセッシのインタビューに応じるディランも心なしかリラックスしていたように思えた。このドキュメンタリーでは60年代、70年代のディランが語られる。アルバムでいうと生い立ちから「ハイウェイ61」までぐらい。ただ単にディランの時系列な歴史を追ったものではなく、その当時の時代背景に織り交ぜて、ディランがその時代に何を思って、何を表現しようとしていたのかがインタビューを通して、わかりやすく描かれている。なので、ディランの歌をより身近に感じられることができるのではないかと思う。
 ゲストも豪華で、アレン・キンズバーグ(生前にこれを撮ったのだから、この映画がかなり前から企画され、進行していたのがわかる)、ジョーン・バエズ、マリア・マルダー、ピート・シーガー、PP&M、アル・クーパーなど、ディランを巡る人びとがかなり丁寧にインタビューに応じている。ディランは初期はプロテストソングだと思っていたけれど、本人はプロテストソングと思われることを否定していたという。バエズはこれにショックを受けてしまったらしい。シーガーも同じようなことを言っていた(コードを斧で切っちゃおうかとか思った、とか言ってたし)。
 エレクトニックギターに持ち替えて、「SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES」(歌詞の単語が書いてあるカードを紙芝居風にめくっていくPVが有名)とかが入っているエレクトニックなアルバム(『BRINGING IT ALL BACK HOME』 )を作ったあと、行ったイギリスのライブ会場で激しいブーイングを受けたことは有名な話だが、実際の映像を見て、当時のディランがどのくらいプロテストソングライターとして、熱狂的に若者に支持されていたのかがわかる。エレクトニックだろうが、アコースティックだろうが、ディランのやっていることは変わらないのに。確かに裏切られた気持ちの人も多かっただろうが、その罵声の中にも拍手で新しいディランを迎え入れていた人もいたのが救いだった気もする。
 ジャケット写真で着ていたTシャツの柄(バイク柄)について、妙なつっこみをされて困っているディランが面白かった。いや、記者会見とかいちいち異常に面白かったけれど。
 日本版製作を担当しているのが、NHKなんだけれど、せっかくのスコセッシの映像も台無しの字幕をつけられていましたよ。センスない。ハイビジョンでやったらしいけれど、そのままで上映した感が否めない。これでこんなに高い入場料を払わされているのが理解できない。2000円ってあんた。割引も適用なしなんてあんた。普通料金だったらもっとみんな見に行ったよ! あとAppleが出資していた。でかでかと最初にAppleマーク。
 しかし、ディランはかっこいいなぁ。足がすごく細い!歌声も顔も年をとっただけで全然今も変わらない。ああいう大人(もう大人だけれど)になりたい。ただしWe Are the Worldでは彼のヴォーカルが完全に浮いていて好きになれなかった。どうしてひねくれ者の彼がゲストとしての参加を拒否しなかったのだろう?
 あと、ディラン好きで有名なみうらじゅんと、井上陽水が上映館のイメージフォーラムでやった対談のHPがあるんだけれど、最後のみうらじゅんがディランの息子に取り入った話が笑った。ぜひご一読を。http://www.imageforum.co.jp/dylan/popup.html

2005年 アメリカ 210分
監督 マーティン・スコセッシ
出演 ボブ・ディラン、アレン・ギンズバーグ、ジョーン・バエズ ピート・シーガー、アル・クーパー、マリア・マルダー他
原題 Bob Dylan No Direction Home

コメント(1)

あたしも観に行きました。たっぷり210分で貴重な映像なんかもあり、かなり見ごたえありました!特にザバンドが好きなのでホークス時代の映像が見れたこともよかったです。笑
ドキュメンタリーなので音楽に興味がなければいささか退屈かもしれませんが、ディランと彼の偉業と時代背景を通して色々考えさせられたりしました。
ラストワルツも大好きです!!

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