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Dimitra Theodossiouコミュのナポリの「第一回十字軍のロンゴバルト人たち」

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えんぴつひよこハート達(複数ハート)皆様ボンジョルノハート達(複数ハート)

さくらんぼ私は5月9日から5月24日までイタリアを旅行した。今度の旅行目的は2つ。以前に住んでいたボローニャの家に12月まで住んでいた場所に預けていた荷物を移す事と、ディミトラ・テオドッシュウの出演したナポリのサン・カルロ劇場のヴェルディ「第一回十字軍のロンゴバルト人たち」の公演を見る事だった。
テオドッシュウは確か1999年か2000年ごろこの劇場で、ダニエラ・バルチェローナと共演してアンナ・ボレーナに出演しているので、8年ぶり位の出演になる。
私が見たのは、初日16日、18日、20日、22日の4回だったが、テオドッシュウは好調で素晴らしい公演だった。特に5月18日の公演は素晴らしかった。キャストは以下の通り。

ヴェルディ「十字軍のロンゴバルト人たち」満月

チューリップ指揮:Pier Giorgio Morandi
るんるん演出:Giancarlo Cobelli

三日月Arvino Tito Beltran
桜Pagano Ruggero Raimondi
ムードViclinda Maria Cioppi
衝撃Gielda Dimitra Theodossiou
スキーPirro Enrico Iori
台風Acciano Antonio De Gobbi
失恋Oronte Fabio Sartori
ふくろSofia Adelina Scarabelli

5月18日には沢山のテレビカメラが入り、Rai の中継もあったのか、舞台が盛り上がった。テオドッシュウは、第2幕終了まぎわ、ソットボーチェを聞かせた後、さして時間を置かないで、「大地に人の血を流す事は神の意思ではない」と激しく歌うが、声も演技も完璧で終わったあと、拍手、ブラバーの嵐で、沢山の花束が上から落ちて来た。オペラ終了後も最後に彼女が登場すると凄いブラバーの声が聞こえた。このオペラ、私はヴェルディの作ったオペラで最も台本が、いい加減で、テーマがはっきりしない。ジゼルダとオロンテの愛情なのか、兄弟の愛憎、結局回心すれば救われるというカトリックの理念なのかよくわからないし、一幕と2幕の関連もないし、これ程まとまりのない台本もないが、音楽は、ヴェルディらしい男らしい荒削りだが魅力ある旋律が随所にちりばめられている。特に第4幕第2場の合唱、十字軍の兵士と巡礼者が故郷を想って歌う「主よ。生まれ故郷の家から」は、ナブッコの「行け、我思いよ、黄金の翼に乗って」と似ている。とても美しい歌で、サン・カルロ劇場の150人の大合唱は迫力ある演奏で、ビスが鳴り止まず、2回歌われた。ナブッコの合唱以外のコーラスで2度繰り返されたのはこれが初めてだった。パガーノのルッジェロ・ライモンディも全然衰えを感じさせなかったし、アルヴィーノのベルトランという人もちょっと声にドスはないが、きれいな高い声を聞かせくれた。ヴェルディのテノールとしてはちょっと声に重みがないような感じがしたが合格だった。オロンテのファビオ・サルトリ、この人の歌い方は柔らかく、それでいてヴェルディのテノールらしい強さがあり、現在最も気に入っているテノールでこの日も素晴らしくアリア歌った後はブラボーを浴びていた。
演出のジャンカルロ・コべッりの舞台は、背景の舞台装置などはシンプルで大したセットではなかったが、衣装は古典的で美しく舞台で演じる人の動きも古典的で、素晴らしい舞台で、4回見ても飽きなかった。この5月18日は日曜日で、ローマの日本文化会館の館長であるNHKテレビ、ラジオでおなじみの高田和文先生にナポリに着いてから電話したら、他のマイミクの文化会館の職員であるRさん、高田先生ご夫妻などが、ローマからおみえになった。それにやはりマイミクのOさん夫妻、この人とは3月にカターニアのイル・トロヴァトーレでも出会ったがまたお会いした。オペラ公演終了後高田先生の奥様から「この公演にお誘い下さり有り難うございました。」といわれたが、それを見てもこの日の公演がいかに素晴らしいものであったかわかるだろう。他の2人の日本館職員の人もサン・カルロ劇場の美しさにびっくりしていた。私の妻は、このサン・カルロ劇場とレッジョ・エミリアのロモロ劇場が現在イタリアで最も美しい劇場だといっている。オペラ終了後総勢8人で、例によってテオドッシュウに会いに行った。前の公演の時は、2人で簡単に通れたのにこの日は楽屋に入る入り口でチェックにあい足止めを食らったが、10分後にようやく入る事が出来た。テオドッシュウはご機嫌で気楽に我々との撮影に応じてくれた。初日の日に訪問した時は、トリノで待っていたのにといわれたが。私もイタリアに住んでいるわけではないので、毎月彼女の出演するオペラの公演に行けるわけでない。しかし彼女が私に待っているといったのは、私が以前彼女に手紙で、トリノは素的な町なので、是非テアトロ・レッジョに出演してほしいと書いたのを覚えていてくれたからだった。いずれにしても途中バイオリンコンチェルトではないかと思わせる美しいバイオリンの曲があり、これもロマン的で美しい曲と演奏で、モランディのオーケストラのコントロールも完璧だったと思う。ヴェルディらしい男らしい名曲だった。4回聞いたがいずれも満足した公演だったとお伝えします。



富士山イタリアの歌劇場富士山
射手座http://mixijp/viewcommunity.pl?id=91066射手座

衝撃 こちらもどうか宜しくお願いします。



コメント(2)

 お帰りなさい。テオドッシュウさんのオペラを、存分に堪能されたご様子、よかったですね。

 ヴェルディのオペラは、多少台本が貧弱でも、音楽がカバーしてくれますね。 テオドッシュウさんの熱唱ぶり、よく伝わりました。このオペラは日本で上演されたものしか観ていないし、CDで時々オロンテのアリアを聴くぐらいです。一度全曲通して、CDで聴いてみたいと思います。


 
Raiの放送は20日、3回目の公演でした。やっと録音を聴いてるところです。テオドッシュウは体調かよくないと言ったらしいですね。金曜日は素晴らしかったそうですが。

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