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mixi教育再生会議(Learn by Do)コミュの日本の作文教育と自由研究指導

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書き方訓練の良い文化をもっている国はどこか、そんな研究をしているのが、渡辺雅子氏(国際日本文化研究センター助教授)。

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日米仏の子どもに4こまの絵を共通に与えて、作文を比較する。日本の子は、「そして、そして、そして」という時系列のスタイルが多い。だらだら作文だ。

作文の型は、各国の国語教育の特徴と一致しています。例えば日本で多いのは、運動会のような学校行事と読書感想文。期待されるのが、「心の成長の軌跡」が表れていることで、心の成長体験を、その時々の気持ちの表現を交えて素直に生き生きと書いてあるのがよい作文とされています。成長の軌跡ですから、事が起こった順番に書いていく。

日本は国語の時間が文章の読解にほとんど投入される。アメリカは、読解ではなく「書き方」が中心です。さまざまな書き方の様式の違いを学習し、実際に書いてみることに大半の時間を費やします。重視されるのがエッセイ(小論文)とクリエイティブ・ライティング(創作文)。
日本でも明治期には、「型」から学ぶ作文教育が主流でした。ところが、大正期に、型を壊して子どもらしい文章表現を重視する「綴り方」が提唱されました。そして戦後も「学校作文」として受け継がれ、現在に至っています。
ところが皮肉なことに、型を壊したと思いきや、結果として「子どもが見たまま、感じたままを綴る学校作文」という唯一の型を作り上げてしまいました。

さらに、作文の評価様式も「綴り方」の伝統に由来しています。教師が共感的な感想のみを述べて点数をつけず、技術的指導や添削をしないのです。

子どもたちが授業で実際に書いた作文を日米で比較してみると、興味深いことが分かります。日本の教師は、「自由に、思ったままを書けばいいんだよ」と励ますが、でき上がった作文は、どれも驚くほど似通っています。その一方で、一見自由な印象を受けるアメリカの小学校では、実は厳しい文章の「型」の訓練と、技術的指導や添削が行われます。その結果として生み出されるのは、各自が書く目的に応じて様式を選び、そこに個別の意見が主張され、ときにはさまざまな様式を組み合わせる多様な作文です。型を知らずに「自由に書け」といわれても、いったい「何から」自由になればよいのか分かりません。その結果、「起こったことをありのまま書いて時系列で気持ちの変化をたどる」という書き方が逆説的に唯一の型になってしまうのです。

PISA のテストの結果、日本の子どもは読解力で劣るといわれていますが、論証や文章の様式を問う自由記述問題に答えられないということは、「読み方」の問題ではなく、国語の授業でさまざまな様式の「書き方」を教えられていないからです。つまり、読み取った情報をどう書き表してよいかが分からないのです。
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わたしの記憶の中には、書き方訓練の思い出がない。ビジネスマンをやり、回議書をたくさん書いたが、上司から毎回直された。日本の学校だけでなく、ここでも明確な書き方指導原則はなく、ただ、ゴシゴシやられた。そのようなことで、私の書き方はまったく向上しない。書き方訓練の日本の現状、批判的に取り組む必要がありそうだ。

そして、FPSPが行っている自由研究についても、同じことが言える。日本は、アドバンスレベルの教育の再考が求められているようだ。

コメント(3)

全く以って同意です。

日本では何事も型から入るのが良いのに、日本で作文だけに型が無い。おかしなことです。
そういえば「そして」の連続は良くないというのも学校で習った気がします。

でもそれは表層だけの話で、極端に言えば「そして」「また」「更に」みたいな使い分けをすれば評価されちゃう。

そうじゃなくて、文章に構造を持たせないといけないんですよね。それにはやはり型ですね。
悲観的なのはよくないですが、ある美術の方が言われるのに、「好きに描きなさい」と。渡辺氏は「自由に綴り方しなさい」と。わたしは「自由に研究をしなさい」と。

世界と比べると、日本の子は初級をやらされてる感じがしちゃうのです。

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