ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

mixi教育再生会議(Learn by Do)コミュの気概が失われる、日本の若者たち

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
気概が失われる、日本の若者たち
〜教育再生会議の議論に思う〜

初めてトピックを作成します。熊本の野口と言います。7年近く、小中学校PTA役員に関わり、色々考えることありました。最近の地元紙の記事から、これまでの経験に照らし、感じたことを書きます。

 共同通信配信の記事が地元紙に載った、東大教授の苅部直氏の論文「失われる気概 政治家までが「平穏さ」装う」を読みました。昨年末に実施された高校生の「意欲」に関する日本・米国・中国・韓国の比較の報告を検証したものでした。

〜熊本日日新聞、5月15日の記事から〜
 ・多少退屈でも平穏な生涯を送りたい
 ・一生懸命頑張っても、必ず報われるとはいえない
という選択肢に、「とてもそう思う」と答えた高校生の割合が、日本はぬきんでている。
 ・偉くなる
については、偉くなりたいと考えない高校生が、日本では過半数を占めた。なまじ出世するとろくなことがないと思っている気配である。
 自由民主政治の確立は、多くの人が生存の心配をせずに生きることができ、だれもが平等な市民の一人として認められる社会を作り出した。しだいに人材が小粒になり、気概に満ち溢れる人に、お目にかかれなくなるのは、程度の差こそあれ、先進諸国が共通して抱える傾向であろう。(以上、本文から抜粋)


 この2日前に、アメリカのジャーナリストの故デービッド・ハルバースタム氏の功績について、早稲田大学客員教授の藤田博司氏の論評が掲載されていました。

〜熊本日日新聞、5月13日の記事から〜
 1962年にベトナムに(ニューヨークタイムズ誌記者)派遣された。若きハルバースタムが戦場から伝えた戦争の実相は、米軍当局や米政府の楽観的な説明と大きく食い違っていた。
 ハルバースタムの報道を目の敵にしていた米政府は63年、当時のケネディ大統領が彼をベトナム取材から外すように同誌の社首脳に働きかけたが成功しなかった。
 彼を同時代のジャーナリストのなかで際立たせているのは、権力にこびることなく一貫して「真実の追求」を実践してしたことだろう。2005年にコロンビア大学で行った講演で、彼は若いジャーナリストの卵にこう諭した。「有名になろうと思うな、賞を取ろうと思うな」。そして「権力をおそれるな」。(以上、本文から抜粋)

〜熊本日日新聞、5月15日の記事から〜
 ただ、平等がいち早く進んだはずのアメリカでは、偉くなりたいと思っている高校生がまだ多いし、「やりたいことにいくら困難があっても挑戦してみたい」の割合も高い。


 日本人の「気概なさ」の現状は、ただ闇雲に知識を詰め込み、有名大学に行き、安定志向の職能、職場に付くことだけが尊重される教育観にあるように感じます。ハルバースタム氏の生き方で示した「気概」の基は、゛どう生きるか゛の学ぶ教育にあるように感じます。

 ハーバード大学では、成績が良い人ばかりでなく、何かの分野で秀でた学生を何割が入学させて、互いに刺激を与える環境を用意すると聞きます。関西のある小学校では、「お手手つないで、かけっこ」の徒競走があるとか、平等と言う意味が違うように思います。それぞれの特性を生かせる教育環境こそが、教育の機会均等と言えると考えます。

 最近の日本の政治家も「穏やかで親しみやすい雰囲気を装った方が支持があつまる」と思っている人もいるようです。ただ、この「気概のなさ」は、程度の差こそあれ、先進国共通の傾向のようです。

 これからの日本に、アメリカ・ジャーナリズムの象徴と言われた故ハルバースタム氏のような、世を思い、独立独歩のリーダーが出ないようになるのは、少しさびしい気がします。教育再生が新聞紙上を賑わす中で、教育の仕組みの論議より、「どう生きるか」の教育観にも重きを置いて欲しいし、教育現場や保護者の声も広く求めて欲しいと思います。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
<今日の一言>
「人間の潜在能力は、各人そんなに変わらない。しかし、そろぞれの特異な才能において天地の差が出る。」
(植田正也著「電通『鬼十則』」三章より)

コメント(1)

とても興味深い投稿ありがとうございます。
 ぼくの感想です

1)気概のなさ・・・日米亜の高校生と接触して、きっとそうだろうと感じます。コロラドでも多くのアメリカ・シンガポールなどの高校生と一緒でしたが、はつらつとしていて、気持ちが良かったです

2)その根っ子にあるものは何か

表面を触る段階に留まっていることが多い受験準備に青春の相当時間を投入しているわけですから、そうなってもしょうがないでしょう。
僕が思うのは、生活の根がなく、経験の密度や深さがとてつもなく薄いことが問題だなと思っています。

3)ぼくたちの解決アイディア

「 Learning by Doing 」を僕たちの活動のスローガンにしています。「大事なことは経験からでないと学べない」

そういう場の提供を多くしていきたいと思っています。

http://www.geocities.jp/fpspjapan/

4)電通 鬼の10訓

非常に面白いですね。「能力など大体同じで、特異な能力の発揮が面白い」そのとおりじゃあないかなと。

特異な能力の体験事例など、事例を集めて、10訓をより実感したいものです

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

mixi教育再生会議(Learn by Do) 更新情報

mixi教育再生会議(Learn by Do)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング