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コミ・セミNETコミュの【溶けゆく日本人】匿名性の暴走 ネットと青少年

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 日頃、インターネット上で匿名を堪能している人々にとっては鼻白むような話かもしれない。だが、「匿名性」に隠れた誹謗(ひぼう)中傷の渦に飲み込まれている青少年の痛々しい実例の一つとして紹介する。

 昨年11月のこと。学校から帰宅した北関東に住む中学2年の少女(14)の携帯電話に突然、こんなメールが届いた。「お前の裸の写真を送り返せ。誰かに言ったり、送らなかったりしたらお前の秘密を(ネット上の)掲示板に書くぞ」

 差出人のアドレスに覚えがなかった。いたずらメールだと思い、やり過ごした。数分後、再び同じアドレスで“脅迫”メールが届く。「はよ撮って、送らんかい」。凍りついたという。文中に少女の実名が入っていたのだ。「自分を知っている人からだ…」。大粒の涙が頬(ほお)をつたった。

 泣き腫(は)らした娘の目を見た父親(45)は怒りが収まらなかった。だが、県PTA連絡協議会の一員としてネットマナーの啓発活動に熱心な彼は、反応すれば、相手を面白がらせ、行動をエスカレートさせることを知っていた。憤りをぐっと飲み込み、「無視しなさい」−娘にそう告げる。

 翌日、少女はアドレスを変更し、自分がキャプテンを務めるバスケットボール部のメンバーら親しい友人にのみ伝えた。2週間後の金曜日、再びメールが届く。前回と違うアドレスからだ。「9時45分までに貴様の…」。少女の胸をえぐるような屈辱的な文字が並ぶ。だが、父親の教え通りに無視することにした。“指定の時刻”が過ぎると、「タイムアップだ」「月曜日楽しみに待ってな」…新たなメールが届いた。耐えた。ただ耐えた。そしてメールは止まる。

 少女は犯人捜しをしなかったという。「友達を疑いたくないから」。“顔”の見えない攻撃に対し気丈に振る舞う14歳の娘の姿に、父親は唇をかみしめ、見守るしかなかった。
                                 ◇
 「インターネットやメールの“冷たい文字”は、悪口がストレートに心に突き刺さり、口でいわれるよりも辛さが増すんです。だれが書いたか分からないものは、それに疑心暗鬼も加わる」

 こう語ったのは、ネット上のマナーに関する啓発活動を展開している財団法人「インターネット協会」(東京)の主任研究員、大久保貴世さん。大人でも耐え難い、怒り、悲しみ、恐怖…。そんな世界に、多くが携帯電話を持つようになる小学校高学年にもなると晒(さら)され始め、そして落とし穴にはまる。

 「自分のブログ(日記風サイト)に、ほかの生徒や教師の悪口を書き込み、他校の生徒の写真を載せた」

 「他人を装って他校の生徒を挑発する内容をブログに書き込み、トラブルになった」

 相談で寄せられるこのような事例はもはや珍しくはない。感情の赴くままにキーボードを叩(たた)く、携帯を操る青少年たちの姿がある。大久保さんによると、生活態度には問題がない場合が多いという。

 「名前を知られずに書けるという安心感が、彼らの『攻撃性』のタガを外しているのでしょう」と、緩む一方の自制心に懸念を示す大久保さん。人の気持ちを思いやる−という人間として最低限必要なモラルを学ばなければならない時期に、「匿名性」の3文字が暗い影を落とす。
                                 ◇
 匿名の「匿」。『字統』によると、人に知られずに隠れて密(ひそ)かに祈ることを示す字だそうだ。しかし最近は、人に知られずに自己アピールをする、そんな意味を帯びるようになったとも思える。

 昨年ごろから、ネット上で中高生の人気となっているのが「プロフィルサイト」。サイト内に自分の写真や星座、血液型といったプロフィルを登録した自分専用のページをつくれるもので、掲示板を置き、サイトを閲覧した人との“交流”につなげる利用者もいる。

 だが、アクセス数のランキングの上位に入ることを目指し、自分の裸の写真や、性的な経験を載せる女子中高生が少なくない。「匿名だからこそできることなんでしょうが」と表情を曇らせる大久保さん。名前と顔さえ出なければ…そんな「恥なき文化」の先に待っているものは何なのだろうか。

 こういった“モラルの無法地帯”に、一定の歯止めをかけようという動きも出ている。総務省と業界団体などは、今年度中にもプロバイダー(ネット接続業者)用のガイドラインを作成し、ネットでのプライバシー侵害の内容を具体的に例示することにしている。ただ、「書き込みをする人の権利も最大限守りたい」(掲示板管理者)という運営側の声もあり、ガイドラインがどの程度浸透するかは未知数だ。

   産経新聞  2007年1月16日
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/35216/

コメント(1)

ンチャさん
インターネット上で匿名の書き込み送信は問題ですね。
HP「生涯青春の会」専用の書き込みページは作りません。
ご意見はミクシイコミュニテイ「生涯青春の会」にお願いする方針です。

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