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NPO Monkey Magicコミュの雑誌ロック&スノーに昨年秋のコンペが記事に!

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フリークライミングをやる人ならば誰もが目にする雑誌
「ロック&スノー(ROCK&SNOW)」の2007年春号にモンキーマジックが昨年の秋に出場したコンペのことが
記事になり、掲載されました。
それも3ページにもわたって。

雑誌なので見えにくい方・見えない方が記事に触れるのはなかなか難しい、でもこの記事は是非皆に読んでもらいたいと思い出版社に直接転載のお願いをしました。
するとロック&スノー編集部と記事を書いていただいた竹田さんからOKを出していただけました。本当にありがとうございました。



それでは以下からが実際に掲載された記事です、少し長いので心して!
ロック&スノー35号 76〜78ページ
第3回クライマーズチャレンジカップに視覚障害者も出場

文=竹田昭子

長崎のクライマーが中心となって開催してきた、クライマーズチャレンジカップ(第1回:アリーナかぶとがに、第2回:野々岳ボルダリングお披露目コンペ)を今回より今年9月に設立した長崎県フリークライミング協会(NFA)が主催することになり、11月25、26日、佐賀県多久市の県立多久高等学校クライミングウォールにて、国際ルートセッターの木村伸介氏を迎え開催しました。
あいにくの雨模様でしたが、九州各県、さらには東京・神奈川・島根などから89名と、地方コンペとは思えないほどの参加をいただきました。
今大会は、日本初、世界でも類をみない視覚障害者のクライマーも晴眼者と同じカテゴリーで競技を行いました。
これは、NFA会長の牛澤敬一が、今回参加されたの小林幸一郎氏(NPO法人モンキーマジック代表)が高校生の頃からのクライミング仲間であり、小林氏が視力に障害を持った今でもクライミングを続け、さらには視覚障害者クライミングの普及活動をしているので、何か私たちにも出来ることがないかという、牛澤の強い思いで実現したものです。
視覚障害者と晴眼者ともに出来る限り平等な条件で、同じルートでコンペに望めるようにと、度重なる協議を行い、その結果、視覚障害者用に下記の通り独自にルールを設定しました。
【ビギナー】
・ オブザベーションの代わりに当日の朝に試登を行う。
・ 試登は1人1回に限り行う。制限時間は15分。
・試登時に下から口頭指示(アドバイス)を行う。
・競技時間は晴眼者と同じ6分。口頭指示はしない。
(全盲者2名、弱視2名が出場)
【ミドル】
・試登はしない。
・オブザベーションは12分(通常の倍)とし、口頭指示を行う。
・競技時間は晴眼者と同じ6分。口頭指示はしない。
・危険防止のため2ピン目まではプリクリップを行うが、以降はリード方式。
・危険防止のためクリップポイントのみ口頭指示を行う。
(弱視1名出場:小林氏)

初めての試みだったため、この競技方法が正しいのか正しくないのか私たち主催者にも選手にもわかりませんでしたが、初めての試みだったからこそちゃんとみなさんと協議をし、そしてルールを明確にして公表することが今後の発展に繋がるものだと思ったからです。
 また今大会は、九州のクライミングの先駆者といえる往年のクライマーにも参加してもらうためにシニアクラス(40歳以上)を作り、競技を行いました。
 大会第1日目の25日は、シニアクラスの予選・決勝、エキスパートクラスの予選・決勝。
 シニアクラスは、参加選手こそは少なかったものの、九州の岩場を開拓されてきた方々に出場していただき、大変貴重で見ごたえのあるコンペになりました。また主催者である牛澤も血が騒いだようで急遽コンペに参加。牛澤はジャパンツアー2度の優勝、世界選手権5度の出場経験を持つ、彼もまた往年のクライマーなのです。
 優勝は九州のクライミングの先駆者である新原孝喜。新原は、日向神等を中心に開拓をし、デッドライン(5.13ab)、五月の山藤(5.13b)、龍頭泉・リトルユニバース(5.13a)等の数々の5.13台を初登。また3位の山本章は、龍頭泉と野岳を中心に開拓(代表作=野岳・長崎県人の逆襲5.13a)。この二人の戦いと予想されていましたが、2位に入ったのはシニアの中では若手の平山俊也。2人に憧れ、2人が開拓したルートを目指してきたそうなので、大変喜んでいた様子でした。
 惜しくも決勝進出は逃しましたが、長友敬一(代表作=黒木・アナバシス5.12b)、野下義秋(代表作=本匠・なまこの涙 5.12a)もまた九州のクライミング界になくてはならない方々で、このような方々が人工壁のコンペに出場してくださり、シニアクラスを作って本当によかったと思いました。
 エキスパートクラスは招待選手の木村理恵を抑え、地元・中学2年の樋口純裕が優勝。男女同ルートのため女子選手には少し遠いようにも見うけられましたが、木村理恵の粘り強さは見ごたえがありました。3位は江口健太が入りました。
翌26日は、ビギナークラスとミドルクラス。両クラスで69名が出場。
ビギナークラスは、39名がエントリー。予選(5.11a)、決勝(5.11b)を行いましたが、決勝で6名が完登。そのためミドルクラスの決勝ルート(5.11d)でスーパーファイナルを行い、大分の佐藤秀一が見事優勝。またビギナーには視覚障害者クライマー4名も参加しました。残念ながら予選突破にはなりませんでしたが、みなさんこの日のために半年前からトレーニングしてきたそうで、気合の入った登りで健闘していました。そんな中、山崎健興(弱視)は11位。決勝進出が10位までだったため、大変惜しかったです。
 ミドルクラスの優勝は山口の津守暁斗(小学6年)、2位も同じく山口の小田桃花(中学1年)。3位は大分の川尻三華が入りました。
モンキーマジック代表の小林幸一郎氏は15位と健闘。ミドルはリード、しかもS時形のルートだったため、トラバースが多く困難が予想されましたが、集中した登りは見ている全ての者を引きつける熱いものがありました。丁寧に1手1足を運び、慎重に登っていたのが心象的でした。
 今回の大会で、視覚障害者クライマーと晴眼者クライマーが区別せずに同じ大会に出場することにより、障害があるないは関係なく、同じクライマーだということがはっきりとわかりました。
私たち晴眼者クライマーは「何をしてあげれるか?」と考えがちですが、同じ立場にたち「一緒に登るためにはどうしたらいいのか?」という考え方になるべきだと思いました。
 視覚障害者クライマーと晴眼者クライマーが同じカテゴリーで出場する場合、晴眼者の「目」で登る部分をどうやって補っていけるのかが課題です。
 今回は初めての試みだったため試行錯誤での大会運営でしたが、この大会をきっかけに視覚障害者クライミングの普及と発展に繋がれば幸いと思っています。


 最後になりましたが、悪天候にもかかわらず大会に出場してくださった選手の皆様、協賛各社様、ルートセッターの木村伸介様・理恵様、地元の皆様、そして今大会運営のために影でサポートしてくださった方々、本当にありがとうございました。
協賛(アイウエオ順、敬称略)=アクシーズクイーン(マウンテン・イクイップメント)、エイアンドエフ(Gregory)、エスカラードJP、音成印刷、キャラバン、クライマーズランチ、ゴールドウィン(THE NORTH FACE)、シーハットカップ実行委員会、ドッグガーデン、長崎パイロットクラブ、ネイティブグリーン、ベースキャンプ、山の家、ユアー新鮮館、ロストアロー


以上が記事でした。
感想等、ぜひぜひ書き込んでくださいね!

コメント(5)

読んでくれましたな!
今年の夏にも呼ばれてるんだよな?そろそろ計画的に強化トレーニングかね?

他の皆も読んだら感想書いてくれよ!
Pチャン、ありがとうございました。
なんだかあのときの緊張感がよみがえってきました。

個人的にはかなり悔しい思いの残るコンペでしたので、次回に向けてがんがん練習してリベンジしたいと思っています。
こんばんは。
たけだです。この記事を書いたものです。
あれこれ書いてたら長くなってしまいました。
今年は長崎でやります。遠いですが、よろしくお願いします。
いろんなところで大会があればいいですね〜

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