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通訳案内士は民間外交官!コミュの私の英語勉強法/植山周一郎(国際経営コンサルタント)

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私の英語勉強法/植山周一郎(国際経営コンサルタント)

本日のThe Japan Newsのホームページに、私の兄である植山周一郎の記事「英語力を磨き、教養も深めよ」がアップロードされましたのでご紹介いたします・
兄は、1964年の大学1年生の時に、通訳案内士試験に合格し、東京オリンピックで通訳として活躍した経験もあります。
何かの参考になれば幸いです。

●ソース
http://the-japan-news.com/news/article/0002735565

●「英語力を磨き、教養も深めよ」
私の英語勉強法/植山周一郎(国際経営コンサルタント)

マーガレット・サッチャー元英首相をはじめ、世界の要人との人脈を築いてきた植山周一郎さんは、長年にわたり英語力の向上に努める傍ら、歴史から音楽、スポーツまで幅広く教養を磨いてきた。
世界と渡り合う仕事をするため、どのような素養を身に付けるべきか、アドバイスしてもらった。

●グローバルに活躍するには
30歳代で国際経営のコンサルティング会社を設立し、日米の大手広告代理店同士の資本提携をまとめ、英ヴァージン・グループの日本進出に携わるなど、国際ビジネスの道を切り開いて来た。
1980年代には、名だたる世界の著名人へのインタビュー番組で企画・司会を担当した。
その番組で出会い、放映から約30年たった今も家族ぐるみの付き合いが続くのが、英国のベストセラー作家ジェフリー・アーチャー氏だ。

「小説の出版前には、日本についての記述を見てほしいと相談されたこともあるんですよ」。
アーチャー氏は、「鉄の女」として知られた故マーガレット・サッチャー英元首相にも引き合わせてくれた。
これが縁となり、サッチャー氏を辞任翌年から10年間、毎年日本に招聘(へい)して講演会やチャリティー晩さん会を開くことができた。

「どうしたら世界の大物と知り合えるのか」とよく聞かれるが、人との出会いを大切にすることはもちろん、「グローバルな人間になるために(自らを) interesting にする必要がある」と考える。
世界と日本の政治、経済、文化、宗教や価値観など幅広く理解した上で、「自分が日本を代表しているという意識」を持って行動することも欠かせない。

1年間高校留学した米国や、大学を1年休学して働いたドイツ、さらにはソニー時代に9年駐在した英国で、様々な話題について意見を求められた。
「『日本人としてどう思う?』とよく聞かれた。質問にまともに答えられる素養がなければならない」

若い時分には、相手国の事情を知らずに発言して、失敗した経験もある。
米イリノイ州にある人口4000人程度の町の高校に留学した時、教師が生物の授業で「人類はどのようにできたのか?」と問いかけた。
自信を持って、「チャールズ・ダーウィンの進化論によると、私たちは類人猿から進化しました」と答えると、級友の冷ややかな視線が突き刺さった。
生徒の一人に“Shu, don't you believe in God?”(シュウ、神様を信じていないの?)と聞かれた。
「当時はまだ、『世界は全て神様が作ってくれた』ということを否定してはいけない町が米国にもあったのです」。宗教は繊細なテーマだと痛感した。

一方、教養として蓄えていた知識のおかげで、交流が深まることも。
後にロンドン交響楽団総裁となったコリン・デイビス氏を取材した時に、好きな音楽の知識を生かして「The Beatles の “Let It Be” の冒頭とバッハの『G線上のアリア』の冒頭が似ている」と話すと、「君、面白いね。うちの娘も同じ事を言っているんだ」と話が弾んだ。

●失敗を糧に英語力アップ
抜きん出た英語力は、これまでの努力のたまものだ。米国留学当初は、r と l の発音を混同し、“We eat rice in Japan.” の rice(米)を lice(シラミ)と発音して、ギョッとされたこともあった。
しかし、帰国後は、通訳案内士の国家資格を取得して外国人観光客を案内した。大学1年のときに開催された1964年の東京五輪では、選手村の診療所で通訳ボランティアを務め、各国・地域の選手と触れ合った。
ソニー入社後は、後に同社社長となる岩間和夫氏の通訳を担当。海外企業との商談前には、カセットテープやテレビなど各製品の担当部署へ足を運び、製品の説明に必要な英単語を聞き出して書き留め、繰り返し音読して暗記した。

しかし、ビジネスの現場で手痛い失敗もした。赴任先の英国ソニーの販売会議で “Hey, guys, we are gonna sell 3,000 color TVs every month. You got it?”(おい、みんな、毎月3000台のカラーテレビを売るぞ。いいな?)と、米国流アクセントで切り出した時のこと。
現地のセールスマンたちは沈黙し、やがてその中の一人に “If you think you can sell colour tellies like that, you show it to us!”(もしもカラーテレビをそんな風に売れると思うなら、あんたがやって見せろ!)と言い返された。
「礼儀正しく、控えめな英国人の前で、なぜ、アメリカンアクセントで横柄な物言いをしてしまったのだろう…」。
後悔の気持ちから、イギリス英語と英国のマナーを身に付ける努力をした。
その手段の一つは、ミュージカル観劇。当時最も人気だった「マイ・フェア・レディ」の台本を買い、ヒギンズ教授のセリフを丸暗記してから実際に舞台を見た。
俳優の発音に耳を澄ませ、演技を目に焼き付けて、英国流のアクセントや丁寧な話しぶり、礼儀作法を学び取った。

●日本で生きた英語に触れる
ボランティアとして携わり、閉会式に「涙が出るほど感激した」東京五輪から半世紀余り。
2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、日本人の英語熱も高まっているが、留学しなくても、工夫次第で英語は習得できると考える。
例えば、洋画の DVD は同じものを3度見れば、立派な英語教材になる。1回目は日本語の字幕付きで英語を聞く。
2回目は英語の字幕と音声で楽しむ。すでに内容は理解していても、英語の字幕を速読するのは案外難しい。
3度目は、字幕を消して英語の音声だけで鑑賞する。留学先で映画館へ行くのと同様の体験ができるわけだ。
口語体の表現を学びながら速読も練習できる。
企業での英会話の指導や、母校・一橋大学でのグローバルビジネスの講義などを手がけるが、多くの日本人は英語独特の「Y に母音を付けた音」が苦手だと感じる。
例えば、I'm 20 years old. の years は ears、パンを焼く時に使う yeast を east と発音しがちだ。
正しい発音を身に付けるには、赤ちゃんが言葉を覚えるように「オウム返し」するのが近道だと考える。
家では経済やスポーツの英語放送のテレビ番組を付けっぱなしにしているが、「聞き流しただけでは英語は上達しない」というのが持論だ。
「読んで、書いて、音読して、暗記して、話すという五つのステップ」を繰り返して初めて、上達につながる。

「東京五輪・パラリンピックは世界中から集まってくる人たちと交流できる絶好のチャンス。
自分自身をグローバルな人間にすべく、英会話と世界に通用する教養を身に付けてみてはどうだろうか」

●うえやま・しゅういちろう 1945年、静岡県富士宮市生まれ。一橋大学卒。
69年、ソニー入社。英国ソニー販売部長、本社宣伝部次長などを歴任。
83年、株式会社植山事務所を設立。87年、スタンフォード大学ビジネススクールS.E.P.修了。
「ビジネスで世界を相手にする人の英語」(共著、クロスメディア・ランゲージ)など著書多数。

以上

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