通訳案内士は民間外交官！コミュの＜2013年度願書、第２回特別講演会動画公開！、チェンバロリサイタル動画公開！＞

＜2013年度願書、第２回特別講演会動画公開！、チェンバロリサイタル動画公開！＞
＜本日の目次＞
（１）2013年度通訳案内士試験の試験要領・願書入手方法が公開されました。
（２）ハロークラブ主催＜第２回特別講演会＆交流会＞の動画公開！
新資料＜ヤミガイドの年収を推計する＞公開！
（３）＜第６回植山けいチェンバロリサイタル＞動画公開！
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（１）2013年度試験要領・願書入手方法
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2013年度通訳案内士試験の試験要領・願書入手方法が、下記サイトにて正式に公開されました。
http://www.jnto.go.jp/jpn/interpreter_guide_exams/how_to_apply.html
●ＪＴＢグループの株式会社ICSコンベンションデザインが受託
株式会社ICSコンベンションデザインが、5年連続で、通訳案内士試験事業を受託し、2013年度の受託契約金額は、2012年度と同じ、55,650,000円でした。
http://www.jnto.go.jp/jpn/about_us/contracts_bids/bid_result/bid_results_2012.html
ＪＴＢグループは、長年に渡り多数の無資格ガイド（ヤミガイド）を使ってきたので、業界では「ヤミの御三家」と言われていますが、ＪＴＢと癒着関係にある観光庁（国交省）は、ＪＴＢのヤミガイド使用を保護するためにヤミガイドを放置、黙認してきました。
一方で、ヤミガイドを使い、通訳案内士試験（制度）の形骸化に奔走してきたＪＴＢグループが、他方では、通訳案内士試験事業を受託して、年間5,565万円もの売上げを上げているという事実は、ブラックユーモアそのものであり、通訳案内士試験の受験者、合格者を愚弄するものです。
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（２）＜第２回特別講演会＆交流会＞動画（一部）公開！
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5月12日、約130名の参加者をお迎えして、ハロークラブ主催＜第２回特別講演会＆交流会＞を開催いたしました。特別講演会では、私が４時間以上に渡りお話させていただきました。
●会場風景の写真：
http://30d.jp/helloguide/4
●当日の講演会資料：
http://hello.ac/helloclub2.pdf
●新資料＜ヤミガイドの年収を推計する＞
http://hello.ac/yamiguide.pdf
＜第２回特別講演会＆交流会＞（その１）
http://youtu.be/OqUcbLj89ns
＜第２回特別講演会＆交流会＞（その２）
http://youtu.be/S22O7Q6_x1U
＜第２回特別講演会＆交流会＞（その３）
http://www.youtube.com/watch?v=HZSj-x4JRJ8
（1）起業するための着眼点
①自分の強い分野、好きな分野は何か
②他人、他社に卓越したものが必要である
③個性化、多様化、インターネット化する市場はチャンス一杯
④偉大な（起業）経営者に学ぶ
（松下幸之助、稲盛和夫、盛田昭夫、孫正義、アンドリュー・カーネギー、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、リチャード・ブランソンなど）
（2）ヤミガイドの年収を推計する
2012年度訪日外国人客数総数：837万人（100％）
●アジア：640万人（76.5％）
台湾：147万人（17.6％）
中国：143万人（17.1％）
香港：48万人（5.7％)
韓国：204万人（24.4％）
小計：542万人（64.8％）
●北米：88万人（10.5％）
●ヨーロッパ：78万人（9.30％）
●その他：31万人（3.7％)
アジア４地域からの団体旅行客：542万人×50％＝271万人
ヤミガイド総数：5,000人
土産物屋での買い物金額計：10万円×200万人＝2,000億円
ヤミガイドへの支払い計：2,000億円×30％＝600億円
ヤミガイド一人当りの年収：600億円÷5,000人＝1,200万円
＜解説＞
アジアからの旅行者の目的の第1番は買い物ですが、団体旅行で来日する旅行者の多くは、ヤミガイド（無資格ガイド）によって＜ぼったくり土産物屋＞へ連れて行かれ、インチキ健康食品などを買わされて大きな被害にあっています。
＜ぼったくり土産物屋＞へ連れて行かれる旅行者は、少なく見積もっても年間約200万人おり、これらの旅行者を＜ぼったくり土産物屋＞へ連れてゆくヤミガイドは約5000人いると言われています。
有資格ガイドよりもヤミガイドの方が安く使えるという理由で、ヤミガイドを日本で一番使ってきているＪＴＢは「ヤミの御三家」と呼ばれていますが、観光庁（国交省）と結託して、長年に渡り、ヤミガイドを放置、黙認させてきました。
●ＪＴＢによるヤミガイド募集例
何と、中国人留学生をヤミガイドとして安く使おうとしている。
http://hello.ac/guide/jtbguide.pdf
●観光庁（国交省）はＪＴＢの言いなり。
観光庁（国交省）の官僚は、歴代、将来天下り先として魅力的なＪＴＢの言いなりで、丁度、経産省や文科省が東京電力の「規制の虜（とりこ）」になってしまい、東電のやりたい放題が可能になったと同じような状況にあります。
「観光立国政策」が聞いてあきれる、ヤミガイドを放置、黙認してきたＪＴＢと国交省の責任は重大です。
●ご感想（１）
昨日の第二回特別講演会、ありがとうございました。非常に充実した内容で、とても参考になりました。
今日は、植山先生にどうしてもお礼が言いたくてメールさせて頂きました。昨日の講演会のおかげで、私ははっきりとなりたい自分のイメージを持つことができました。今年の受験情報はもちろん、通訳ガイドの現状や就業方法といった具体的な情報に加え、起業や人生観など多岐に渡る先生のお話のなかで、また植山先生のお人柄を通して、自分はこれからどうなりたいのか、どう生きたいのかがはっきり見えてきました。
ここ数ヶ月、ただ通訳ガイドになりたい！と言い張って、勉強と試験のことで頭が一杯で、狭い視野の中で毎日を過ごし、もう精神的にも煮詰まってしまっていたところでした。
でも、昨日の講演会でどんなガイドになりたくて、どのように就業して、またどんな人生が送りたいのか、自分の人生全体について考えたことで、今の自分の状況を立て直すことができました。
昨日の講演会のおかげで、自分の人生を決定づける非常に大きなものを得ることができました。植山先生に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
●ご感想（２）
第２回特別講演会に参加させていただきました宮城と申します。昨日は実に有意義な情報を有難うございました。やはり先生のおっしゃる「サービス」は何事にも通じるはずです。現在教師をしておりますが、教えられる相手の立場に立って準備し、話すことはサービスですし、ガイドの仕事はまさにサービスそのものですね。教師にしてもガイドにしても、基準のない、目に見えないものを提供するわけですからやはり相手の満足度１００％を目指すべきだと改めて感じました。これから受験勉強が始まりますが、自分は「サービスをする」仕事の資格を得ようとしているのだということを忘れずに勉強を進めていきたいと思っております。
先生にお願いですが、受験者に向けて、英文和訳および和文英訳のコツ、教材の効果的な使い方等の定期的な講習会を開いていただけると有難く存じます。ご検討よろしくお願いいたします。
●ご感想（３）
本日は、長丁場の講演会お疲れさまでした。交流会でちょっとだけお話させて頂いた○○と申します。現在は会社務めをしていることもあり、通訳案内士で食べていかねばならない程切迫はしていませんが、今年一緒に合格した同期の状況を見るに、非常に理不尽さを感じていたところ本日の会への参加の機会がありました。
本日交流会でも先生にお話しましたが、現在の日本の通訳案内士がその能力に合った報酬を十分に貰えていない(英国の通訳案内士は1日1,000ポンドが相場、日本は2.5万円？)、従って本当に有能な人材も業界で働くインセンティブが無い、優秀な人間がいなければ更に旅行社にいいようにやられてしまい、更に状況が悪化するという構造は明らかで、このような状況を放置し続ければいつまでも日本は観光大国になれないと思います。少なくとも自分たちよりも能力の低いJTBなどの旅行社の社員ごときに中間搾取され、いいように案内士の仲間同士天秤にかけられ買い叩かれる業界のままではだめだと思います。
3月に参加したGxxxxの研修も、まあ業界のレベルを知ることと同期合格の人たちとのネットワークができたのは良いとしても、Gxxxxの会員になっても来るのは仕事ではなく、金のかかる(Gxxxx幹部に吸い上げられる)研修の案内ばかりで、そんなものは当てにしないと、私も「同期のための同期で作る研鑽会」を立ち上げたところです。
おそらく通訳案内士の立場を強めるためには、流通業で起こったと同じ「旅行社の中抜き」のような抜本策が必要かと思います。そもためにも通訳案内士の横の連携もどんどんして行くべきと思います。また、今後植山先生とも直接このようなお話をゆっくりできる機会を頂ければ幸いです。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。」全くその通りだと思います。通訳案内士としての仕事の無い今だからこそ、じっくり腰を据えて、将来のビジネスプランを練ると共に、FIT、VIPからの指名を受けられるような実力を養成していこうと思います。
●ご感想（４）
本日はありがとうございました。植山学院長の情熱に改めて感謝申し上げます。ハローの授業も先生方も、そしてあの素晴らしい教室も、その秘密が分かりました。奉仕の精神、天に貯金するとのお言葉、成る程と感服致しました。
ありえへんサービスをすればありえへん成果が生まれる。なぜなら競争相手がいないから。私もこの言葉をモットーに今戴いている仕事をしようと思いました。
そして、限られた時間の中で、明確な目標を持ち、強い決意と仕事の優先順位を的確に決断して、ガイド試験の合格を勝ち取ろうと思いました。
起業することと、一つの目標に向かってそれを実現することの心構えも、その方策も全く同一だと感じました。
起業はしなくとも自分は個人営業主だと思って、仕事をすることの大切さを教えて戴きました。長時間の熱のこもったお話、さぞお疲れだと存じます。ありがとうございました。
PS：これは日頃抱いていた思いですが、日本はアメリカの植民地です。政治的にも、経済的にも、アメリカの手の内で踊っているだけです。これは全く同感です。情報戦で負け、何も手を打っていないのは空恐ろしく思います。アメリカ経済は、ユダヤ系の人々に握られています。歴史を学ぶ重要さは、全く同感です。
私は学生時代、スペイン史を研究して、私達が知っている世界史はイギリス中心の世界史だったと気付いて愕然としたことがありました。
●ご感想（５）
本日も楽しい講演会に参加させていただきましてどうもありがとうございました。先生のお話から得るところ大で、帰りは早速、八重洲ブックセンターにて経済や哲学関係の書籍を数冊ゲットして帰りました。読書が趣味ということもあり、読むこと自体が楽しいだけでその後の発展性は期待できませんが、脳が喜んでいるから今はそれだけでよしと自分を甘やかしています。
本日のお話の中で特に印象的で、確かに！と思ったことは、
①チャンスは万人に来る！それをつかむかどうかは準備がしてあるかどうかにかかっている。
②イメージがなければ行動はついて来ない。
③強い動機＝夢。夢がエネルギー源！
④自分の強い分野、好きな分野＆それが他の誰よりも卓越していること。という点でした。
これらの中で、③の強い動機＝夢！ということにとても大きな勇気を頂きました。これからも、夢は大切に持ち続けようと思います。どうもありがとうございました。
●ご感想（６）
本日は講演会どうも有難うございました。前回よりパワーアップされていて、先生のノリノリなお元気さにはいい意味でビックリしました。先生の元気のもとは何でいらっしゃるんでしょうか？反体制的なところがとても共感出来ました。
交流会は、起業の人、受験生、他言語と分けて頂いて大変助かりました。わたしは他言語で、なかなか普段他言語の方とお会い出来る機会がないので、次回も同様に場所を分けて頂ければ非常に嬉しいです。
帰りにほかの方と話していたのですが、まだ会社員の身としましては、できれば土曜日にご開催頂ければ体力的にとても助かるのですが・・・。
●ご感想（７）
5月12日の第2回特別講演会を拝聴致しました。
長時間に渡り、パワフルなお話をお聞かせ頂き、有難うございました。私は54歳、大学卒業以来大企業に所属しており、それなりに高額な年収と雇用機会も保障されており、恵まれた境遇だと思いますが、これからは大企業の従業員とて安穏としていられない、人件費の安い中国やインドの人が私と同等の仕事が出来れば取って代わられるという危機感があり、自分の価値を高めるために、英語を勉強してきました。（ただ、会社側は大会社ほど危機感はありませんが。）
昨年英検1級とTOEIC 935 点を取りました。が、日本に来る外国人の多くは日本の表面的な面しか理解していないことが多いので、日本を正しく伝えるには通訳案内士がいいだろうと、自分で考え、数年前から通訳案内士試験を受験し、貴講習会にも参加しました。
お話の中で憤りを感じたのは、通訳案内士専業者の実に53.4％がワーキング・プアだということ。一方先生の試算によれば、ヤミ通訳ガイドの年収が1,200万円だということです。
通訳案内士の試験は決してやさしくありません。私も英語の1次は3回落ちました。先生に怒られるかもしれませんが、13年度は英語の1次は英検1級の免除を使おうと考えています。
しかし、そのように努力して通訳案内士になっても半数がワーキングプアということですと、だれも努力しなくなる恐れがあります。
飛躍しますが、今の日本の抱える大きな問題はまっとうに努力した正直者が報われずに、不正に上手くかいくぐったものが得をする、いわゆる正直者がバカをみる社会になっているということです。通訳案内業に限らず、大抵の会社社会でも大方似たような構造です。
それを敏感に察知した若者は、まっとうな努力をしなくなってしまいます。一方、中国、インド、韓国は様々な問題があるにせよ若者の目は輝いてその努力はすさまじいものがあります。
私は健全であれば競争社会は否定しませんが、現在の日本は健全な競争社会と言えず、このままですと、日本はシンガポールはもちろん、韓国にも先を越されることは必至でしょう。
私も文句をいうだけではなく、自分の出来るところから、このような悪しき風潮を変えていこうとは思っています。
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（３）＜第６回植山けいチェンバロリサイタル＞動画公開！
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5月7日に、＜第6回植山けいチェンバロリサイタル＞が渋谷区文化総合センターにてハロー通訳アカデミーのご招待者60名を含む約250名の聴衆をお迎えして開催されました。
●第６回植山けいチェンバロリサイタル＜その1＞
ご挨拶、チェンバロの説明、ラファエル・ピドゥー氏の紹介
http://youtu.be/2pc-iG4sDkI
●第６回植山けいチェンバロリサイタル＜その2＞
ファンタジーとフーガ（バッハ）
演奏：植山けい
http://youtu.be/F_gsgKMi_nw
●第６回植山けいチェンバロリサイタル＜その3＞
無伴奏チェロ組曲第1番（バッハ）
演奏：ラファエル・ピドゥー
http://youtu.be/8ruebqRFGAo
●植山けい（チェンバロ）
Kay Ueyama
2004年Paolo Bernaldiチェンバロコンクール第２位受賞（イタリア）。第19回山梨古楽コンクール第３位受賞（日本）。桐朋学園大学ピアノ科、アムステルダム音楽院チェンバロ科（オランダ）、終了。
現在パリと東京を中心にソリスト、通奏低音奏者として活躍し、これまでにサル・プレイエル（フランス）、ヴェルサイユ宮殿ロイヤルチャペル(フランス)、モーツァルト音楽祭（ユネスコ世界遺産ヴュルツブルグ宮殿、ドイツ）などで演奏する。
2010年、レ・シエクルとプロメテウス21（フランス）によるバッハのチェンバロ協奏曲及び、ブランデンブルク協奏曲全曲演奏ツアーにソリストとして出演し、フランス国内でラジオ・テレビ放映され、好評を博す。2012年スイス・ノイシャテル博物館所蔵1634年J.ルッカースのチェンバロでJ.Sバッハ：ゴルトベルク変奏曲を録音し、15カ国でリリースされる（Integral Classic）。
＜ブログ＞
http://www.kayueyama.com/blog/
●ラファエル・ピドゥー（チェロ）
Raphael Pidoux
TrioWonderer（トリオ・ワンデラ―）のメンバーとして世界的に活動し、シャンゼリゼ劇場（パリ）、スカラ座（ミラノ）などに出演し、フランス国立管弦楽団など数多くのオーケストラと共演。17歳でパリ国立高等音楽院へ入学し１等賞で卒業。
1988年ARDミュンヘン国際コンクール入賞、バッハコンクール３位受賞。これまで数々の録音よりレコード大賞、デイアパゾン・ドール賞を受賞。
2009年フランスを代表するアコーデオン奏者リチャード・ガリア―ノン氏とピアツォラのCD録音並びにコンサートに出演し、同年パリ・オペラ座にてカダール・ベラルビとヌレエフの振付による【バッハ：無伴奏組曲】で特別出演した。
最新の収録では日本人のチェンバリスト植山けいと世界初デュポールチェロ全曲ソナタ集（Integral Classic）がある。現在パリ地方音楽院で教便を取り、ゴフレッド・カッパ制作(サルッツォ1680年)のチェロを使用している。
●素敵なご感想を頂戴しました。
5月7日　この佳き日に【第6回植山けい　チェンバロリサイタル】にご招待して下さり、ありがとうございました。
受付でご招待券とプログラムも受取り、表紙にはフェルメール「合奏」（1665-66）。本日のメニュー演奏曲♪＆解説と植山けいさん（チェンバロ）とラファエル・ビドゥー（チェロ）さんお二人のプロフィール。
ハローご招待席の席札のあるお席へ。リサイタルの幕開けです！
①〈J.S　バッハ：　ファンタジーとフーガBWV904〉
舞台は暗黒の中をゴールドに輝いて浮び上る金屏風☆を背景にしてセンターにチェンバロ♪
舞台上の植山さんにフェルメール全作品で最も近いアングル、「合奏」（1665-66）のようにチェンバロを弾くお姿。
ダイヤモンドのように煌めく髪飾りとネックレス～麗しきロングドレスもラベンダー色にキラキラ☆とした光沢で美しい植山さんは黒地に黄金の縁取り、チューリップ、薔薇芍薬風などの花々。
天使たちは空を舞い、楽器や本、葡萄や水甕に彩られたチェンバロを優雅に演奏されています。
・チェンバロとは如何なる楽器か？
フランス☆マダムの白い指先で演奏されるチェンバロ♪
下鍵盤と軽めな音♪上鍵盤を比較しながらのデモンストレーション。
♪～敲く楽器のピアノとは根本的に異なり、ギターやリュートのように弾く楽器に近いです。約300年前、チェンバロ、オルガン、クラブサンが奏されるバッハの時代へのロマン飛行をお楽しみ下さい～♪
・植山さんの同僚ラファエル・ビドゥーさんご紹介
フランス人ラファエル・ビドゥーさんは現在地方音楽院で教鞭を取られ、本日はイタリア17世紀ゴフレッド・カッパ制作のチェロで演奏。モダンなスティールでなく、羊腸の弦で時代を遡り、当時の旋律を奏でられます。
②〈J.S　バッハ：無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007〉演奏はラファエル・ビドゥーさん。
チェンバロの下手側横お隣に着座。譜面台を前に1680年のチェロ♪左上の弦を抑え、バロック時代の弓を右手で合わせ、エレガントに落ち着いた通奏低音が響く。低音を軸にメロディは2つに響いているかと耳を傾け、本日のような広いホールでの演奏向きではないようでしたが、家で皆が集い、アットホームな雰囲気の中、温かいチェロの音楽から輪が広がる心地よさも醸し出しているようでもございました。
③〈J.S　バッハ：パルティータ第2番BWV826〉　演奏は植山けいさん。
休憩中、前方の舞台上ではチェンバロの調律タイム。
金屏風☆前、チェンバロの西洋絵画の蓋は閉じられていますが、チェンバロをカメラに納め、歓ぶゲスト。
後半は、いよいよ植山さんのチェンバロ＆ラファエルさんのチェロ、お二人仲睦まじいアンサンブル♪♪
金属ではない弦でチェンバロの音色に近いラファエルさんのチェロの音色を合わせて、
お二人も、チェロ＆チェンバロも微笑ましく高砂に並んで、和合ハーモニー～♪　テンポも良く、チェロの通奏低音にチェンバロ歓んで明るい音輪投げ。おめでたい??マリアージュ演奏でございました。
ラファエル・ビドゥーさんがお世話になりました亡きヤーノシュ・シュタルケルさん。天国で見守ってくれている恩人にヴィヴァルディの美しい音楽を捧げます。
アンコールは植山さんのゴルトベルク変奏曲♪
妻アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳にあるほのぼのとした家庭的な音楽で閉幕です。
初めての方にも喜ばれたら嬉しいですとラファエルさん。
バロックのかけがえのない心の音楽を今に蘇らせ、華を咲かす夢を叶えていく未来に向う植山さんでした。
閉幕後は、舞台上のチェンバロ西洋絵画の蓋も開いて、興味津々なゲストには絶好のシャッターチャンス！和やかな撮影タイムおまけ。
おひらき口で植山けいさんラファエル・ビドゥーさんはお見送り。
マリー＝アントワネット遺愛、植山さんの夢、1643年J.ルッカース製チェンバロで録音したバッハ家庭的音楽のゴルトベルク変奏曲を家でも響かせて下さいという思いでCDの音楽もご紹介されました。
心の込もった音楽の贈り物をありがとうございました。
●ご感想（その２）
素晴らしい演奏会へご招待頂きましたことを最初にお礼申し上げます。帰りの電車の中でも気持ちが高揚したままで、演奏会の余韻を楽しみながら帰宅した次第です。横浜の自宅には午後11時半頃戻り軽い夕食を済ませ、演奏会の感想を記しているところです。
直接演奏会と関係するのか分かりませんが、お二人の演奏から三つのことを感じました。
植山けい様が最初に演奏をはじめる際、チェンバロの前で気持ちを集中させ、一気に弾き始めたことです。ものすごい気迫が伝わってきました。何かをやり遂げようとする際の集中力の大切さを教えられました。
二番目は、休憩後の最初のチェロ　ソナタ第4番での合奏で、チェロの鳴り響く調べにチェンバロが合わせ、美しい歌声と成って聞こえてきて気持ちよく身を任せていたら、不思議なことに亡き妻の声が合間に聞こえてきたのです。元気を出して頑張ればきっとうまくいくから、ガイド試験は私も応援しているよと、言ってるみたいに聞こえました。
三番目は、やはりチェロ　ソナタ第3番RV.43の合奏になりますが、約300年前に作曲されたのに、躍動的で旋律も綺麗で、聞いているとラブソングのように聞こえてきました。すごく楽しかったし、気持ちが明るくなりました。