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黒澤 明コミュの黒澤映画・幻の配役

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はじめまして、黒澤映画ファン歴25年目の矢口と
申します。以後お見知りおきを!
このコミュに参加した記念(?)として、私が収集した
資料・文献を基に、黒澤映画でキャストを想定されながら
も、実現しなかった「幻の配役」を下記の通りにまとめて
みました。
どうかご笑覧あれ。

◎『姿三四郎』
小夜/原節子⇒轟夕起子

※出典
マキノ雅弘『映画渡世・地の巻』
伊東弘祐『黒澤明 乱の世界』
尾形敏朗『巨人と少年』

◎『酔いどれ天使』
美代/折原啓子⇒中北千枝子

※出典
『黒澤明ドキュメント』

◎『野良犬』
スリのお銀/菅井きん⇒岸輝子

※出典
『15人の黒澤明』

◎『生きる』
小田切とよ/小田切みきと岩崎加根子が最終候補に残る。

※出典
『黒澤明ドキュメント』
伊東弘祐『黒澤明 乱の世界』

◎『七人の侍』
久蔵/三船敏郎⇒三國連太郎⇒宮口精二
勝四郎/鶴田浩二⇒石濱朗⇒木村功 永六輔も候補に。
大兵の侍/田崎潤・・・一部キャスト表に名前が見えるが、
カットされたらしい。

※出典
伊東弘祐『黒澤明 乱の世界』
石濱朗『終焉のとき』
キネマ旬報連載『六輔七転八転』
キネマ旬報バックナンバー

◎『生きものの記録』
中島喜一/志村喬⇒三船敏郎
中島とよ/菅井きん⇒三好栄子
中島一郎/小林桂樹⇒佐田豊

※出典『黒澤明の全貌』
『15人の黒澤明』
小林桂樹 草壁久四郎『演技者 小林桂樹の全仕事』

◎『蜘蛛巣城』
浅茅/京マチ子⇒山田五十鈴

※出典
『黒澤明ドキュメント』

◎『隠し砦の三悪人』
監督=鈴木英夫⇒黒澤明
雪姫/上原美佐、若林映子が最終候補に残る。
田所兵衛/八世松本幸四郎⇒藤田進

※出典
村木与四郎 丹野達弥『村木与四郎の映画美術』
マスコミ配布用非売品シナリオ

◎『悪い奴ほどよく眠る』
西幸一/仲代達矢⇒三船敏郎
板倉/三船敏郎⇒加藤武
岩淵/森繁久彌⇒森雅之
辰夫/池部良⇒三橋達也
新聞記者A/千秋実⇒三井弘次

※出典
『黒澤明ドキュメント』
キネマ旬報バックナンバー

◎『用心棒』
新田の卯之助/三橋達也⇒仲代達矢
用心棒本間先生/辰巳柳太郎或は島田正吾⇒藤田進

※出典
『15人の黒澤明』
『映画を愛した二人 黒澤明と三船敏郎』

◎『天国と地獄』
竹内(犯人)/長門裕之⇒山崎努
青木/千秋実⇒佐田豊

※出典
『映画工房』
キネマ旬報バックナンバー

◎『赤ひげ』
まさえ/内藤洋子と酒井和歌子が最終候補に残る。
佐八/長門裕之⇒山崎努
平吉/伴淳三郎⇒三井弘次

※出典
『映画工房』
伊東弘祐『黒澤明 乱の世界』
尾形敏朗『巨人と少年』
マスコミ配布用非売品シナリオ

◎『暴走機関車(“The runaway train”)』 
マニー/ピーター・フォーク
ヘンリー・フォンダ

※出典
『異説黒澤明』

◎『どら平太』四騎の会 昭和44年
脚本=黒澤明・木下惠介・市川崑・小林正樹 ※橋本忍参加
案もあり
監督予定=黒澤明・木下惠介・市川崑・小林正樹
望月小平太=加山雄三
百才様/三船敏郎
・・・後に、市川崑監督により映画化。

※出典
『素晴らしき巨星 黒澤明と木下恵介』
キネマ旬報バックナンバー

◎『デルス・ウザーラ』
デルス/三船敏郎⇒マキシム・ムンズーク

※出典
キネマ旬報バックナンバー他

◎『影武者』
当初案は、
武田信玄/若山富三郎、その影武者/勝新太郎

その後、
武田信玄及びその影武者/勝新太郎⇒仲代達矢
※勝新降板後、山崎努、緒形拳、原田芳雄が代役候補に。
武田信廉/若山富三郎⇒山崎努
上杉謙信/三船敏郎⇒清水利比古
山県昌景/中村翫右衛門⇒松村達雄⇒大滝秀治
?/土屋嘉男・・・『乱』と共に出演要請を辞退。
百姓/常田富士男・・・出演、撮影するも編集段階でカット。

※出典
キネマ旬報バックナンバー
『15人の黒澤明』
土屋嘉男『クロサワさん!』
スポーツ新聞各紙

◎『乱』
一文字秀虎/三船敏郎⇒仲代達矢
太郎孝虎/井川比佐志⇒寺尾聰
平山丹後/山崎努⇒油井昌由樹
生駒勘解由/土屋嘉男(?)⇒田中明夫⇒加藤和夫
狂阿弥/頭師佳孝⇒ピーター
綾部政治/松村達雄⇒田崎潤
末の方/白都真理⇒宮崎美子
鉄修理/高倉健(!)⇒中村梅之助⇒井川比佐志
百姓/藤原釜足・・・実現せず。

※出典
キネマ旬報バックナンバー
『15人の黒澤明』
土屋嘉男『クロサワさん!』
スポーツ新聞各紙
ロードショー
映画情報
西村雄一郎『黒澤明 音と映像』他

◎『夢』
「こんな夢を見た」改題⇒『夢』
アナウンサー/檀ふみ・・・出演、撮影するも編集段階で
カット。

※出典
『異説黒澤明』
キネマ旬報バックナンバー他

◎『八月の狂詩曲』
クラーク/ジーン・ハックマン⇒リチャード・ギア

※出典
『異説黒澤明』
キネマ旬報バックナンバー他


いかがでしょうか?
「それは間違いだ!」とか「俺はこんなの知ってるぞ!」
という方がいらっしゃいましたら、どんどんコメントを
お寄せください。

コメント(23)

詳しすぎてレスがつかないようなので逆に・・・
「トラトラトラ」の配役を教えてくださいexclamation & question
「荒野の七人」は大スターの卵が勢揃いなので、
本家「七人の侍」に少し寂しいものを感じておりました。
その点、勝四郎役に鶴田浩二は面白い。

「悪い奴ほどよく眠る」の仲代主役は大抜擢だなぁ(実現すれば)。
「用心棒」卯之助役への起用は突然ではなく、その前から
既にあったとは...。


皆様、ありがとうございます。

・副代表横山さま

「黒澤明 天才の苦悩と創造」(キネ旬ムック・2001年11月
発行)によると、当初の『トラトラトラ!』は下記のごとき
配役だったそうです。
尚、⇒以降は完成版のキャストです。


山本五十六(連合艦隊司令長官)/鍵谷武雄⇒山村聰
宇垣纏(参謀長)/三輪良雄⇒浜田寅彦
黒島亀人(先任参謀)/牧田喜義⇒中村俊一
佐々木彰(航空参謀)/高田静男
渡辺安次(戦務参謀)/松本荘吉
和田雄司郎(通信参謀)/後藤大策⇒葉山良二
永田茂(航海参謀)/雨宮定直
藤井茂(政務参謀)/数佐三郎
三輪義勇(作戦参謀)/是枝益彦
有馬高泰(水雷参謀)/友部達夫
大橋謙一(機関参謀)/小田部広男
森田貫一(機関長)/荒木直繁
南雲忠一(第一航空艦隊司令長官)/東野英治郎⇒東野英治郎
草鹿龍之介(参謀長)/茂木まこと⇒竜崎一郎
大石保(先任参謀)/半本茂
源田実(航空甲参謀)/山崎努⇒三橋達也
雀部利三郎(航海参謀)/川尻實
小野寛治郎(通信参謀)/児玉謙次
吉岡忠一(航空乙参謀)/古山桂治
坂上五郎(機関参謀)/代田和也
田中実(機関長)/福島弘
山口多聞(第二航空戦隊司令官)/北野次登⇒藤田進
伊藤清六(先任参謀)/山名愛三
鈴木英二郎(航空参謀)/久保幸一
石黒進(通信参謀)/前田昌明
久馬武夫(機関参謀)/林昭夫
原忠一(第五航空戦隊司令官)/宮地裏二⇒二本柳寛
大橋恭三(先任参謀)/上坂慎吾
三重野武(航空参謀)/溝井哲夫
三川軍一(第三戦隊司令官)/藤田進⇒須賀不二男
阿部弘毅(第八戦隊司令官)/中島善丸
大森仙太郎(第一水雷戦隊司令官)/内山隆正
杉浦嘉十(第十七駆逐隊司令)/鹿毛優
宮坂義登(第十八駆逐隊司令)/山口明
今和泉喜次郎(第二潜水隊司令)/塚田晴雄
大西新蔵(長門艦長)/鈴木脩
長谷川喜一(赤城艦長)/丹羽正行⇒細川俊夫
増田正吾(赤城飛行長)/岩宮浩
三浦義四郎(赤城航海長)/浜中利博
反保慶文(赤城機関長)/陶隆
柳本柳作(蒼龍艦長)/満野功
吉田善吾(海軍大臣・前連合艦隊司令長官)/宮口精二⇒宇佐美淳也
福留繁(軍令部第一部長・前連合艦隊参謀長)/青木半治
大西瀧治郎(第十一航空艦隊参謀長)/安藤蕃⇒安部徹
伊藤整一(軍令部次長)/南出他十郎
富岡定俊(軍令部第一課長)/海老根保久
後藤茂(連合艦隊副官)/柴山睦夫
前島寿英中佐/大久保正信
佐々木半九(特別攻撃隊指揮官)/貝増芳紹
岩佐直治(伊二十二特潜艇長)/福原圭一
佐々木直吉(伊二十二特潜乗員)/久米勝也
酒巻和男(伊二十四特潜艇長)/後藤邦昭
稲垣清(伊二十四特潜乗員)/松本紘一
揚田清猪(伊二十二艦長)/阿部三郎
淵田美津雄(真珠湾攻撃飛行隊総隊長)/?⇒田村高廣
松崎三男(淵田機操縦員)/東野孝彦
水木徳信(淵田機電信員)/山本紀彦⇒山本紀彦
阿曽弥之助(渡辺機偵察員)/林雋⇒井川比佐志
渡辺晃(渡辺機操縦員)/笠井一彦
五月女忠夫(渡辺機電信員)/津嘉山正種
村田重治(雷撃隊長)/宇南山宏⇒室田日出男
星野要二(村田機偵察員)/箕島紀男
平山清志(村田機電信員)/川敏雄
中島巽(雷撃隊員)/山本周
中村太門(中島機偵察員)/野口ひろとし
西田孝雄(中島機電信員)/岡部耕大
島崎重和(第二波攻撃隊長)/田畑孝
板谷茂(第一波制空隊長)/稲垣昭三
進藤三郎(第二波制空隊長)/田中賤男
飯田房太(第二波制空隊員)/伊藤初雄
藤田怡興蔵(第二波制空隊員)/阿知波信介
喜多長雄(在ハワイ総領事)/永井邦夫
吉川猛夫(ハワイ総領事館員)/中村敦夫
野村吉三郎(駐米日本大使)/小幡康吉⇒島田正吾
来栖三郎(特命全権大使)/片桐良雄⇒十朱久雄
奥村(駐米日本大使館員)/久米明⇒久米明
堀内(駐米日本大使館員)/新井和夫
結城(駐米日本大使館員)/近藤準
東条英機(首相)/滝沢修⇒内田朝雄
近衛文麿(前首相)/千田是也⇒千田是也
及川古志郎(海軍大臣)/島田正吾⇒見明凡太朗
松岡洋右(外務大臣)/辰巳柳太郎⇒北村和夫
東郷茂徳(外務大臣)/平沢和重⇒野々村潔
木戸幸一(内大臣)/清水将夫⇒芥川比呂志
鮫島具重(侍従武官)/八田恒平
山本をどなる下士官/名古屋章
吉田善吾の副官/福田豊土
名あて競争の士官/井川比佐志
司厨長/藤原釜足⇒炊事兵A/渥美清
軍人髭の老人/志村喬⇒中村是好
横山一郎/加藤武
※役名不詳/佐藤慶


ちなみに、鍵谷武雄、牧田喜義、高田静男、松本荘吉
雨宮定直、数佐三郎‥この辺の方々は、「海軍出身の
社会的地位のある全くの素人」だったようです。
あまりにも大胆かつ、リスクが多すぎな配役ですよね。

きおしさま、ヤッシィさま、今後ともよろしくお願いします。
初めまして!

改めて拝見したらすごい顔ぶれですね!!

そういえば「椿三十郎」は最初からキャストが決定されていたのでしょうか??
矢口銅鑼平さんの後を追って、こちらに入らせていただきました。

山崎努の源田実も観たかったですよね。
三橋さん、黒澤さんがああいう経緯で降ろされてから、源田さんを振られて、やりづらかったでしょうね。黒さんの手前。映画ではそう見えないですが。

「夢」壇ふみのアナウンサーって、どの話しのどんな役だったんですか?
YAS.さん

壇ふみは、「世界の兵器が廃絶されました!」というアナウンサー役でしたっけ。広場に世界中からあつめられた廃棄されたあらゆる兵器が積み上げられるという壮大なシンボリックなイメージ。全体の構成(このシーンの撮影が困難なこともあったと考えますが)からこの話は撮影されなかったと思いますが。
パンチョさん
ありがとうございます。
なるほど、ラストになるはずのエピソードでしたっけ?
壇ふみのシーンだけ撮影されたのでしょうかね?
あのパートは、撮影前に製作費の問題で、削除されてと聞いていましたが。
YAS.さん

個人的には、「赤富士」「鬼哭」のほかにさらに政治・社会的な話は入れなくて良かったと思います。ラストはやはり何ともいえない自然回帰の味わいのある「水車の村」でしょう!
ぢヨンさん


そうですね。かつて名優がこんなにいたんですね。
しかし今個性的な俳優はきわめて少ないように感じます。

テレビも映画も同じような俳優が大忙しで出演している。
たまに演劇から見出されるが・・日本人の顔じたいが変わったようにも思うし。
そんなこんなで黒澤さんは素人からオーディションで俳優を見出したのでしょう。
 私としては志村喬の『生きものの記録』は見たかったですね〜。「生きる」に匹敵する傑作になったでしょうけど。
リストアップ面白く拝見しました。間違いと思われるのは『悪い奴ほどよく眠る』の西=仲代、板倉=三船のキャスティング。これは同作で黒澤組初参加にしていきなりチーフ助監督に決まった森谷司郎監督が初対面の挨拶に出向いた時、「キミも監督を目指しているならこの映画のキャスティングをしてごらん」と試されて「僕なら…」と提唱した〈森谷監督案〉です。対して黒澤監督は暫しの沈黙の後、「違うな。三船は男性的だが仲代は女性的だろう?」と仰った…という事を、『巨匠のメチエ』という西村雄一郎さんのインタビュー本の中で森谷監督ご自身が述べられておられたと思います。
『影武者』のキャスティングも武田信玄=若山富三郎、影武者=勝新太郎というのは流布された間違いで、武田信玄は勝新が影武者との2役、若山を予定していたのは弟の信廉役と脚本の井出雅人氏がインタビューで話しておられます。
すごいですね!

こんなトピックあるなんて 知りませんでした!

幻の配役 すごい面白かったです!

ほかの映画や 洋画でも 分かってるのがあったらいいですね!

前に テレビかなんかで 言ってたような もし間違えてたらすいません!

天国と地獄の 犯人役が山崎努の前に ミッキーカーティス?だったって言ってたような気がするんですが!
井出さんも「隠す必要がないからハッキリ言います。ボクも黒澤さんも勝新をイメージして、役に当てて脚本を書いていました。だから勝にとっても本当に不幸な降板だった」と仰っていますね…。

追記としては『椿三十郎』の若侍の一人・八田覚蔵役に予定されていた佐原健二さん(先行作品の撮影が遅れ出演不可能に)。機会があって佐原さんにお話を伺う幸運がありましたが「『椿三十郎』と『男ありて』(志村喬さんの評伝本のタイトルにもなった丸山誠治監督の野球映画。佐原さんは藤木悠さんが演じられた大西選手にオファーを受けていたものの、やはりスケジュールの調整がつかず)は演りたかったですね」と仰られていました。出展としては佐原さんの著書『素晴らしき特撮人生』を上げておきましょう(黒澤監督のエピソードは他にも少し書かれています)。
他の映画で言うと…脱線しない程度だと有名なのが『STAR WARS』のアレック・ギネスが演じたオビ・ワン・ケノービが三船敏郎を想定して書かれており、実際ルーカスから出演を熱望されるも、宇宙を舞台にした戦争冒険物というストーリーは日本では少年向けジュブナイルの世界であり(アメリカでも殆ど同様で莫大な製作費を掛ける企画ではないと実現に時間がかかったそうですが)完成作品をイメージ出来ずに断っています(近年、三船美佳さんが「オファーがあったのはダースベーダー」と発言されていますが、年令からも彼女の置かれていた位置からも当時の詳細な状況を熟知していたとは全く考えられず、よく知らずにネタとして披露されているのが真相でしょう。その根拠としてオビ・ワンの衣装デザイン画は三船敏郎の顔で描かれています)。

日本映画でも『ゴジラvsビオランテ』で高橋幸治さんが演じた娘(沢口靖子)可愛さにビオランテを生み出す博士役を脚本&監督の大森一樹さんは三船敏郎をイメージしており「ダメ元でいいから三船さんにオファーを出してくれ」と直訴したものの真面目に取り合ってくれなかったとか…
おっと、「脱線御免!!」(^_^)
面白いトピックありがとうございます。

「7人の侍」のキャストは完璧と思っていたのですが、久蔵に決まるまでにそんなに変っていたのですね。あの久蔵ほどかっこいい武士はいませんよね。(三船敏郎は最初他の配役だったのは知っていましたが、久蔵でしたか。確かこの配役の変更の話も面白かった記憶があるのですが、思い出せません。)あれがなけりゃ、ジェームス・コバーンの役があれほど格好よくなったかどうか。

それと私も長門裕之が2度も山崎努に変ってしまったのが気になりました。黒澤映画に限らなければ、もっとあるのかもしれませんね。二人とも演技派ですが、もし配役が変ってなければ、また違う感じになったのでしょうね、やはり。
久蔵役の変更話としては…村へ到着した七人の侍を怖がり村人たちが出迎えない所で脚本の執筆が止まってしまい、解決策として侍の中にジョーカー的なキャラを入れようという事で百姓上がりの暗い怪物侍だった〈善兵衛〉を野育ちの暴れん坊〈菊千代〉として再生(暗い性格は利吉にシフトしたと思われます)、これを地のまんまだという三船さんに。次に久蔵役を受けた三國は「ホモでやりたい」と提案し即退場(ほんまかいな^^;)、宮口精二さんも「竹刀さえ握った事がないのに剣豪役(モデルは宮本武蔵)は無理」と断りに行った所「撮る方に任せてくれ」と監督に説得されて…てな所でしょうか。最期の場面は一度カツラが吹っ飛んだものの、あまりの寒さ冷たさにNGにさせぬように百姓チームがカメラに写さぬようにワッと取り囲んだとか(^^)。
『七人の侍』では利吉役が木村功さん→土屋嘉男さんに(土屋さんは勝四郎の扮装もテストされた様です)。

これは利吉役に意欲を燃やしていた木村さんにはショックだったようで、土屋さんとの間がギクシャクしていたものの、事情を知った土屋さんが「気持ちは解るけど、ボクのせいじゃないし、それで百姓から七人の侍の一人になったんだし…」と話すと木村さんは大笑い。
わだかまりが溶けて大変仲良くなられたそうです。
土屋さんのエッセイ、確か「クロサワさーん!」に詳しいですが、この本には『蜘蛛巣城』の城門を叩く兵士も現場で土屋さんに交代していた事が書かれていますね。

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