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科学は愛ですコミュのチューリップの花をプラスチック原料に…富山県立大が開発

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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090313-OYT1T00029.htm

富山県立大生物工学科の加藤康夫准教授(46)らの研究グループが、チューリップの花びらから、環境に優しい機能性バイオプラスチックの原料を製造する方法を開発した。

 富山県はチューリップの球根出荷量が日本一だが、不要な花びらは廃棄されており、こうした花びらの有効利用にもつながるほか、石油代替品としても注目される。27日から福岡市で開かれる日本農芸化学会で発表する予定だ。

 加藤准教授らが開発したのは、チューリップの花びらに含まれる抗菌物質「チューリッポシド(Pos)」を酵素で「チューリッパリン(Pa)」に変換し、有機溶媒でPaのみを抽出する方法。変換酵素は昨夏、加藤准教授が発見した。

 Paは、耐熱性や透明度が高いなどの高付加価値プラスチックを製造する際、ほかの原料と混ぜて利用される「α(アルファ)―メチレン―γ(ガンマ)―ブチロラクトン」の一種。液晶パネル用光学フィルムやリチウム電池電解液、害虫忌避剤などに応用可能という。

 同種の化合物はこれまで石油から作る必要があり、熱を加えたり、圧力を高くしたりとエネルギーを多く消費していた。新しい方法は、酵素を利用するため効率良く簡単に製造できるのが特徴で、すでに特許を申請した。

 加藤准教授は元々、変換酵素を研究していたが、Paの化学構造を見た際、「プラスチック原料の一種に似ている」とひらめき、昨春頃から研究を始めた。同大大学院工学研究科修士課程2年の吉田啓之さん(24)らと温度や溶媒など、製造に最適な方法を探索してきた。

 県花き球根農業協同組合によると、県内から出荷されるチューリップ球根は年間約2800万球。球根用チューリップは花が摘み取られるため、イベントなどで利用される約100万本分以外は、花びらは廃棄物として畑などにまいて土に返す。加藤准教授の試算では、廃棄される花びらは100トン以上で、Pa数トンが生産可能という。

 加藤准教授は「ごみの中にも宝がある。県内企業と協力して高付加価値のプラスチック開発を進めたい」と話した。
(2009年3月13日03時19分 読売新聞)

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