ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

科学は愛ですコミュのプラントパワー(Plant Power)―植物が発電?

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物由来の微生物による燃料電池によって電気を発電
(Plant-Microbial Fuel Cell generates electricity from living plants:
12月5日英語版配信分)


http://blog.goo.ne.jp/newvegeculture/e/7fce5d414fb6beba2eae45eed5c02556
[新プランター野菜栽培への誘い]
植物の力で電気を作る研究が進んでいる話が先日(11月23日付け)のScienceDaily Newsに紹介されていました。

植物の持つ光合成能力を利用するバイオ発電の一種ですが、何とその原理は植物の根から浸出する光合成産物を根域の特殊な電流生成微生物の栄養源にして電気を取り出す微生物燃料電池(Microbial fuel Cell)による新技術と申しますから、一寸聞いた事のないびっくりする話です。

―植物微生物燃料電池の原理イラストー

この新技術、2007年にオランダの大学の環境技術グループよって原理が発見されて既に特許が取得されており、今般はその実用化プロジェクトの一歩進んだ話がScienceDaily Newsに紹介されていました。

電流生成微生物に依る燃料電池に就いては、日本でも研究されていて、去年の1月21日付けの日経新聞のWEB刊には、東京大学の駒場リサーチキャンパス(東京都目黒区)にある「駒場オープンラボラトリー」に科学技術振興機構(JST)の「橋本光エネルギー変換システムプロジェクト」(研究総括、橋本和仁東京大学教授)の研究拠点があり、ここで微生物グループを率いる渡辺一哉特任准教授らの微生物に依る燃料電池の研究が紹介され、次のように伝えられていました。

―Mud Watt MFC Kit(微生物燃料電池実験キット)―

「水素と酸素から電気を作り出す燃料電池に原理はこれと似ているが、反応に微生物の力を借りて電気を作り出す研究が進んでいる。名付けて「微生物燃料電池」。従来型の燃料電池と比べて効率は劣るものの、微生物による廃棄物の分解など「合わせ技」で新たな可能性を開こうとしている」。

―電極に付着した電流生成菌―日経WEB刊より

「微生物燃料電池の要となる微生物は「電流生成菌」と呼ばれる細菌だ。有機物をエサにして分解してエネルギーを得ているが、その過程で電子を外部に放出する性質を持っている。同グループはシュワネラ菌と呼ばれる種類などを使っている」。

その発電原理は、「電流生成菌」を有機物とともに水を満たした反応層に入れておきます。微生物が有機物を分解し、放出した電子を電極(負極)に渡すことで電流が流れる仕組みで、微生物のエサとなる有機物を与え続ければいつまでも電気を発生し続けると言います。

―廃棄物処理用に開発した微生物燃料電池―日経WEB刊より
そして、「課題は発電の効率を上げること。2010年には大きな進展があった。研究を始めた当初は1リットル当たり1ミリ〜10ミリワットしかできなかったのが「1リットル当たり2ワットの水準まできた」(渡辺氏)。世界的に見ても最高水準で「一気に実用化の見通しがみえてきた」と言います。

「効率アップの原動力になったのは電極の構造の工夫。微生物が電子を渡す側の負極を、グラファイト表面にカーボンナノチューブ(筒状炭素分子)を多数つけた微細な構造にすることで、電流が流れやすくなることがわかった。 電流生成菌の改良や、システムの最適化などの工夫と併せ、今後もう一段の効率アップを狙っている」と伝えられていました。

今般のScienceDaily Newsに紹介されたオランダのWageningen Universityの研究グループの「微生物燃料電池」では、其の栄養源が植物の光合成産物である「植物ー微生物燃料電池」であり、その実用化のプロジェクトを立ち上げた話であって、技術的側面のみならず、社会にこの技術をどう組み込み役立てるかに焦点を置いたところに其の意義があると言います。

そして、PlantPowerと名付けられた植物発電、将来のエネルギー開発事業となるスピンオフしたベンチャーの「Plant-e」なる会社を研究者が仲間と共に立ち上げたとあります。

−プロジェクトを立ち上げた研究者―PlantMFCより

現時点での「植物ー微生物燃料電池」の発電効率は0.4W/M2(植物栽培面積)ですが、近い将来には、3.2W/M2(植物栽培面積)に成ると言い、100M2の栽培面積で、一般の家庭の使用電力量に相当する2,800 kWh/yearが賄えるようになると言います。

「植物ー微生物燃料電池」の将来は、再生可能で持続できる時代の要請に応えられる経済的にも充分受け入れられる発電方式に成ると言い、そのシンポジュウムが11月22、23日にオランダで開かれたのです。

−沼沢地から電力を得る!―オランダWAGENINGEN URより

今、脱原発で揺れている日本ですが、世界で求められているのは、持続可能で、効率的且つ再生可能なエネルギー産生であり、それを如何に実現するかが課題です。

微生物燃料電池の実用化研究は各国で行われているようですが、 この「植物ー微生物燃料電池」の実用化プロジェクトは、革新技術の研究が目先の経済繁栄効果一辺倒の拝金思想に支えられて居てはチャレンジ精神が育たず、求められる時代の要請には中々応えられない事を示唆する良き例のようにも思われます。



  [英語原文記事]
   http://www.gizmag.com/plant-microbial-fuel-cell/25163/

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

科学は愛です 更新情報

科学は愛ですのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング