「私たちは結合手を識別するための2つの異なったコントラストの仕組みを解明しました。1つは、結合手上で測定される力のわずかな差に基づくコントラストです。こうしたコントラストがあることは予想されていましたが、これまで解像するのは困難でした」とIBMの科学者 Leo Gross 氏は話す。「もう1つのコントラストの仕組みは、まさに驚くべきものでした。第一原理計算の助けを借りると、一酸化炭素(CO)を材料とするAFM探針先端の傾きから、AFMによる測定で結合手の長さの違いがわかります。この違いからコントラストが生じるのです」