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科学は愛ですコミュのレバノンで警察がゲイポルノ映画館を急襲、36人を逮捕

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■恥ずべき検査!同性愛の容疑で肛門を検査したことにレバノン人が抗議活動
(Test of shame! Lebanese protest against anal probe for suspected
gays:8月13日英語版配信分)


http://d.hatena.ne.jp/miyakichi/20120806/p1
[みやきち日記]
2012年7月28日、レバノンの警察がベイルートにあるゲイポルノ映画館を強制捜査し、36人が逮捕されました。レバノンでは同性愛は違法です。警察は、「同性愛者かどうか調べるため」と称して、逮捕者の肛門を強制的に検査したとのこと。

詳細は以下。

Lebanon police conduct anal probes on 36 men from gay porn cinema | Gay Star News
Lebanon police force gay porn cinema men to pay for anal probe exams | Gay Star News
この映画館は、男性同士の出会いの場として有名なところだったそうです。Hbeish警察署の警官たちは、逮捕した36人のうち誰が同性愛者なのかという証拠を得ようとして、医者を呼んで「肛門検査」をやらせたとのこと。

この「検査」で医者が何をやったかというと、逮捕された男性たち全員に服を脱がせ、前にかがむかしゃがむかさせて、肛門に精液の痕跡がないか調べたり、肛門の形をチェックしたりしたんだそうです。後者に関しては、「肛門の直径が広ければゲイである可能性が高い」という怪しい説に基づくものだとのこと。人権NGOのニューマン・ライツ・ウォッチは、以前からこうした検査を拷問と同じだとして非難しています。逮捕者たちは、この「検査」にかかる費用としてそれぞれ25000レバノンポンド(約1300円)を払わされたそうです。

この「検査」の結果、36人中2人が同性間性交をおこなったと判断され、いまだ拘禁中なのだそうです。レバノンの刑法第534条は同性間の性交を「自然に反する行い」として禁止じており、違反すると最高で懲役1年の刑になるとのこと。映画館の持ち主も目下拘禁中で、映画を上映し「不道徳」を奨励した罪で有罪になる見通しなのだそうです。

この事件、ツッコミどころが多すぎてどこから言語化していいのかわかりませんが、箇条書きにしてみるとこう。

日本でも勘違いしている人が多すぎてうんざりですが、「ゲイセックス=肛門性交」ではありません。
「肛門を調べればゲイかどうかわかる」なんてバカな発想、19世紀あたりで終わりかと思ってた。
まだ逮捕されただけで裁判も受けていない人にこういう拷問に近い「検査」を強いることに、正当性はあるわけ?
同性同士のセックスについて、挿入される側(とみなされた人)だけ有罪で挿入する側はおとがめなしという理屈がよくわかりません。単に「証拠」が確定できないから釈放ってことなのか、それとも「挿入される側だけが同性愛者である」という偏見があるのか。
ちなみにレバノンの刑法第534条は、同性間のすべての性行為に適用可*1だそうです。
2002年にはレズビアンカップルが2人とも逮捕された事例*2もあります。
だいたい、合意のもとに同性とつきあうゲイと、合意なしに他人の肛門を調べたがるストレートと、どっちが変態だよって話じゃないのこれって。
Gay Star Newsによると、現在レバノンの性的少数者団体「Helem」が拘禁中の人たちの釈放を求めて活動しているとのこと。同団体のCharbel Maydaa氏は、TVの生中継で肛門検査について激しく糾弾しているそうです。なおBBCによると、このHelemはアラブ圏初のLGBT団体であり、Helemという語はアラビア語の「レバノンのレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの保護」の頭文字でありつつ、「夢」という意味でもあるのだそうです。



  [英語原文記事]
   http://www.rt.com/news/homosexuality-anal-test-protest-lebanon-445/

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